おんせん県・大分のうまい酒・肴その①|かぼすでおいしいカクテル
大分特産のかぼす。レモンとライムを合わせたような爽やかな香りは、焼酎に搾っても、焼き魚や刺身に添えてもよし。さらに、本格カクテルにも使われ始めたと聞いて、銀座で開催中の「大分かぼすフェア in GINZA」に足を運んでみた。
銀座のママたちと大分かぼすカクテル
店のドアを開けて驚いた。カウンターは銀座の一流クラブのママたちで埋まっていたのだ。この日は大分県がかぼすをPRするために、銀座のバーとコラボレーションする「大分かぼすフェア in GINZA」のプレイベントで、報道関係者がいるのだろうと想像していたが、通常の取材会とは雰囲気がまったく違う。
一杯目のカクテルは「大分美人」。2018年のこのフェアで、「メニューコンテスト」の優勝作品だ。『TUMUGI』(三和酒類)をベースにライチや紫蘇のリキュール、グレナデンシロップにかぼすジュースを加えてシェイクする。考案したのは田村知生さん(バー保志本店)。
2杯目は2019年の優勝作品「湯の花」。これも『TUMUGI』にカンパリ、かぼすジュース、卵白などを使ったサワータイプのカクテルだ。考案したのは木村祐貴さん(Segret)。
大分かぼすにぴったり麹スピリッツ『TUMUGI』
田村さんと木村さんという若い二人のバーテンダーに指示しながら、オリジナル作品「大分・TAYORI」をテキパキと仕上げる。カクテルをつくりながらも巧みな話術で和ませ、カウンターのママたちはみるみる笑顔に。
3つともベースは『TUMUGI』を使っているが、これは『いいちこ』を製造する三和酒類(大分県)が、バー向けにつくったホワイトスピリッツで、麹を生かした本格焼酎づくりのノウハウが詰まった酒だ。アルコール度数は40度でカクテルに使いやすいとバーテンダーの評価は高い。
※記事の情報は2022年10月6日時点のものです。
『さけ通信』は「元気に飲む! 愉快に遊ぶ酒マガジン」です。お酒が大好きなあなたに、酒のレパートリーを広げる遊び方、ホームパーティを盛りあげるひと工夫、出かけたくなる酒スポット、体にやさしいお酒との付き合い方などをお伝えしていきます。発行するのは酒文化研究所(1991年創業)。ハッピーなお酒のあり方を発信し続ける、独立の民間の酒専門の研究所です。
- 1現在のページ