大根一本あればいい! お財布と胃腸にやさしいおつまみ〈庄司いずみのベジつまみ⑰〉
一本買ったはいいけれど、使い切れずに余ってしまった大根。そんな時は、ベジつまみに変身させましょう! 大根さえあれば、漬けもの、炒めもの、揚げもの、おつまみの定番・餃子だってできてしまいます。寒い季節の家飲みに、ぜひ!
ずいぶんと涼しくなってきました。寒い季節はおうちがいいですね。外をウロウロするよりも、早く帰って温かい部屋で、家族や友達、恋人と、のんびり飲むのは最高です。
これから先、忘年会などで外飲みも増えますが、外ではどうしてもごちそうや、こってりした料理に偏りがちです。
だから家ではベジつまみ! 年末に向かって忙しくなってくるこの季節。今回は、アレコレ野菜を買いそろえなくても、大根一本あればつくれるベジつまみを紹介しましょう。
ふろふき大根やおでん、あるいは焼き魚に添える大根おろし。寒くなってくると大根の登場回数が増えますが、一本買うとあとがたいへん。使い切れずに残ってしまってさてどうしようということ、ないですか?
残ったら、おつまみにすればいいのです。
大根は煮るかおろすだけ、という思い込みを取っ払えば、大根一本あればバリエーションは無限大。しかも、だいこんは胃腸にもいいから、外食が増えるこれからの時期の強い味方。さらに大根さえあればOK、肉や魚を買わなくていいから、お財布にも優しいといいことばかりです。
【大根でベジつまみ①】「ふぐ刺し風」と「カクテキ風」
大根をどこまでも薄くスライスし、塩を薄くふります。1分もすれば水が出てしんなりします。これを刺身気分でわさび醤油や酢醤油で食べるのですが……。冬の甘い大根でつくると最高のおいしさ。一人大根1/4本くらい、平気で食べられます。
漬けものというと、今すぐには食べられないものの代表ですが、このカクテキ風は作ってすぐに食べられます。 用意するのはポリ袋、そして大根。大根は角切りにしてください。あればねぎか万能ねぎを小口切り、おろしにんにく、コチュジャンを適当に。揉み込んでみて大根がうっすら赤く、カクテキ風に赤く染まればOKです。
コチュジャンだけでは塩気が足りないから、醤油を少々、ごま油も少々、さらに酢を少々。 酢が決め手! 漬けてないのに、発酵もしてないのに、酢の力で発酵風味が加わり、しっかり漬けこんだカクテキ風になりますよ。
【大根でベジつまみ②】大根と豆腐の炒めもの
大根を太めの千切りにし、大根の量の半分くらいの木綿豆腐とともに油で炒めます。豆腐から出てきた水分で大根がしんなりするから、あとは醤油を好みの量回しかけ、水分を飛ばしたら出来上がり。
甘めが好きならみりんを足しもいいし、しっかり味が好きな方はめんつゆで味をつけてもいいのです。
料理名などない簡単料理ですが、しみじみおいしく、お酒に合います。日本酒が進んで困るほど!
【大根でベジつまみ③】大根の唐揚げ
ちょっと大きめに切り、蒸し器で3分ほど蒸すか、2~3分茹でてから塩糀、またはしょうゆ、またはソースなど好みの調味料をまわしかけます。あとは片栗粉をまぶして揚げれば出来上がり! 揚げものですが、胃腸にも負担になりません。
蒸すときに蒸しすぎず、コリっとした歯ごたえを残したほうがおいしいです。
【大根でベジつまみ④】大根餃子
肉よりもずっとさっぱりしていますが、高野豆腐をすり下ろしていれるとボリュームもアップ。
●だいこん餃子(7〜8個分)
材料
- ▼(A)
- ・長ねぎ 10㎝(みじん切り)
- ・にんにく、しょうが 各1片(みじん切り)
- 油 適量
- 大根 50g(粗みじん)
- 高野豆腐 1枚(すり下ろす)
- 大根おろし 30g
- 片栗粉 小さじ1
- 醤油 小さじ1
- 餃子の皮 7〜8枚
- 酢醤油 お好みで
作り方
- フライパンに油を熱して、(A)を炒める。
- 香りが立ったら大根を入れてさらに炒め、大根がシャッキリしているうちに高野豆腐と大根おろし、醤油、片栗粉を加えて全体を混ぜる。これをボウルなどに移す。
- 餃子の皮で②を包む。
- きれいにしたフライパンに油をしき、③を並べて焼く。
- 皿にとり、好みで酢醤油を添える。
大根だけでもこんなにいろいろ! 一本買って残ってしまったら、大根つまみをぜひお試しくださいね。
※記事の情報は2019年11月11日時点のものです。
庄司いずみさんのロングインタビューがこちらで読めます【Aktio Note】
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