5つのルールで別格のおいしさ! 焼酎ソーダ割りのすすめ
焼酎、氷、炭酸水。シンプルな材料で焼酎のソーダ割りがグンとおいしくなる作り方とは? フードライターの白央篤司さんが、東京・東銀座にある人気居酒屋『ごち惣家』店主の布施さんに教わったという焼酎のソーダ割りの極意を紹介してくれました。
マイブームの焼酎のソーダ割り
私は今、焼酎のソーダ割りにハマっているんです。というのも先日教わった作り方が実によかったんですよ…。ちょっとしたルールなんですが、守ると抜群においしくなる。「あれっ、焼酎ソーダってこんなにいいものだったっけ?」と目を丸くしました。
大学生のとき焼酎のおいしさに感動して飲食の道に入り、以降焼酎のおいしさをあらゆる角度から研究。各地の焼酎蔵元とのつながりも深い方なんですよ。
では焼酎ソーダをおいしく作るための「5つのルール」、布施さんに教わっていきましょう!
『ごち惣家』布施さん流・焼酎ソーダの作り方
ルール① 焼酎とソーダの割合は1:2で
布施「僕がベストと思う割合です。焼酎ソーダ1杯の理想的な容量を180mlと考えているんですが、この場合焼酎は60ml、ソーダは120mlになります」最初はきっちり計量して「焼酎:ソーダ=1:2」の味わいをぜひ知ってほしいと布施さん。濃すぎず、薄すぎない最適な味わいを知るためにも、まずはスケールや計量カップなどを使って1杯作ってみてください。
ルール② 焼酎を入れるときは氷に当てないように!
ルール③ ソーダを入れるときも氷に当てないように!
焼酎とソーダを入れるときは、グラスの内側に沿わせるようにして、氷に当てずに入れましょう。布施「焼酎ソーダって、焼酎の原材料となっているもののフレイバーがきれいに香り立つことで生まれる爽快感がおいしさにつながります。そこを最大限に引き出すためには、なるべく焼酎が濃い状態でソーダを加えたい。氷に焼酎やソーダを当てながら入れてしまうと、どんどん焼酎が薄まってしまいます」
ルール④ ステアは1回、氷をひとつ持ち上げるぐらいで
布施「これも焼酎を薄めないためのポイントです。だったら氷は入れず、冷やしたソーダでやればいいと思われるかもですが、氷とソーダが交わることで焼酎の揮発が進み、軽やかで爽やかな飲み口が生まれるんです」
ルール⑤ 氷はできればロックアイスを使おう
布施「家庭用の小さい氷だと溶けるのがどうしても早い! 焼酎ソーダを最高においしく飲むのであれば、コンビニなどでロックアイスを買って試してほしいです」これ、本当に全然違う仕上がりになるんですわ。ロックアイスって冷凍庫のスペース結構取っちゃいますけど、もし空きがあればぜひぜひ、試してみてください。風味のレベルがグンと上がります。
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さて、最後にまとめ。
1. 焼酎とソーダの割合は1:2
2. 焼酎をグラスに入れるときは氷に当てない
3. ソーダをグラスに入れるときも氷に当てない
4. ステアは1回のみ
5. 氷はロックアイス推奨
焼酎はね、芋でも麦でも黒糖でもお好みのもので構いません。原材料の香りがふわーっと香って、いつも飲んでる焼酎のより良い一面を体感できますよ。香りの華やかな芋焼酎なんかソーダ割りにするとね、おいしいんだ…柑橘のような香りがクローズアップされたりしてね。あと黒糖もすごくいい。麦なら香ばしさがさらに際立ちます。
あくまで私の場合ですが、ロックで飲むよりもペースが遅くなって、ゆっくりホワーッと酔える感じもいい。焼酎は常温保存ができて、かつ賞味期限が長いのも魅力ですね。最近よくいわれる「コスパ」の良いお酒、といえるのではないでしょうか。
布施さんは「焼酎の食中蒸留酒としての良さはもっと注目されてほしい」とも言われていました。日本酒のようにおつまみに合わせて楽しむ考え方ですな。 焼酎と合うつまみもいろいろあるけれど、タレ味の焼き鳥がダントツに合う、とのこと。
ぜひとも、布施さんルールの焼酎ソーダを試してみてください!
※記事の情報は2023年4月29日時点のものです。
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