東海地方のすごいおでん〈燗酒ステーション「ご当地おでんに燗酒~両国駅で飲みましょう」その③〉
紀文の「ご当地おでん」シリーズmeets燗酒! 今回は静岡おでんと名古屋おでんをご紹介します。
静岡おでんの5箇条
1)黒はんぺんが入っている(関東では白いはんぺんが一般的)
2)黒いスープで煮込む(醤油仕立て)
3)おでんが串に刺してある
4)青のり・だし粉をかけて食べる
5)駄菓子屋で売っている
30年以上前に大学で知り合った静岡出身の友人は「東京は、はんぺんが白いのに一番びっくりした」と言っていましたが、静岡おでんの特長はなんといっても「黒はんぺん」でしょう。白はんぺんが魚の身だけでつくるのに対して、黒はんぺんは皮や骨もすり身にして使うらしいです。半月型で黒というよりも灰色の黒はんぺんは、つみれのような食感です。
もうひとつの特長はだし粉をふりかけて食べること。皿に具材だけとって、鰯の粉末であるだし粉と青のりの風味をちょい足ししていただきます。だし粉が苦手な方は、そのままいただきましょう。
紀文の「静岡風おでん」はこちら。レトルトパックから皿に具を盛り付けてみました。1パックにおでんダネは、大根、玉子、しらたき、黒はんぺん、ごぼう巻、豚もつ(2個)の6種7品、それにかやく粉がついています。
最高金賞はやっぱりうまい
よくできた酒は、2合ほどを熱々の燗にして、少しずつ飲んで、徳利が空くころには燗冷ましになっているくらいのペースで飲むのが私の好み。いちばんいい温度帯はあると思いますが、ずっとその温度をキープしようがなく、味の変化をゆるく楽しむということで。
http://ninki.co.jp/scb/shop/shop.cgi?No=46
八丁味噌の風味が絶品。名古屋風味噌煮込みおでん
具材は、大根、玉子、こんにゃく、焼きちくわ、角天、豚もつ(2個)の6種7品。どれも味噌だしが芯まで沁みて、燗酒にぴったり。こういう味わいのハーモニーは、うま味の酒である日本酒の真骨頂というべきでしょう。
そして、最後は「名古屋名物 赤からおでん」。唐辛子たっぷりのピリ辛で醤油と味噌で味を調えたおでんです。「赤から鍋」は名古屋発で全国化した鍋なのだとか。たっぷりの唐辛子は体を芯から温めてくれます。 寒さを楽しむ「燗酒ステーション」では一番人気になるかもしれませんね。
詳細はこちら。
http://www.kansake.jp/kansake_station/index.html
※記事の情報は2018年1月15日時点のものです。
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