作り置きおつまみにも! 夏野菜の甘みたっぷりラタトゥイユの作り方〈家飲みおつまみレシピ〉

みずみずしい夏野菜をふんだんに使った南フランスの家庭料理「ラタトゥイユ」。煮込み料理ですが、今回は短時間で仕上げるレシピを紹介します。とろっとコクのあるラタトゥイユは、白ワインと相性バツグン。カリッと香ばしいフランスパンとともに、ゆるりと優雅な家飲みをお楽しみください。

ライター:いのうえ陽子いのうえ陽子
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ラタトゥイユを美味しく作るには?

南フランスの家庭料理である「ラタトゥイユ」。みずみずしい夏野菜をベースに、そのときどきで家にある食材を合わせて作られる、気軽な煮込み料理です。このレシピでは、トマトペーストを使うことで短い煮込み時間でもコクが出て、満足感のあるおつまみに仕上がります。

できたてはもちろん、冷やしても絶品なので作り置きにもおすすめ。冷蔵庫で一度冷やすことで味がなじんでまろやかになり、それぞれの野菜の風味が引き立ちます。

ラタトゥイユを美味しく作るポイントは以下の2つ!

Point1.野菜によって鍋に投入するタイミングを変える
それぞれ野菜の特性に合わせて鍋に投入するタイミングを変えることで、玉ねぎやなすはとろとろに、ズッキーニやパプリカには程よい歯ごたえが残ります。また、長時間煮込むことによって野菜の食感が損なわれるのを防ぐために、汁気の少ないトマトペーストを使って煮込み時間を短縮するのもコツ。

Point2.野菜から水分を引き出し、乳化させてコクを出す
食べごたえを演出するのに欠かせないコクのベースとなるのは「乳化」。乳化とは、水分と油分に振動を与えることで、本来混ざり合わないものを均一に混ざり合わせることです。今回のレシピでは、野菜の水分とオリーブオイルを乳化させます。野菜に直接塩を振ることで野菜の水分を最大限引き出し、蓋をしてコトコトと煮ることでオリーブオイルと乳化させ、うまみとコクがたっぷりのとろりしたソースを作ります。

ラタトゥイユの材料

材料

  • ※作りやすい分量    
  • 玉ねぎ 100g
  • ズッキーニ 100g
  • なす 80g
  • パプリカ(赤・緑) 各30g
  • 塩  ひとつまみ
  • にんにく  1片
  • オリーブオイル 大さじ2
  • 100~150ml
  • トマトペースト 1袋
  • ローズマリー(フレッシュ) 1/2本
  • タイム(フレッシュ) 4枝
  • コンソメ 小さじ1/2
  • 白こしょう 少々

ラタトゥイユの作り方①|野菜を切る

玉ねぎ(100g)、パプリカ(赤・緑 各30g)は1㎝角に切ります。なす(80g)は縦6等分してから1.5㎝幅に、ズッキーニ(100g)縦8等分にしてから1.5㎝幅に切ります。にんにく(1片)は潰して芯を除きます。
野菜を切る

ラタトゥイユの作り方②|煮る

1.フライパンににんにく、オリーブオイル(大さじ2)、玉ねぎ、ズッキーニを入れて弱火にかけます。にんにくの香りがたったら、フタをして3分加熱します。
にんにく、オリーブオイル、玉ねぎ、ズッキーニを弱火にかける
3分後、玉ねぎにはほぼ火が入り、ズッキーニには半分火が通った状態になります

2.パプリカ、なすを加えて塩(ひとつまみ)を振り、軽く混ぜる。
パプリカ、なすを加える
野菜に直接塩を振りかけることで引き出された水分が、オリーブオイルと乳化してコクを生み出します

3.トマトペースト(1袋)、水(100ml)、コンソメ(小さじ1/2)、ローズマリー(1/2本)、タイム(4枝)を加えて軽く混ぜ、フタをして中火で10分ほど煮ます(煮詰まりそうなら水を50ml足してください)。
トマトペースト、水、コンソメ、ローズマリー、タイムを加えて軽く混ぜる

4.最後に味をみて、必要であれば塩(分量外)、白こしょう(少々)で味を調えます。

ラタトゥイユの作り方③|完成

器に盛ったら完成です。バターを塗ってカリッと焼き上げたフランスパンに合わせると、さらに美味しく楽しめます。夏野菜の甘みがぎゅっと凝縮された南フランスの家庭の味を、すっきりとした白ワインとともにご堪能下さい。
ラタトゥイユ完成
※記事の情報は2022年6月24日時点のものです。
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