<番外編>イタリア人ジェラート職人が教えてくれた! 家で簡単にできる本格イタリアン・カクテルはこれだ

スパークリング・ワインとフルーツを使った、家でも楽に作れるイタリアン・カクテルをご紹介します。

ライター:京藤好男京藤好男
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現地でも人気! プロセッコベースのカクテルを作ろう

前回、ジェラートとお酒を組み合わせて、まるで魔法のような味わいを教えてくれたアンドレアさん。
ジェラート職人のアンドレアさん
「ジェラートがなくても、家で簡単に作れるイタリアのカクテルを教えてあげるよ」
これは、大サービスのご提案。ジェラート職人が、ジェラートなしのレシピを教えてくれるなんて、番外編。ぜひ、教えを請いたいです。

「これ1本あれば、いろいろできちゃうよ」
そう取り出してきたのが、こちら。
イタリアのスパークリングワイン「プロセッコ」
スパークリング・ワインです。しかも今回ご紹介するのは、イタリアではスパークリングの代名詞とも言える「プロセッコ」です。
「プロセッコ」とは、イタリア北部のヴェネト州産のブドウ「プロセッコ(別名グレーラ)」からできるこの白辛口のワイン。普通のスパークリングに比べて、果実味が豊富でまろやかな口当たりが特徴。カクテルのベースにもぴったりです。

「イタリアには実際に、プロセッコベースの有名なカクテルがいくつもあるよ。今日はその中でも作りやすいものを教えるから、本場のカクテルをぜひ覚えてね」とアンドレアさん。その前に、そのカクテル作りに欠かせないものがあるとか。

それは、「シャーベット」 
え。シャーベットなんて、買ってこないとうちにないよ。と思いきや、「手作りするのさ。大丈夫、簡単にできるものを教えるから。ジェラート職人が言うのだから間違いない」
そう胸を張るアンドレアさん。では、そのレシピでいざトライ!

レモンシャーベットを作ってみた

まずはレモンシャーベットを作ります。まず材料は、こちら。
レモンシャーベットの材料
<材料>
レモン果汁80cc(約2個分) はちみつ100g 水300cc

<作り方>
1.レモン果汁を絞ります。


2.小さな鍋に水(100cc)とはちみつを合わせて、弱火にかけ、シロップを作ります。はちみつが溶け、沸騰し始めたところで火を止めます。


3. 2の粗熱を取って、水(200cc)、レモン果汁を混ぜ合わせ、バットに流し入れます。こぼれないよう注意して、冷凍庫で冷やします。


4. ちょっとしたコツ。液が凍り始めたら、時々フォークでこのようにかき混ぜてあげます。約2時間おきに3-4回、この作業をやると仕上がりがサクサクになります。でも面倒ならそのまま凍らすだけでもOKですよ。


実際に作ってみると、本当に簡単でした。熱を冷ますのに少々時間がかかりましたが、冷凍室に入れるまでの所要時間、正味20分程度でしょうか。

イチゴシャーベットを作ってみた

続いて、イチゴシャーベット。まず材料です。
いちご
<材料>
イチゴ10粒 レモン果汁小さじ1 グラニュー糖(砂糖でも可) 大さじ3 

こちらも作り方はいたってシンプルですが、1つ必要なものがあります。そう、写真にもあるミキサーです。もちろん、フードプロセッサーなどでもOK。これがあれば、すぐです。

<作り方>
1. イチゴは葉を取って、柔らかい部分を使います。そして、すべての材料をミキサーに投入。


2. 攪拌して、液状になったものをバットに流し入れ、冷凍庫で凍らせたら出来上がりです。


こんなにも簡単に、本格イチゴシャーベットが作れてしまうなんて。
イタリア人ジェラート職人も自宅で作っているという、レモンとイチゴのシャーベット、ぜひ参考にしてみてくださいね。

自家製シャーベットとプロセッコであの有名カクテルが簡単に

さて、ここからカクテル作りに入ります。といっても、あとはカンタン。出来たシャーベットとスパークリング・ワインを混ぜるだけ。

まずは、レモンシャーベットにプロセッコと少量のウォッカを混ぜ合わせます。
レモンシャーベット、プロセッコ、ウォッカ
シャーベットにプロセッコを注ぐ
これはシチリアを中心に、イタリアの南部で特に親しまれている「ズグロッピーノ」という有名なカクテルです。実は、前回のコラムでも簡単に紹介したのですが、前は市販のシャーベットを使っていました。手作りシャーベットでもできる自家製のカクテルとして、今回はご紹介します。
ズグロッピーノ
ズグロッピーノ
次は、もっとシンプル。先ほどのイチゴシャーベットとプロセッコを混ぜ合わせるだけです。
イチゴシャーベットとプロセッコ
イチゴシャーベットにプロセッコを注ぐ
こちらは、その名も「ロッシーニ」。そう、あのオペラなどで有名な作曲家です。彼はペーザロという東部の町の出身ですが、これはおそらく、フィレンツェで考案されたカクテルです。シャーベットと白ワインをよくかき混ぜて、このようなピンク色にしてくださいね。しっかりイチゴの風味が漂う爽やかな一杯ですよ。
ロッシーニ
ロッシーニ
さて、最後にもう1つおまけです。有名人の名前がついたカクテルといえば、あの超有名カクテルも簡単に作れちゃいますよ。
ヴェネツィアの老舗バー「ハリーズ・バー」で考案されたカクテルで、最も有名なものといえば「ベッリーニ」です。この名は、ルネサンス期の画家ジョヴァンニ・ベッリーニに由来します。実はこのカクテル、レシピはとてもシンプル。「ロッシーニ」と同じ方法で、果物を桃に変えるだけ。

しかも、ベッリーニを作るときは、シャーベットにしません。
桃をミキサーで撹拌
桃をミキサーで撹拌したもの
このように、桃を攪拌したものを、そのままプロセッコで割ります。

イタリアでは黄桃がよく使われるので、今回は黄桃を使ってみましたが、もちろん、普通の白桃でも大丈夫です。また、時期的に桃が手に入らない場合には、缶詰の桃でもOK。同じ雰囲気のカクテルになりますよ。
 
ベッリーニ
ベッリーニ
さらに、今回は白のスパークリングを使いましたが、ロゼのスパークリングで割れば、ピンク色の愛らしいカクテルになります。お好みで組み合わせを変えて、楽しんでみてくださいね。

今回の3つのカクテルは、イタリアらしくプロセッコを使いましたが、もちろん、手に入りやすいスパークリング・ワインで大丈夫です。自分なりの味を引き出してみてくださいね。

さて3回に渡りイタリア流のいろんなお酒の楽しみ方を教えてくれた、ジェラート職人のアンドレアさん。日本人には思いつかない組み合わせをたくさん提案してくれました。イタリア人は家に人を招くのが大好き。いつも客人を楽しませようとする、その心意気が驚く味を生む源なのだな、と改めて感心しました。これぞ「家飲み」の心得ですね。

※記事の情報は2018年10月2日時点のものです。 
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