韓国焼酎「ソジュ」とはどんなお酒? 人気銘柄「チャミスル」の韓国式の飲み方も紹介!
韓国ドラマでよく見かける、緑のボトルのお酒「ソジュ」。ドラマの登場人物たちが美味しそうに飲む姿は印象的ですよね。ソジュとは、どんなお酒なのでしょうか? 製造方法やアルコール度数、韓国式の飲み方などについて、「チャミスル」を取り扱う眞露株式会社 マーケティング部門に所属する内藤さんに伺いました!
手軽に韓国カルチャーが楽しめる「ソジュ」が今、アツい!
動画配信サービス「Netflix」などによる韓国ドラマの急速な普及もあり、ソジュを目にする機会が増えるにつれて、「どんな味がするの?」「ショットグラスで飲んでいるけど、度数は?」「自分もドラマのように飲んでみたい!」といった興味が芽生えてきた方も多いはず。実際日本でも、韓国ドラマやK-POPと一緒にソジュを楽しむ人たちが増えているのだそう。
ということで、気になる「ソジュ」とはどんなお酒なのか、ソジュの人気銘柄の一つである「チャミスル」を取り扱う、眞露株式会社 マーケティング部門の内藤さんにお話を伺いました。
ソジュとはどんなお酒? 生まれたきっかけや製法は?
内藤:ソジュとは、韓国焼酎のことです。韓国では、「お酒といえば焼酎(ソジュ)かビール」というくらいポピュラーな存在で、年齢や性別を問わず親しまれています。
―ソジュは、どのように生まれたのですか?
内藤:ソジュが生まれたのは、13世紀ごろ、蒸留酒の文化がヨーロッパから大陸を経由して韓国に入ってきたことがきっかけです。
蒸留の方法には、「単式蒸留」と「連続式蒸留」があります。「単式蒸留」とは、原料を蒸留窯で熱し、アルコール分を含んだ蒸気を冷やしてお酒をつくる方法。「連続式蒸留」とは、一度蒸留した液体をさらに何度も連続して蒸留する方法です。
「単式蒸留」は、文字通り蒸留の回数が一度だけなので、原料の風味が残りやすく、個性的な味わいの焼酎が生まれます。対して「連続式蒸留」では、原料の風味はほとんど残らず、クリアな味わいの焼酎が生まれます。韓国のソジュは、「連続式蒸留」でつくられています。
以前は韓国でも、原料に米を使い、単式蒸留で焼酎をつくっていた時代がありました。しかし、第二次世界大戦、朝鮮戦争後から経済成長期にかけての食糧難を受けて、米をお酒の原料として使うことが難しくなり、代わりに麦や芋、トウモロコシといった複数の穀物を使い、連続式蒸留でつくる方法が発達していきました。それが、現在のソジュにつながっているのです。
ソジュはどんな味わい? アルコール度数はどのくらい?
内藤:ソジュの味わいは、「甘み」がキーワードになります。ただし、ジュースのような濃い甘さではなく、甘いけれどもスッキリしているというのが特徴です。
ソジュは食事中に飲むことを前提としたお酒なので、辛くてこってりとした味付けの多い韓国料理によく合います。韓国料理の辛さと脂っこさを、ソジュがきれいに洗いながし、中和してくれるのです。パンチのきいた味わいというよりは、食事によくなじむやさしい味わいですね。
あっさりしたものより、コクのある料理と合わせるのがおすすめです。個人的には、日本の焼肉と合わせるのが好きですね。つぼ漬けカルビなど、焼く前から味付けされている肉と合わせると絶品です。
―ソジュのアルコール度数はどのくらいですか?
内藤:アルコール度数はメーカーや種類によってさまざまですが、昨今では飲みやすさを重視して、各メーカー少しずつ下がっている傾向にあります。平均すると15~20度のものが多いですが、フルーツフレーバーのついたフルーツソジュなどはさらに低く、13度程度のものもあります。
本場・韓国式のソジュの飲み方は?
内藤:韓国では、ソジュを炭酸やほかの飲料で割って飲むことは多くありません。年代や性別を問わず、ボトルごとキンキンに冷やしたソジュを「チャン(ソジュジャン)」と呼ばれる50ccのショットグラスに注いで、ストレートで飲むのが一般的です。
ただ、「ソメク」といって、ビールにソジュを足して飲むことはありますよ。これは、割るというよりもソジュによってビールのアルコール度数を上げるという感覚に近く、「爆弾酒」とも呼ばれます。韓国ではお酒に「酔い」を求める文化が濃いこともあり、ポピュラーな飲み方の一つですね。
それから、ソジュに輪切りやせん切りにしたきゅうりを入れた「オイソジュ」という飲み方もあります。これは、ほんのりとメロンの味がするのでぜひやってみてください。
―そのほかに、韓国気分を味わえるソジュの飲み方はありますか?
内藤:食事中によく「乾杯」をするのも特徴の一つです。韓国では手酌はNGなので、グラスが空いたタイミングでお互いに注ぎ合うのですが、そのたびに「乾杯」を行います。ソジュを飲むときは、そんなところも真似してみると、より本場に近い雰囲気を味わえるのではないでしょうか。
日本で手に入る「ソジュ」は?
ここでは、日本で手に入る代表的なソジュの銘柄をご紹介します。
●チャミスル
韓国国内でシェアNo.1を誇り、日本でも手軽に手に入る「チャミスル」。竹炭で4回にわたりろ過作業をすることで得られる、スッキリと澄んだ味わいが特徴。
ノンフレーバータイプの「チャミスルfresh」をはじめ、マスカットやすもも、グレープフルーツ、ストロベリーといった低アルコール度数のフルーツフレーバーも人気。
●ジンロ
主原料に米と麦を使い、限りなく不純物を取り除くために5回連続で蒸留。そこに韓国馬山の地下深水をブレンドすることで、クリアでピュアな味わいに。
ストレートはもちろん、さまざまな飲料で割ったり、カクテルのベースとしても楽しめます。
●チョウムチョロム
韓国語で「はじめてのように」という意味を持つチョウムチョロム。やわらかい口当たりで、韓国でも若い世代に人気があります。ノンフレーバータイプのほかに、ゆずやブルーベリー、ザクロ、ピーチなどのフルーツフレーバータイプも販売しています。
●ジョウンデー
地下314mからくみ上げた天然岩盤水を使用。ミネラル分が豊かで、軽やかな味わいが特徴です。メロンやパイナップル、ライチ、マンゴーなど、フルーツフレーバーの種類が豊富。
人気銘柄「チャミスル」の美味しい飲み方を紹介!
ということで、韓国国内でも人気のソジュ「チャミスル」を使った、簡単で美味しい飲み方を、内藤さんに教えていただきました!
チャミスルの飲み方①|炭酸割り
チャミスル1に対して、炭酸飲料1の割合で混ぜる。
チャミスルの飲み方②|チャミスルティー
フリーザーバッグや大きめのボウルなどに氷をたっぷりと入れ、「チャミスル マスカット」(360ml)とストレートティー(500ml)を入れ、混ぜる。
ソジュを飲んで、韓国気分を味わおう!
なかなか渡韓できない今だからこそ、家飲みにもソジュ取り入れて、手軽に韓国の味を楽しんでみてはいかがでしょうか?
※記事の情報は2021年10月15日時点のものです。
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