酒好きほぼ100人にアンケート。「新しい年に望んでいる酒シーン」は?
幻の銘酒を試す、大切な人とおいしい酒を飲む、憧れのレストランでのディナー等々、あなたは今年どんな酒ライフをお望みですか? 昨年の酒シーンを振り返り、酒好きたちが新しい年に望んでいる酒シーンをご報告します。
今回の酒好きほぼ100人に聞く「酒飲みのミカタ」では、2021年の酒シーンを振り返ったうえで、新年をどんな年にしたいかをお聞きしました。
印象に残った酒ニュース1位は飲食店での酒類提供制限
ご回答いただいた方からは「今年は一度も外で飲まなかった(50代・男性)」「こんなに外に飲みに出なかったことは人生で初めて(40代・男性)」「ほぼ一年ぶりに居酒屋で飲んだ乾杯のビールの美味しさたるや…(30代・男性)」などの声が寄せられました。
ただ、外で飲みたいという声がある一方で、規制が緩和されても飲食店の客足は予想よりも緩やかでした。10月末に実施したアンケートでは、緊急事態宣言が解除され飲食店で酒類を提供できるようになった10月に外で飲んだ方は半数にとどまり、新型コロナウイルス拡大は未だ終息していないという慎重な姿勢が目立ちました。
話題を呼んだ「微アルコール飲料」の登場
糖質ゼロビールがヒット、清酒の消費低迷で酒米が余る
また、酒類消費は家飲みへのシフトが顕著に現れました。家庭で気軽に楽しめる缶チューハイ・缶ハイボールが人気を博し、好調を続けています。
印象に残った酒ニュースとして「糖質ゼロのビールがヒット(7%)」が4番目に上がりましたが、これも家飲みへのシフトと関係していそうです。コロナ禍で健康意識が高まっていたところに家飲みが拡大しました。飲食店では糖質ゼロのビールの扱いが限られますが、家庭では糖質ゼロのビールを自由に選べます。そこにおいしい糖質ゼロのビールが登場してユーザーに支持されたのではないでしょうか。
高まるウイスキーへの関心
主なジャパニーズウイスキーの定義
- 原材料 麦芽、穀類、日本国内で採水された水に限ること。なお、麦芽は必ず使用しなければならない。
- 製造 糖化、発酵、蒸留は、日本国内の蒸留所で行うこと。なお、蒸留の際の留出時のアルコール分は 95 度未満とする。
- 貯蔵 内容量 700 リットル以下の木製樽に詰め、当該詰めた日の翌日から起算して 3 年以上日本国内において貯蔵すること。
- 瓶詰 日本国内において容器詰めし、充填時のアルコール分は 40 度以上であること。
今年は「店で自由に飲めるようになって欲しい」がトップ
「2022年に酒関係で『こうなればいい』と思うことをお聞かせください(自由記述)」の回答は、23人が「店で自由に飲めるようになって欲しい」とし、群を抜いて多くなりました。
具体的には「仲間と気兼ねなく店で飲めるようになるとうれしい(40代・女性)」や「これまでたいへんだったので飲食店に盛りあがってほしい(20代・男性)」「半分仕事みたいな宴会はご免だが、楽しく飲める宴会ができるようになるといい(60代・男性)」など声が寄せられました。
昨秋からサントリーが始めた「人生には、飲食店がいる。」キャンペーンは、「人と人とのつながり」を担う飲食店という場所へ思いを寄せ、応援の気持ちをつなぐメッセージを発信したものです。一日も早く飲食店で気兼ねなく会えるようになって欲しいという願いが強まっており、このメッセージは多くの共感を呼んでいるのではないでしょうか。
【調査概要】
調査時期:2021年12月18日~12月22日
調査方法:インターネットアンケート
サンプル数:100人(お酒好きな人)
※記事の情報は2022年1月6日時点のものです。
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