夏はピリ辛! “ベジ×辛”で暑さを乗り切ろう!〈庄司いずみのベジつまみ⑪〉
スパイスの力を借りて、ヘルシーなベジつまみにガツンとパンチを効かせましょう! 今回紹介するのは「タイ風春雨サラダ」に「ベジ麻婆豆腐」、「韓国プルコギ風」。どれも食欲が落ちがちなこの時期におすすめです。
暑さで食欲がないときは、“ベジ×辛”つまみがおすすめ!
この連載では野菜が主役のつまみを紹介してきていますが、汗でビタミンやミネラルが失われる夏こそベジつまみ!
ではありますが…。「こう暑いと食欲もない」「つまみいらない、ビールだけでいい」という人もいそうですね。
そんなときには“ベジ×辛”つまみがおすすめ! 野菜のつまみというとパンチがないと思われがちですが、スパイスの力を借りると…。よく言えばヘルシー、悪く言えばおとなしすぎるベジつまみが、途端に生まれ変わるのです!
作り置きにもおすすめ「タイ風春雨サラダ」
特にタイ風の春雨サラダはピリ辛でビールにも合うし、冷酒にもチューハイにも最高です。通常は海老などの動物性素材が入りますが、たれをピリ辛にしてパンチを効かせれば、具材は野菜オンリーでも十分に満足できます。
たれは私秘伝の配合、2人分につき、鷹の爪1本を乳鉢かすり鉢で種ごとつぶします。
白たまりって……? と思う方も多いかもしれませんね。大豆は使わず、小麦と塩と焼酎だけで作る、琥珀色の醤油風の調味料です。
この白たまり、風味が独特、なんとなくナンプラーに似ているので、動物性の調味料を使わないヴィーガン料理ではナンプラーがわりに使ったりします。が、なければもちろん薄口醤油でOKです。
先ほど紹介した特製だれは、だいたい2人分くらい。これで、春雨20gを茹でてざく切りにしたもの、赤玉ねぎやきゅうり、パプリカの細切り、茹でたもやしなどを和えれば出来上がりです。
見た目は辛そうにみえませんが…。鷹の爪は種ごとすりつぶしていますから、結構きます! 辛すぎるのが苦手な方は鷹の爪は種をとっても。作り置きもできるので、たくさん作っておいて、野菜とともに素麺に和えてもおいしいですよ。
豆板醤と薬味で辛味を引き出した「ベジ麻婆豆腐」
普通ならひき肉を使いますが、夏は消化力が落ちているので、ひき肉がわりに刻んだきのこを使うのがおすすめ。2人分につき、小1把(100g)のえのきだけをみじん切りにし、これを肉だと思い込んであとはいつも通りに麻婆豆腐を作ります。
味つけは、麻婆のもとなどを使ってもいいですが、私は2人分で酒大さじ2、八丁みそ小さじ1、トマトペースト大さじ1、ラー油小さじ1/2を用意。
薬味と好きな量の豆板醤を炒めた後、肉がわりのえのきを炒めて、さいの目切りの木綿豆腐200gと上記の調味液、だし汁か水250mlくらいを煮立てて仕上げます。
豆板醤はお好みですが、少なくとも2人分で小さじ1/2くらいは使いたいところです。
ビールが進む!コチュジャンたっぷり「韓国プルコギ風」
韓国料理のプルコギは肉を楽しむ料理ですが、ガッツリ牛肉は、夏は特にもたれてしまいそう…。
というわけで、肉の代わりに薄切りのエリンギ、そして歯ごたえが楽しいこんにゃくを使ってグーッと低脂肪、グーッとヘルシーに仕上げました。
とはいえ、コチュジャンたっぷり。韓国唐辛子も結構使うので、辛さは抜群! ビールが進んで困るおいしさです。ぜひお試しくださいね。
●エリンギとこんにゃくのプルコギ風(2人分)
材料
- エリンギ 150g(縦に薄切り)
- こんにゃく 50g(薄切り)
- 玉ねぎ 100g(薄切り)
- 黄パプリカ 1個(細切り)
- 万能ねぎ 5本(5㎝長さに切る)
- ▼(A)
- ・しょうゆ 大さじ1
- ・コチュジャン 小さじ1
- ・韓国唐辛子 小さじ1〜大さじ1(お好みで調整)
- ・白粒胡麻 大さじ1(包丁で粗く刻む)
- ・みりん 大さじ1
- ・ごま油 小さじ1
- ・おろしにんにく 小さじ1
- ・おろししょうが 小さじ1
- ・玉ねぎ 50g(すり下ろす)
作り方
- ボウルに(A)の材料をあわせ、エリンギ、玉ねぎ、こんにゃく、黄パプリカを入れて混ぜ、5分以上おいて味を馴染ませる。
- フライパンに1を入れて中火にかけて炒める。
- 野菜がしんなりしてきたら万能ねぎを混ぜ込んで火を止める。
※記事の情報は2019年8月13日時点のものです。
庄司いずみさんのロングインタビューがこちらで読めます【Aktio Note】
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