【2022年トレンド予測】お酒業界で働く若手社員が予想するトレンドキーワードはこれ!
2022年の家飲み&お酒のトレンドは? お酒業界で働き、ご自身もお酒大好きというお三方に、どんなものが流行るか占っていただきました。2022年、お酒好きを夢中にするのは(多分)このキーワードです!
2022年トレンド予測の前に…2021年は何が流行った?
2022年のトレンドを予想する前に、2021年のトレンドも振り返ってみましょう。ご登場いただくのは、酒類食品総合卸売商社「株式会社イズミック」にお勤めの若手社員の皆さん。プライベートでもお酒が大好きという頼もしいお三方です。
――ではまず、冒頭画像のセンター、ソムリエの資格をお持ちの松田朱音さんからうかがいます。松田さんの心に残った2021年のトレンドキーワードは何でしょうか?
松田 : 「ラグジュアリー 」です。コロナ禍、お店でお酒が飲めない期間もあり、家で飲むお酒の単価が全体的に上昇するという傾向がありました。その中でも高級路線のお酒の人気が高まったように思います。日本酒ブランド「SAKE HUNDRED」がアパレルブランド「ANREALAGE(アンリアレイジ)」とコラボした商品を出したり(52,800円)。毎年限定発売される1本約3,000円のビール「エビス マイスター ザ・ロイヤルリーフ」の売れ行きも好調でした。
エビス マイスター ザ・ロイヤルリーフ
――続いて、テキーラマエストロの資格をお持ちの松浦吏希さんが考える、2021年のトレンドキーワードは?
松浦 : TikTokやInstagramを中心に、若い世代に流行った2つのキーワードをあげてみました。1つは通称「クライナー 」と呼ばれる「クライナーファイグリング」です。20ml入りの小さな瓶に入ったドイツ生まれのリキュールで、SNS映えするパーティードリンクとして人気を博しました。
クライナーファイグリング
もう一つは「チャミスルチャレンジ 」です。韓国焼酎「チャミスル」のボトルを勢いよく振って、瓶の中に渦を発生させたり、瓶を回しながら開けたり、飲み方を紹介したりといろいろあるのですが、チャミスルチャレンジというハッシュタグをつけてチャミスルを楽しむ動画のムーブメントがありました。写真映えよりも動画映えする要素があるものが、若い世代には流行った気がします。
――お次はソムリエ資格をお持ちの津屋幸平さん。2021年のトレンドキーワードは?
津屋 : 「低アル 低糖 ノンアル 」です。低アルは、アルコール度数が低いビールや缶チューハイが各社出揃ってきて、ジャンルとして売れている印象があります。低糖は、コロナ禍で自粛太りを気にする人が増えたのがウケている要因かな。ノンアルは、ビールもそうですけど、特にノンアルコールワインを飲む女性が増えた印象があります。僕はお酒大好きなんですけど、オンライン飲み会なんかをやると、友達が低アルやノンアルを飲んでいることが増えましたね。
【2022年トレンド予測①】松田さんが流行りそう!と思うのは?
松田 : 私が2022年に流行る!と思うのは「サブスク 」です。有名どころだと、2021年に本格展開が始まった会員制生ビールサービス「キリン ホームタップ」がありますが、家飲み、外飲みに関わらずお酒のサブスクは人気が高まると踏んでいます。クラフトビールの定期便や頒布会の会員も増えていると聞きました。
キリン ホームタップ
松浦 : 好きな銘柄が決まっている人は、ビールを樽で買うのがおいしいうえにラク、っていう声も聞きますね。
【2022年トレンド予測②】松浦さんが流行りそう!と思うのは?
松浦 : 「ハードセルツァー 」です。まだ聞きなれない言葉かもしれませんが、アメリカでは人気が急拡大している、ハード(アルコール入り)のセルツァー(炭酸水)を意味する、新しいジャンルのRTDです。日本でもオリオンビールから「DOSEE(ドゥーシー)」、サッポロから「サッポロ WATER SOUR(ウォーターサワー)」、コカ・コーラから「トポチコ ハードセルツァー」(※現在は関西エリアのみ)など続々と展開されています。低アルコールで低糖質、パッケージもおしゃれなので、若者にウケるのではないでしょうか。
松田: 甘くなくて、フレーバー付きの炭酸水みたいな感じなんですよね。飲み飽きしないし、お酒を飲み慣れない方でも飲みやすいんじゃないかな。
津屋 : 従来の缶チューハイは果汁を重視しているものも多いので甘い味になりがち。甘いお酒が苦手な人にもハマると思います。
サッポロ WATER SOUR(ウォーターサワー)
【2022年トレンド予測③】津屋さんが流行りそう!と思うのは?
津屋 : 僕が予想するトレンドキーワードは「ビール量り売り 」です。家飲み需要が定着してきた中で、お店のような生ビールを自宅で楽しみたいっていう人に流行るんじゃないかと。瓶や缶のごみも出ないので、SDGsにもつながりますし。僕はキャンプが好きなので、炭酸が入れられる専用の水筒、グラウラーにビールを入れて持って行きたいですね。
松田 : ビールじゃなくて日本酒ですけど、先日、「ほうらいせん」の量り売りをしてきたところです。結構並んでましたよ。
津屋 : 2021年は低アルやノンアルが流行りましたけど、2022年はお酒のおいしさや楽しさといった価値をしっかり届けていきたいですね。
※記事の情報は2021年12月28日時点のものです。