じわじわ増殖中?利き酒自販機が気になる。
最近あちこちで見かける「利き酒自動販売機」に注目!
「ん、なんか、これ、じわじわ増えてる気がする。気になる……」
これ……とは、日本酒の利き酒自動販売機。100円とか200円でいろんなお酒をちょびっと飲み比べ出来る自動販売機です。確かにネットで調べると、青森、新潟、東京、埼玉、大阪、などなど、あちこちに増殖中の気配。うーむ、確かに気になる。
両国で利き酒
両国の駅を、国技館の方へ出て徒歩15秒。「粋な江戸の食文化を楽しむ。」をコンセプトに飲食店や東京土産のお店が入った施設、「江戸のれん」の中にある「東京商店」さんがその現場!
カウンターで買えるるおつまみも、珍味や干物など、なかなか気が利いたものがそろっています。思わず購入したのが、おつまみ一番人気という「卵黄の醤油漬け(200円)」。醤油の風味とまったりとした旨みが、日本酒にベストマッチ。こいつをちびちびやりながら、杯が進みます。
メーカーの人に聞いてみた。正式名称も判明!
どんな経緯で製作を?
村上さん:1999年に、金沢の酒造組合さんの依頼で製作したのが始まりです。お手本もなく手探りで設計、製作しまして、リース期間の7年間が過ぎる頃からあちこちからお声がかかるようになり、現在は20カ所ほど納入しています。今年、やっと特許も取れました。
やはりじわじわ増殖中なんですねー。問い合わせや見学も増えているとか。
村上さん:はい。一見自動販売機なんですが、実はこれ「小さい居酒屋さん」なんです。これを設置すると飲食店の認可を取らなければなりせん。なのでしっかり管理できるところじゃないと納入できないんです。管理が悪くてまずいお酒になってしまっては元も子もないですからね。なのでそのあたりをしっかり説明して、導入いただいています。
なるほど、小さい居酒屋さんですか。評判はいかが?
村上さん:結構、若い方に興味を持っていただいています。今、若い方がおいしい日本酒に触れる機会も少ないですから、うれしいことですね。あと、海外からの旅行者の方にも好評です。当社は、日本酒の醸造用のプラントなどを製作するのが本業なので、試飲して気に入ったら、ぜひ日本酒を買ってほしい、と願っています。
ありがとうございました!
ちなみに、この装置の正式名称は「有料試飲機 銘酒蔵」だそうです。小さいながらも「銘酒蔵」、まさしく! その機構上、液体ならなんでも入れられるので今後いろんなバリエーションが出てくるのかもしれませんね。
再び両国
取材報告を聞いた編集長曰く。
「もはや、和風商業施設の定番アイテム? 」
御意。メーカーの方もおっしゃっていましたが、ただいま、じわじわ増殖中。気がつくとあなたの街にも出現しているかも!
※記事の情報は2018年9月30日時点の情報です。
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