【トマトのおつまみ】疲れた体がよろこぶ! 栄養たっぷりでジューシーなベジつまみ

強い抗酸化力を持つリコピンを豊富に含み、二日酔いにもおすすめのトマト。実は生で食べるよりも、加熱したり油と一緒にとったりすると栄養の吸収率がグンとアップするんです! そんなトマトを使った簡単おつまみレシピを4品紹介します。

ライター:庄司 いずみ庄司 いずみ
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トマトの栄養成分は、お酒好きの強い味方!

こんにちは! 野菜料理家の庄司いずみです。

この連載では野菜で作るヘルシーで美味しいベジつまみを紹介していますが、今回はトマトを取り上げます。
トマト
ジューシーで、甘酸っぱく、サラダに欠かせないトマト。

栄養的にもすぐれていて、ビタミンCやビタミンE、カリウム、食物繊維などを含みます。

さらに、あの赤い色をつくっているのはリコピンという栄養素で、強力な抗酸化作用を持ち、なんとβカロテンの2倍、ビタミンEの100倍の抗酸化力とか。

また、二日酔いにはトマトジュースというほど、肝臓に良さそうなイメージですが、実際に肝臓がんの発症リスクを下げたり、肝臓中の中性脂肪量の増加を抑えたりといった働きもあり、お酒が好きな方の強い味方でもあります。

そんなトマト、生だけじゃもったいない!

豊富に含まれるリコピンなどのカロテノイドは、生のままでは吸収率が低く、加熱をしたり油と一緒にとったりすると吸収がグンとよくなるのです。

冷やしトマトもいいですが、ちょっと手をかけて、お酒によくあうベジつまみを作りましょう!

おいしいトマトの見分け方は?

レシピの前に、まずはトマトの見分け方を紹介します。

基本的には、トマトもミニトマトも、実の部分にハリがあってツヤがあるのがいいトマトです。

ただ、スーパーではパックに入っていたりして、手に取ってみることは難しいでしょう。そんな時はヘタをチェックします。

鮮度がいいトマトは、ヘタが濃い緑色でピンとしています。ただしプチトマトの場合は、追熟させてヘタがしおれてきているものも。そのほうが甘い場合もあるようです。

トマトの保存方法は? 冷凍しても大丈夫?

冷凍したプチトマト
たくさん買ってすぐには食べきれないというときは、冷凍してもいいですよ。写真はプチトマトですが、大きなサイズのトマトでも、丸ごと冷凍可能です。
 
トマトを解凍
冷凍しておくと、皮をむく料理も簡単。

ボウルにはった水に、凍ったままのプチトマトやトマトを入れると、ぶどうの皮のようにつるんと剥くことができるのです。大きなトマトならこのまま煮込み料理に使えますし、プチトマトなら、凍らせた後皮をむき、マリネやサラダにも使えます。

トマトのおつまみ①|ひんやりプチトマトのマリネ

冷凍トマトのマリネ
冷凍したプチトマトを使ったマリネです。

玉ねぎや赤玉ねぎ、セロリなど、好みの野菜と合わせ、塩やビネガー、オイルとあえれば出来上がり。

溶けきってないところをシャリシャリ食べるのもいいですし、時間を置いてすっかり溶かしても、味が馴染んでおいしいです。

生トマトのマリネ同様、数日日持ちする便利なベジつまみです。

トマトのおつまみ②|ざく切りトマトソースの豆腐ステーキ

ざく切りトマトソースの豆腐ステーキ
お次は、トマトの素材感をしっかり生かしたトマトソース。

冷凍トマトが溶けかかったところでざく切りにして使ってもいいし、もちろんフレッシュなトマトでもOKです。

今回は豆腐ステーキに合わせましたが、野菜のグリルや、お好みで肉料理などにも合わせられます。

ソースといっても、食材を焼いているついでに作れます。フライパン一つでできるお手軽さがおつまみにぴったりです。
 

●ざく切りトマトソースの豆腐ステーキ(2人分)

材料

  • トマト 200g(1センチ角に切る)
  • 木綿豆腐 1丁(300g・水切りする)
  • しょうゆ 小さじ1
  • 米粉 適量
  • オリーブオイル 適量
  • ▼(A)   
  • ・塩 小さじ1/3
  • ・ドライバジル 小さじ1/4

作り方

  • 木綿豆腐を大ぶりに切ってしょうゆを回しかけて5分なじませ、米粉をまぶし、オリーブオイルをひいたフライパンで焼く。
  • フライパンの空いたところにトマトを入れて蓋をして煮崩し、(A)で味をつける。
  • 皿に豆腐を盛り付け、トマトソースをのせる。

トマトのおつまみ③|丸ごと蒸しトマト

丸ごと蒸しトマト
お次は丸ごと!

ドーンと蒸しただけの簡単料理ですが、これがなんともいい味なのです。

熱々をビールや冷酒と合わせてもいいし、しっかり冷やすと白ワインにも合いますよ。
 

●丸ごと蒸しトマト(2人分)

材料

  • トマト 小4個
  • ▼(A)   
  • ・酒 大さじ2
  • ・塩 小さじ1/2弱
  • ・にんにく 2片(薄切り)

作り方

  • トマトの表面に切れ目を入れ、熱湯をくぐらせて湯むきする。
  • 器に①のトマトを入れ、(A)をのせて蒸気のあがった蒸し器で5分以上、お好みの柔らかさになるまで蒸す。
このレシピは、フレッシュなトマトで作ってもいいですし、冷凍トマトでもおいしくできます。冷凍トマトなら、湯むきではなく、水に潜らせるだけでつるんと皮がむけますよ。

加熱時間は、5分程度だとやや固め、10分以上だととろとろに仕上がります。

スプーンで崩しながら食べたり、バゲットを添えたりするのもおすすめです。

トマトのおつまみ④|丸ごとトマトのオーブン焼き

丸ごとトマトのオーブン焼き
では最後の1品。

こちらも同じく丸ごと料理なのですが、ちょっと手をかけ、中身をくりぬき、具材を詰めて焼き上げます。

市販の豆乳チーズのレシピになっていますが、一般的なとけるチーズでもOK。とけるチーズではなく、崩した豆腐に塩や醤油で軽く味をつけ、詰めて焼いてもおいしいですよ。
 

●丸ごとトマトのオーブン焼き(2人分)

材料

  • トマト 小2個
  • ▼(A)   
  • ・豆乳チーズ 50g
  • ・エリンギ  50g(1cm角に切る)
  • ・しょうゆ 小さじ1
  • パン粉 少々

作り方

  • トマトのヘタを落として中身を掻き出す。
  • (A)を混ぜて①のトマトに詰め、パン粉少々をふる。
  • 250度のオーブンで焼く。
中身をくり抜く工程があるので、このレシピだけはフレッシュトマトで。ごちそう感のあるおつまみなので、お客様にも喜ばれますよ。

※記事の情報は2021年7月22日時点のものです。
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