【切り干し大根のおつまみ】もどさず手軽に! 切り干し大根のベジつまみ
うまみや栄養がぎゅっと凝縮された「切り干し大根」。お醤油味の煮物もいいですが、サラダにしたりかき揚げにしたりと実は自由に楽しめる食材です。味付けもピリ辛やエスニック風味でパンチを効かせてお酒のよき相棒に! 水でもどす工程なしのレシピなので、思い立ったらすぐ作れます。
常温保存できて便利。切り干し大根はおつまみの味方です
この連載では野菜が主役のヘルシーでおいしいベジつまみを紹介しています。
突然ですがみなさん、乾物は使っていますか? 採れたて新鮮な野菜たちももちろんおいしいのですが、常温で保存できる乾物の野菜は、いざというとき活躍してくれる食卓の隠れた救世主です。
今回はそんな乾物野菜の中でも定番の「切り干し大根」をテーマにお届けします。
たとえば鉄分は生の大根(根/皮つき/生)が100g中0.2mgなのに対し切り干し大根は3.1mgと、その差は15倍以上。ほかにもカルシウムは生の大根は24mgで切り干し大根は500mg、カリウムは生の大根が230mg、切り干し大根は3500mg。いずれもすごい違いです!
また、味の面でも水分が抜けることでうまみが増し、切り干し大根の煮ものなどは、出汁なしでも味がまとまるほどのおいしさです。煮物だけでなく、工夫すれば炒め物やサラダなどにも使え、実はとても便利な素材なのです。
ただ、「もどすのが面倒くさい」という方も多いかもしれませんね。
そんな方でも大丈夫。乾物の中でもやわらかな切り干し大根は、実はもどさなくても料理に使えます。袋から出してさっと水をくぐらせて洗い、水分を絞れば下準備完了。これなら簡単ですよね。
それだけでもある程度は柔らかくなるので、あとはそのままザクザク切ってサラダに入れたり、炒めたり、煮物、汁物と何にでも。生野菜と同じ感覚で使ってください。調理の間に他の素材の水分などで自然にふっくらもどりますよ!
切り干し大根のおつまみ①|切り干し大根のピリ辛煮
もちろん煮るときも洗ってざく切りするだけ。かたいままで煮汁に入れても、煮汁の水分で問題なくもどります。
●切り干し大根のピリ辛煮(2人分)
材料
- 切り干し大根(さっと洗ってざく切り) 15g
- 水 100ml
- ▼(A)
- ・にんにく(みじん切り) 10g
- ・しょうが(みじん切り) 10g
- ・柚子胡椒 小さじ1/4
- ・豆板醤 小さじ1/4~(お好みで調節を)
- ・ごま油 小さじ1
- 万能ネギ(小口切り) 15g
作り方
- 切り干し大根と水、Aの調味料を鍋に入れて中火にかける。
- 煮立ったら弱火にし、ときどきかき混ぜながら水分がなくなるまで煮る。
- 万能ネギを混ぜ込んで火を止め、器に盛り付ける。
切り干し大根のおつまみ②|フライドオニオンと切り干し大根の韓国風サラダ
これももどさず使いましょう。洗ってざく切りにし、他の素材と和えて仕上げます。玉ねぎや調味料の水分で程よくもどるのでご安心を。
コリコリ食感が残り、クセになるおいしさですよ。
●フライドオニオンと切り干し大根の韓国風サラダ(2人分)
材料
- 切り干し大根(洗ってざく切り) 30g
- 玉ねぎ(薄切りにして水にさらす) 50g
- ▼(A)
- ・ごま油 小さじ2
- ・コチュジャン 大さじ1
- ・醤油 小さじ1
- ・酢 大さじ1
- ・甜菜糖 小さじ1
- フライドオニオン 50ml
- 白粒ごま 小さじ1
- 万能ネギ(小口切り) 適量
作り方
- 切り干し大根と水気を切った玉ねぎ、Aをボウルで和える。
- フライドオニオンと白粒ごまを混ぜて器に盛り付け、万能ネギを散らす。
切り干し大根のおつまみ③|切り干し大根と玉ねぎのエスニックかき揚げ
衣の水分などで自然にもどるから、騙されたと思ってトライしてみてください。食感がしっかり、うまみもあるからお酒が進むおつまみになりますよ。
切り干し大根と玉ねぎのエスニックかき揚げ(2人分)
材料
- ▼(A)
- ・切り干し大根(さっと洗ってざく切り) 20g
- ・玉ねぎ(薄切り) 50g
- ・味付けザーサイ(みじん切り) 20g
- ・パクチー(みじん切り) 10g
- ・薄力粉 大さじ4
- ・水 大さじ2~
- 揚げ油 適量
作り方
- Aをボウルに入れて混ぜる。水は大さじ2を目安に、タネがちょうどよくまとまるよう適宜調整する。
- 鍋に油を熱し、①を一口大ずつ落とす。
- サクッと揚がったら皿に盛る。お好みでレモンや塩を添えても。
ぜひお試しくださいね。
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※記事の情報は2023年12月25日時点のものです。
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