【二日酔い】ならないための予防法&なったときの対処法

忘年会シーズン到来。ツラ~イ二日酔いにならないためにすべきこと、なってしまった後に立ち直りを早める対処法を解説します。「二度とお酒は飲まない…」なんてその日限りの誓いを立てることになる前に、ぜひ参考にしてください!

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年末年始は二日酔いシーズン

忘年会シーズンに突入しました。この時期、二日酔いになる方が1年のなかで最も増えると言われていますが、みなさん、体調管理をしっかりされて飲んでいらっしゃいますか。

楽しい宴席は、ついつい飲みすぎてしまいがちですね。翌朝、吐き気、胸やけ、頭痛、疲労感など不快な症状が残ってしまわないように賢い飲み方をいたしましょう。仕事のある日に二日酔いとなれば仕事の効率もダウンしてしまいます。

そんな事態に陥らないように、今回は二日酔いの予防法と、万が一、二日酔いになってしまった場合の対処法についてお話しさせていただきます。

二日酔いの原因は体内に残った「アセトアルデヒド」

ご存知の方も多いと思いますが、二日酔いになる原因は、体内に残った「アセトアルデヒド」です。

アルコールは、肝臓でアセトアルデヒドに分解されたあと、最終的に二酸化炭素と水になり無害化されます。そうなれば二日酔いはおこりませんが、肝臓の分解能力を超えたアルコール量を摂取するとアセトアルデヒトのもつ毒性が二日酔いの症状をおこします。
アセトアルデヒド
二日酔い対策には、翌朝までに体内でアセトアルデヒトを消化させる飲み方、つまり、翌朝までにアセトアルデヒドを無害化させる飲み方をすることしかありません。

【二日酔い予防法①】アルコール分解にかかる時間を把握しよう

要は、自分がどれぐらい飲んでいるか自分自身で把握できる程度の飲酒量に抑えることができれば二日酔いになりにくい飲み方といえるし、自分がどれだけ飲んだかわからなくなるまで飲むことが二日酔いになる飲み方といえるでしょう。

ちなみに、アルコールが分解されるのにかかる時間がわかる計算式がありますのでご紹介しましょう。



一般的に体重1kgあたり1時間で約0.1gのアルコールを分解できるとされています。例えば、体重60kgの人ならばビール350ml(アルコール度数5%)を1缶飲んだとしたらアルコールが抜けるまで約2.3時間かかります。

アルコールの分解時間はかなり個人差があると思いますので、目安値として参考にされてください。

【二日酔い予防法②】空腹NG!お酒の前にお通しを

他に二日酔い予防策としては、空腹状態の時にアルコールを飲まないことです。胃からアルコールが急速に吸収され、肝臓でのアルコール処理がすぐに限界を超えてしまうからです。ゆっくりアルコールを体内へ吸収させる方法をとりましょう。

そのためには、宴席のある日は昼食をしっかり摂り、宴席の2~3時間前までに間食をとり小腹を満たしておくことです。そして、宴席ではまず水を飲みましょう。

乾杯をしたらお酒は飲まずにお通しを食べ、それからお酒を飲んでください。できれば、マリネやカルパッチョなど油やクエン酸、酢酸が摂れるおつまみを一皿食べてから本格的に飲みはじめましょう。アルコールの吸収がゆるやかになりますし、飲酒量も増えずにすむはずです。
サーモンマリネ

【二日酔い予防法③】とにかくマメに水分補給!

お代わりのお酒を頼む時は同時に水も一緒に頼んで、どちらも少しずつ飲むようにしましょう。帰宅後や就寝前も水を飲むことも忘れないでください。

マメな水分補給はアルコールによる脱水症状の予防や、アルコールの分解を円滑にすすめてくれます。
水を飲む
またアルコールの代謝にはビタミンB群が大活躍しますので、肉、魚 野菜、海藻、きのこなどを積極的に摂りましょう。この時期なら鍋がよいですね。これらの食材が同時にとれます。

【二日酔い対処法】おすすめは貝の味噌汁とオレンジジュース

それでも、二日酔いになった場合、スポーツ飲料や水などで、ひたすら水分補給して体内に残ったアセトアルデヒドを迅速に分解させ外に出してあげましょう。水分をとることで分解が進みます。

また、貝の味噌汁やオレンジジュースもおすすめです。貝に含まれるオルニチンがアセトアルデヒトの分解作用をすすめ、タウリンが肝臓の解毒作用を高めるからです。
貝の味噌汁
オレンジジュース(200ml程度)は、アルコール分解で発生する活性酸素を撃退するビタミンCやエネルギー源になる果糖が含まれていますのでこちらもおすすめです。

近年、ラムネが二日酔い対策に有効であるとされ大人気のようですね。90%以上がブドウ糖なので即効性のエネルギー源になり、低血糖による頭痛のような二日酔い症状に有効なのでしょう。

しかし、空腹時に利用するのは控えたほうが良いと思います。二日酔い改善効果を期待するあまり、たくさん摂ると急激に血糖値を上げる可能性があり血糖値の乱高下をおこしかねません。血糖値の乱高下がたびたびおこると動脈硬化の要因にもなります。余談ですが、野菜から先に食べることが推奨される理由として、この乱高下を予防するというのがあります。

お酒は飲み方次第で薬にも毒にもなりますので、賢い飲酒をして健やかで楽しい毎日を送りましょう。

※記事の情報は2019年12月17日時点のものです。  
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