西村まどかのサケ・コレクション⑦ 「世界酒蔵ランキング2021」発表会へ行ってきました!

唎酒師の資格を持つタレントの西村まどかさんが、主要なコンテストの入賞成績をポイント化して格付けしその年の世界一の酒蔵を決める「世界酒蔵ランキング」の発表会&認定式をレポート! 集計の対象になった643蔵の中から上位8%の狭き門を通過した50蔵、その頂点に輝いたのは?

ライター:西村まどか西村まどか
メインビジュアル:西村まどかのサケ・コレクション⑦ 「世界酒蔵ランキング2021」発表会へ行ってきました!

お酒のプロの評価だけでランキング

「世界酒蔵ランキング2021」発表会&認定式へ行ってきました!  「世界酒蔵ランキング」は、国内外で開催されている日本酒コンテストの入賞実績をポイント化し、それに応じて酒蔵を格付けするものです。日本酒に興味はあるけど、何を選んでいいのか分からないという人にとっても、こういうわかりやすい指標があると役に立ちますよね!

評価の対象になっているコンテストは、酒造技術者や唎酒師、ソムリエなどお酒のプロである審査員が銘柄を見ないでテイスティングして評価するものだけなので、プロが納得する高品質の酒をつくっていないと上位にランクインはできません。その分、格付けされればその蔵のクオリティの高さは折り紙付きです。
西村まどかさん
会場は皇居の目の前にあるパレスホテル東京

ランキング上位50蔵が星を獲得

「世界酒蔵ランキング」のチェアマンのお一人はイエノミスタイルでも連載をしている酒文化研究所の山田聡昭さん。私が唎酒師を受験する時に、商品知識やテイスティングの勉強をサポートしてくれた方です。山田さんは授賞式の冒頭で、「世界酒蔵ランキングで格付けされるということは、良質な原料、高い製造技術、適切な設備、酒蔵のスタッフのチームワーク、蔵元のリーダーシップの5つが揃っているということです」とコメントをされていました。

格付けされるのは上位50蔵です。集計の対象になったのは643蔵(2,044商品)で、そのなかで50位以内ということは上位8%の狭き門。41~50位が一つ星、31~40位が二つ星、21~30位が三つ星、11~20位が四つ星、TOP10が五つ星に格付けされます。

ランキングは一つ星から順番に発表されていき、五つ星の10蔵は写真で蔵や商品のも紹介されました。名前を呼ばれた酒蔵が一人ずつステージで認定証を受け取るのですが、蔵名を呼ばれると皆さん緊張した面持ちからうれしそうな表情へと変わっていました。
チェアマンのお一人である酒文化研究所の山田聡昭さん
チェアマンのお一人である酒文化研究所の山田聡昭さん。格付けは日本酒選びのガイド役を目指すと挨拶

ランキング第1位は八戸酒造!

見事今年の1位に輝いたのは八戸酒造でした! 「陸奥男山むつおとこやま」、「陸奥八仙むつはっせん」をつくる酒蔵で青森県八戸市にあります。この蔵のお酒は大好きで、どれを飲んでも綺麗で何にでも合っておいしいと思っていました。好きなお酒が1位を受賞して、私もとてもうれしかったです。
八戸酒造(青森県)の駒井伸介常務、プレゼンターは遊佐勇人さん、山田聡昭さんの両チェアマン
八戸酒造(青森県)の駒井伸介常務が壇上へ。第1位には直径80cmもある大盃が授与された。プレゼンターは遊佐勇人さん、山田聡昭さんの両チェアマン
私も駒井常務と一緒に記念撮影
せっかくなので私も駒井常務と一緒に記念撮影。おめでとうございます!

唎酒師 西村まどかも納得のランキング

格付けされた50の酒蔵は名だたる蔵ばかりでしたが、私が前日に飲んでいた「出羽桜」は二つ星を獲得。五つ星で第2位となった平和酒造(和歌山)は「紀土きっど」の醸造元です。お店で見かけると必ず頼む銘柄です。

第3位は「蓬莱ほうらい」「ダブリュー」の昨年第1位だった渡辺酒造店(岐阜)。惜しくも2連覇はなりませんでした。こちらのお酒はスーパーマーケットなどでもよく見かけ、手に入りやすいと思います。
「紀土」の醸造元 平和酒造(和歌山)山本典正社長
「紀土」の醸造元 平和酒造(和歌山)は第2位。山本典正社長が受賞スピーチ
「蓬莱」「W」の醸造元 渡辺酒造店(岐阜)渡邉久憲社長
第3位は「蓬莱」「W」の醸造元 渡辺酒造店(岐阜)。2020年の第1位の時は大盃がなかったため、あらためて記念撮影。渡邉久憲社長はノリノリ
そして、お友達と悩み相談しながらよく飲んだ、思い出の「ざく」の清水清三郎商店(三重)は第4位、こちらは2019年の第1位です。さらに私の出身地・福井県からは「梵」シリーズで有名な合資会社加藤吉平商店さんが三つ星にランクイン。この蔵の「梵・ときしらず」は好きやなぁ〜。おめでとうございます。

普段から、おいしいと思っていた大好きな日本酒たちもたくさんランクインしていたので、少し自信が付きました(笑)。 
清水清三郎商店(三重)
第4位の清水清三郎商店(三重)は第1回の2019年の第1位。あらためて大盃と記念撮影。「作」「鈴鹿川」を醸す

ランキングを見ながら、気になったお酒にトライ

ところで、あらためて星を獲得した50蔵のリストを見ていて、全国各地の酒造が受賞していることに気づきました。灘、伏見、新潟、秋田、広島など、酒どころとして有名な県はたくさんありますが、思っていたよりもいろいろな都道府県の酒蔵がランクインしており、日本全体で酒造りのレベルが上がっているのだろうと思いました。

また、銘柄は知っていても醸造する酒蔵名を知らないことにも気づかされました。このお酒もあのお酒も同じ蔵だったんだとか、あの銘柄をつくっている蔵はこんな名前だったんだという発見がありました。これからは銘柄だけでなく、酒蔵もしっかりチェックしようと思います。

それにしても、このイベントに出席したら、飲んでみたいお酒が一気に増えて大変なことになりました(笑)。お正月に向けて、ランキングを見ながら気になったお酒を飲んでみようと思います。そして来年は2022年のランキングも予想しながら、日本酒を楽しむことにします。
受賞者集合写真
前列左から中埜酒造、三和酒造、小西酒造、清水清三郎商店、平和酒造、八戸酒造、渡辺酒造店、新澤醸造店、米澤酒造、白鶴酒造。2列目あおい有紀さん(司会)、六歌仙、DHC酒造、富美菊酒造、瀬戸酒造店、龍神酒造、天寿酒造、来福酒造、高の井酒造、ミスSAKE JAPAN松崎未侑さん。3列目人気酒造、菊正宗酒造、宇都宮酒造、外池酒造店、はつもみぢ、鈴木酒造店、山田聡昭さん
遊佐勇人さん(左)と西村まどかと(中央)山田聡昭さん(右)
「世界酒蔵ランキング」のチェアマン・遊佐勇人さん(左)と山田聡昭さん(右)
・世界酒蔵ランキング公式サイトはこちら
・「世界酒蔵ランキング2021」発表会&認定式の模様はこちら(配信時間30分すぎに開会)
・MX TOKYOニュースはこちら

  ※記事の情報は2021年12月16日時点のものです。
 
  ▼参考サイト
西村まどか Instagram Twitter

日本酒のソムリエ唎酒師

   

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