ストロング系日本酒を飲み比べ《イエノミゆるゆる試飲会⑨》

第3のビール、チューハイに続いて、日本酒にも高アルコールの波がやってきた! その飲み心地や満足感はいかに?

メインビジュアル:ストロング系日本酒を飲み比べ《イエノミゆるゆる試飲会⑨》
このコーナーでも何度か取り上げてきた高アルコール系飲料。新ジャンルRTDに続いて、近頃では日本酒パックにも「ストロング」の文字をちらほら見かけるようになりました。通常はアルコール分13~15%であるのに対し、ストロング系は16~19%と強気な数字が並んでいます。気になる肝心の味はどうなんでしょう? 我ら家飲み派を満足させることはできるのか? 飲み比べて検証してみました!

<編集部員紹介>


好きなお酒:ギネスビール一択!


好きなお酒:日本酒(特に燗酒だといくらでもイケる)


好きなお酒:やっぱりビールがいちばん!


好きなお酒:アルコールが入っていればなんでもウェルカム

今回比較するのはこの4商品。常温のほか、炭酸割りやお燗でも飲んでみます。
・白雪「淡麗辛口」 アルコール分16~17%
・小山本家「界」 アルコール分17%
・菊正宗「濃い辛口パック」 アルコール分17~18%
・沢の鶴「純米原酒生貯蔵」 アルコール分18.5%
ストロング日本酒

白雪「淡麗辛口」

白雪「端麗辛口」
DATA
アルコール度数16~17%
原材料名:米(国産)、米こうじ(国産米)、醸造アルコール
内容量:1800ml
価格:1166円(※)

E:どちらかというとガツンとした味。パンチがあってこれぞストロングという感じです。
A:炭酸で割ったりお燗にするとどうでしょう?
Y:炭酸割りはイケるよ。これは糖類が入っていないからか、炭酸を入れても甘さが出てこなくていい。
S:お燗にすると少しアルコールの香りが強まるね。
A:でも飲んでみると意外と穏やか~。個人的には常温よりも燗をつけたほうが美味しく感じます。
E:炭酸で割っても燗をつけてもイケるってことは、造りの技術がしっかりしているんでしょうね。
Y:そうね。バランス良く造られている感じがするね。

小山本家「界」

界
DATA
アルコール度数17%
原材料名:米(国産)、米こうじ(国産米)、醸造アルコール、糖類、酸味料
内容量:2000ml
価格:1698円(※)

S「ワイングラスでおいしい日本酒アワード2018」で最高金賞を獲ったヤツだね。
Y:これ美味しい。甘すぎもせずバランスが良い。
E:なんだろう、普通のパック酒にはない吟醸っぽい味がしますね。
S:確かに分かりやすく美味しい。うーん、だけどたくさんは飲めない感じかな。
E:あれ? 炭酸を入れるとすごく甘くなったような…。割らないほうが好みかも。
Y:燗をつけるとちょっとアルコール感が立つね。
E:くどくなってしまうというか…。
A:これはよく冷やして飲むのが正解ですね。
 

菊正宗「濃い辛口パック」

菊正宗「濃い辛口パック」
DATA
アルコール度数17~18%
原材料名:米(国産)、米こうじ(国産米)、醸造アルコール、糖類、酸味料
内容量:1800ml
価格:1294円(※)

S:「こいからくち」と書いてあるけれど、むしろスッキリしてる。
A:味の濃い料理や脂っこいものも流してくれそうですね。
E:でも炭酸入れるとちょっと甘くなる。常温だとスッキリなのに不思議です。
S:うん、チューハイっぽくなるね。これはこれで良いと思うけど。
Y:クセはないから、レモンとか梅干しとか入れてアレンジしても楽しそう。
S:でも温めると、少しアルコールを感じる。
Y:後味に渋みも残るような…。
E:食べ物と一緒だとこの渋みも悪くないですね。食中酒としては優秀かも。

沢の鶴「純米原酒生貯蔵」

沢の鶴「純米原酒生貯蔵」
DATA
アルコール度数18.5%
原材料名:米(日本産)、米こうじ(日本産米)
内容量:900ml
価格:786円(※)

A:これは「加水」や「アル添」をしていない純米原酒なので他の3本とは毛色が違いますが、一番アルコール度数が高いので参考までに飲んでみましょう。
Y:原酒というだけあって味が濃いね。でも常温だとアルコール度数の高さはそんなに気にならない。
E:お燗にするとパンチが出てくる印象です。
S:飲み応えがあるから、チビチビ飲むにはいいかも。
E:早く寝たいときに、熱々にしたのをキュッと飲むのも良さそうです。
A:寒い夜とか風邪気味のときに体がすごく温まりそう。
Y:混ぜ物も入ってないから、この中では一番ヘルシーだよね。

飲み比べてみて、分かったこと。




今回飲み比べた4本の中で、編集部的に一番高評価だったのは、菊正宗「濃い辛口パック」。飲み飽きしないスッキリした味わいで、食中酒として常備するならコレ! となりました。

でもどの商品も常温で飲む限り、高アルコールであることは意外と気にならず、上手くまとまっているなと感じました。ブラインドテイスティングで出されたら、パック酒とは気づかないかも…。それくらい、どれもクオリティが高く感じられたのが一番の驚きでした。ぜひ皆さまも様々な飲み方で(ただし飲み過ぎにはくれぐれもご注意の上)、お試しください!


※記事内の商品価格はネット通販で購入した際の価格です。
※記事内のコメントは個人の感想です。
※記事の情報は2019年5月18日時点のものです。
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