ベジディップがあれば家飲みがもっと楽しく!〈庄司いずみのベジつまみ③〉
人気野菜料理家・庄司いずみさんによる、お酒がすすむ「ベジつまみ」コラム。今回は作り置きもできて便利なベジディップの魅力をご紹介。おつまみからふだんのごはんづくりまで、アレンジ無限に広がります!
春の体を助けてくれる野菜たち。せっかく家飲みするなら、外ではなかなかとれないベジつまみをたっぷりとるといいですね。 とはいえ……。
「アレコレいろんなつまみを用意するのはめんどくさい」
たしかに。野菜料理は案外手がかかるので、チマチマとつまみをつくるのは確かにたいへん。でも大丈夫、そんな方にはベジディップをおすすめします。
作り置きもOK。工夫次第でおつまみアレンジ無限大!
ベジディップとは、野菜や野菜の仲間たち、たとえば大豆や豆腐、きのこなどなど植物性の素材を使ってつくるディップのことです。上の写真は、おなじみジェノベーゼ。普通はバジルとオイル、塩、にんにくなどをフードプロセッサーにかけて作りますが、豆腐を少々プラスしてフープロにかけると、適度なとろみがつき、ディップとしての使い勝手がよくなります。パスタに絡めてももちろんいいのですが、つまみにするならフレッシュな野菜にたっぷりかけると、ヘルシーなベジつまみの出来上がり! にんにくをたっぷり目に入れると、サラダだけれどビールにも合うおつまみになります。
こちらもおなじみ、トマトソース。フレッシュトマトやトマト缶を煮詰めて作り、常備もできる便利なソース。私のレシピはごく簡単で、カットトマト缶一缶につき、オリーブオイルを大さじ1~2、にんにく1片みじん切り。塩の量はその時々ですが、1缶で小さじ1/4くらい。薄味にしておいたほうが使い勝手がいいのです。このトマトソースも、ディップとして使えます。つまみにするなら、塩やしょうゆで少し味を強め、こんがり焼いたじゃがいもにトロリとかけてもいいですし、アスパラガスやかぶなど、茹で野菜にかけても。写真のようにサッと茹でた青菜をだし汁と醤油で煮て、上からトマトソースをかければ、日本酒だけでなく、ワインにも合うおしゃれな一品になります。
ベジディップは工夫次第でアレンジ無限大! 写真は手前から、刻んだえのきだけと酒としょうゆ、好みの量の豆板醤、おろしにんにく、刻みねぎで煮詰めてつくる中華風ベジディップ。トロリとしたディップでうまみたっぷりです。
右上は、軽くつぶしたキドニービーンズと刻んだ玉ねぎ、味噌を混ぜただけのベジディップ。ひよこ豆でつくるフムスが流行っていますが、水煮の豆を使えば、つぶすだけでディップになるので料理上手になった気分です。
左上は、水切りした豆腐と調味料をフードプロセッサーにかけるだけの簡単ベジディップ。
いずれも冷蔵庫で5日は持つから、何種類か常備しておくと、家飲み派にはいいですよ。写真のように冷蔵庫の野菜を切って添えるだけで、お洒落な一皿になります。
材料
- 木綿豆腐 1丁(300g・水切りする)
- カレー粉 小さじ1
- 塩麹 大さじ2〜(お好みで調整を)
- おろしにんにく 小さじ1/4
- ▼(卵風サラダ用)
- 玉ねぎ 適量
- オリーブオイル、酢 各適量
作り方
- 材料全部をフードプロセッサーにかける。
- 卵サラダ風にするときは、刻んだ玉ねぎを少々加え、オリーブオイルと酢を1人分につき、小さじ1加えて味を整え、仕上げます。
*冷蔵庫で5日保存可能。ただし、水切りせずに使うと、水が出て日持ちが悪くなることも。必ず水切りしてから使ってください。
※記事の情報は2019年4月9日時点のものです。
庄司いずみさんのロングインタビューがこちらで読めます【Aktio Note】
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