全国燗酒コンテスト2018入賞酒が決まりました
『さけ通信』は「元気に飲む! 愉快に遊ぶ酒マガジン」です。お酒が大好きなあなたに、酒のレパートリーを広げる遊び方、ホームパーティを盛りあげるひと工夫、出かけたくなる酒スポット、体にやさしいお酒との付き合い方などをお伝えしていきます。発行するのは酒文化研究所(1991年創業)。ハッピーなお酒のあり方を発信し続ける、独立の民間の酒専門の研究所です。
真夏の燗酒審査会
審査するお酒がわからなくならないように、毎回、チロリときき猪口に審査番号のシールを貼ります。
審査員38人・運営スタッフは40人が一日がかり
実行委員会の構成メンバーである酒問屋の株式会社升喜(東京都中央区)さんのスタッフは、このコンテストを初回からサポートしてくださり、毎回、手際よく燗をつけてくれます。
また、今回初めて、SSI認定きき酒師の方々からボランティアを募り、23人の方にお手伝いいただきました。一日中、ほとんど休みなく動き回るハードな作業でしたが、見事にやりきってくださいました。
そして審査員のみなさんがこちら。
身体にやさしい燗酒をゆっくり
自信をもっておすすめできるお酒ばかりです。熱燗部門以外はぬる燗(45℃)で審査しました。この温度でお楽しみいただけば間違いありません。
ですが同じお酒でも温度帯で味の印象が変わります。ぬる燗部門の入賞酒を超熱燗にして、温度が下がるとともに変化する味わいをじっくりと楽しむのもおすすめです。
毎日暑い日が続いていますが、冷房や冷たい飲み物で体の芯が冷えている方は多いはず。温かい燗酒はお腹のなかから、ほっこりと体を温めてくれます。
燗酒は器も楽しい
洗練された磁器、素朴であたたかな陶器、酒の温度を直に伝える錫器と、素材ごとの特長は燗酒を引き立て食卓に潤いを与え、細かな細工や丁寧な絵づけを施した器はぜいたくな気分にさせてくれます。
杯は手のひらに乗せた感触と唇に当てた感触を大事にしてください。高価である必要なありませんが、手や唇にしっくりと来るものを選びます。そして杯に合わせて徳利や片口を選び、組み合わせて遊ぶのも楽しいものです。季節に合わせたり、一緒に飲む相手の好みを想像したりしながら、おもしろい組み合わせを試してみてください。
最近は冷酒やひやは瓶から直接注ぐことが多くなりましたが、注ぐための器に移し替えていただくと、卓上がきれいになります。注酒器は燗酒の楽しみのひとつです。
片口は燗でも冷でも使いやすい注酒器です。酒が空気に触れる面が大きく温度が下がりやすいので、熱めに燗をつけて冷えるとともに変わる味わいを楽しむのにピッタリです。
杯は、素材、形状、色・柄と多彩です。手のひらに乗せた感触と唇に当てた時の感触が心地よいものを選びましょう。
※記事の情報は2018年8月1日時点のものです。
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