約500種類の日本酒が味わえる!「にいがた酒の陣」イベントレポート【前編】
日本酒好きなら一度は耳にしたことがあるであろう、新潟で年に一度開催され、昨年は12万人を超える人が訪れたという大規模な日本酒試飲イベント「にいがた酒の陣」。日本酒好きたちの「一度行ってみるべし!」の声に背中を押され、イエノミスタイル編集部員が新幹線に飛び乗って行ってまいりました。その模様をレポートします!
「にいがた酒の陣」とは?
まずは「にいがた酒の陣」とはなんぞや?ということからおさらいしたいと思います。ドイツのミュンヘンで1810年から開催されている伝統的なビールの祭典「オクトーバーフェスト」をモデルに、新潟県酒造組合の50周年記念行事として2004年からスタート。年々集客数を伸ばし、地元新潟はもちろん、全国から日本酒好きが集まる一大イベントになっているそうです。
会場は新潟駅からバスで15分ほどの朱鷺メッセ。開場を待つ人たちの行列が建物の外まで続いています。
試飲チケットは前売2000円、当日2500円。入場してからお猪口と水を受け取ります。
お猪口を首からぶら下げることができる「お猪口ホルダー」も販売されています。後で分かるのですが、会場内に入るとあちこちからお猪口を落として割れる音が聞こえてくるので、あると便利です。
ちなみに水は会場内で「和らぎ水」と呼ばれています。ウイスキーで言うところのチェイサーですね。お酒と仲良く戯れるためには水を飲むのは大事なことですね。準備が整ったのでいざ出陣です。
いざ出陣!
開場30分もしないうちにこの人出! ここに写っている人たちのほとんどがお猪口を手に、美味しいお酒との出会いへの期待に胸を膨らませています。壮観です。
会場には約90の酒蔵のブースが上越、中越、下越、佐渡とエリアごとに並び、約500種類の地酒を味わうことができます。オープニングセレモニーでは主催の新潟県酒造組合の会長さんから「誰も聞いてないと思いますが…(←午前10時半のこの時点でほとんどお客さんは試飲に夢中でした)、ゆっくり飲んで最後まで記憶を残して帰ってください(笑)」、新潟県知事からは「別名“へべれけの陣”と言われていますが…スタッフの待合室の飲み物がすでにお酒でした」というご挨拶が。これは…思った以上にたいへんなイベントに足を踏み入れてしまった予感が頭をよぎります。考えてみると、真面目に取り組んで全種類を試飲した場合、1杯10ccとしても約500種類ありますから3升近くの日本酒を摂取する計算になります。…気を取り直してレポートを続けます。
酒蔵のブースにはおすすめ品やイベント限定のお酒などが並び、まさに百花繚乱。
ブースの前には酒蔵のスタッフの方が立ち、差し出されるお猪口に次々と自慢のお酒を注ぎ、解説をしてくれます。中にはお酒の感想をひとつひとつメモをしているお客さんもいて、意外とみんな真剣な表情です。
※記事の情報は2017年4月25日時点のものです。