【ChatGPTに聞いてみた】AIが導く家飲みの最適解とは…?! ~平日の晩酌編~
どんな質問でも非常に精度の高い回答が返ってくると話題のAIチャットサービス「ChatGPT」。では、味覚や嗅覚がないAIに、お酒や料理にまつわる質問をしてみたら? その回答は最適解といえるのか気になったので、シチュエーション別にChatGPTがおすすめしてくれた家飲みメニューを実際に検証してみました!
ChatGPTに聞いた家飲みメニュー、リアルな感想をレポートします!
人間味のある回答が返ってくると言われていますが、実際にお酒や料理を味わったことがないAIは、人間が満足するようなメニューを提案してくれるのでしょうか?
また、お酒とどんな料理やおつまみを組み合わせたらいいか、悩んだ時に使えるのかについても検証してみました! 好きなお酒や食べ物はあっても、そのベストな組み合わせを自分で見つけるのは難しい…という方も必見です。
いざ実践! 今回検証する家飲みシチュエーション
平日の晩酌編:
①折り返しの「水曜日」~一人でちょい飲み~
②お疲れ様の「金曜日」~笑って楽しむ晩酌~
休日のホームパーティー編:
③パーッと楽しむ「日曜日」~同僚とホームパーティー~
AIにも曜日感覚がある!? 水曜日の家飲みメニューを聞いてみた
まず初めに「水曜日の夜に飲むなら、どんなお酒がおすすめ?」とChatGPTに聞いてみました。
※ChatGPTの回答は一部内容を割愛して掲載
リラックスできて疲れを癒してくれるお酒を根拠つきで5つ提案してくれました。ChatGPTは、水曜日は疲れが溜まっていると、認識しているようです。
さらに、この中で一番のおすすめを聞くと赤ワインが選ばれました。
一番おすすめするお酒は、「赤ワイン」です。赤ワインはアルコール度数が適度で、抗酸化作用があり、心身のリラックス効果が期待できます。また、食事との相性も良く、水曜日の夜に疲れを癒しながら楽しむには最適です。
それらしい回答には見えますが、ChatGPTは、必ずしも万人が納得できる回答を返してくれるわけではないようです。
赤ワインの次に何を飲むのがいいかという質問には、日本酒が選ばれました。理由は以下です。
赤ワインは果実味やタンニンが特徴的で、リッチな味わいが楽しめます。一方、日本酒は米から造られており、まろやかで独特の風味があります。この2つの異なる味わいを楽しむことで、飽きずにお酒を堪能できます。
個人的には翌日に影響がでないよう、アルコール度数が低いお酒をおすすめしてくれるかなと予想していましたが、ChatGPTは疲れを癒す要素や、味わいのバランスを優先し、アルコール度数はあまり考慮していないようです。次の日の体調までは考慮してくれなかったので、多角的な視点を持った提案はまだまだ苦手なように思いました。
次に、水曜日の夜におすすめの献立を聞いてみました。
お酒と同じようにリラックスできることを重視し、前菜から主菜、デザートまでのメニューを提案してくれました。週の真ん中の水曜日なら、手軽に作れる、リラックスできるものがよいという曜日感覚があるようです。
赤ワインと日本酒の相性が考慮されていない回答だったので、「赤ワインか日本酒どちらかに合う」という条件を明記して、再度水曜日の献立を聞いてみました。また、もっと手軽に用意できるよう、「コンビニで手に入るもの」という条件も追加しました。
この献立ならお酒との相性も考慮されていて、簡単に用意することができそうですね。
ということで、実際に水曜日にChatGPTが提案してくれたこの家飲みメニューを再現してみました!
ChatGPTに提案された「水曜日の家飲みメニュー」を実食!
<水曜日の家飲みメニュー>
【料理・おつまみ】チーズ、焼き鳥、エビチリ、枝豆
【飲み物】赤ワイン、日本酒
【料理・おつまみ】チーズ、焼き鳥、エビチリ、枝豆
【飲み物】赤ワイン、日本酒
実際に並べてみると、ボリュームは十分ですが、野菜が少ないので栄養の偏りが気になりました。ただ、自分が20代男性ということもあり、ボリュームがあったり、味が濃いものが好きなので、個人的には嬉しいラインナップでした。
【実際に食べてみた感想】
全体的な感想としては、満足のいく晩酌になりました! 赤ワインにチーズ、日本酒に焼き鳥や枝豆は、定番の組み合わせで美味しかったです。疲れを感じる水曜日ということで、味が濃いエビチリや、ゆっくりリラックスしながら楽しめるお酒がラインナップされている点はプラスに感じました。
赤ワインと日本酒というチョイスは、自分では思いつかなさそうな組み合わせでしたが、異なる味わいを楽しむことができつつ、どちらもフルーティーな香りが共通していたので、交互に飲んでもスッと入ってくるような、味わいのバランスの良さが気に入りました。
一方で、実際に食べてみて、個人の好みやトータルバランスへの配慮をリクエストした方が良かったなと思いました。赤ワインとエビチリ、日本酒と焼き鳥は合うのですが、エビチリと日本酒はそれぞれの異なる甘さがマッチせずイマイチでした。また、いつもは炭酸が入ったお酒を合わせるので、個人的には炭酸の爽快感がほしかったです。
上記を踏まえ、次回の「金曜日の晩酌」について質問する時は、質問の仕方を少し工夫して、自分好みにアレンジしてみたいと思います!
余暇の過ごし方×お酒の提案!? 金曜日の家飲みメニューを聞いてみた
「水曜日の晩酌」では自分の好みを一連のやり取りに反映しておらず、自分好みのメニューにならなかったため、この反省を活かして挑戦したいと思います。
また今回は、おすすめのお酒を聞く前に、夜の過ごし方について聞いてみました。金曜日の夜、まず何をして過ごすか決めた上で、その過ごし方に合った家飲みメニューを実践したいと思います。
この回答の中で一番のおすすめを聞いたら映画鑑賞だったので、続いておすすめの映画を聞いてみました。(その回答は以下)
- 1.「シェフ三ツ星フードトラック始めました」(2014)
- 2.「バック・トゥ・ザフューチャー」(1985)
- 3.「ラ・ラ・ランド」(2016)
- 4.「ナポレオン・ダイナマイト」(2004)
気分的に一週間の疲れを吹き飛ばしてくれるような笑える映画が観たかったので、次のように質問を続けました。
最も笑いを提供してくれる作品…、楽しみです! 金曜日の夜の過ごし方が決まったところで、この最も笑えるらしい映画「ナポレオン・ダイナマイト」をより一層楽しめる献立を聞いてみました。
では、この映画、献立にはどんなお酒が合うのでしょうか。
料理もお酒も映画の雰囲気に合ったものが選ばれました。映画がより楽しめそうですね。
1~4の候補の中から手軽に用意できそうな、ビール、サングリア、ハードサイダー(シードル)を揃え、実際に金曜日に再現してみました!
ChatGPTに提案された「金曜日の家飲みメニュー」を実食!
<金曜日の家飲みメニュー>
【映画】ナポレオン・ダイナマイト
【料理・おつまみ】タコス、ポテトスキン、ポップコーン
【飲み物】メキシカンビール、アメリカンペールエール、サングリア、ハードサイダー(シードル)、ミルクセーキ
※ビールは、ライトビールやペールエールがおすすめされていたので、メキシカンビール、アメリカンペールエールを購入しました。
【映画】ナポレオン・ダイナマイト
【料理・おつまみ】タコス、ポテトスキン、ポップコーン
【飲み物】メキシカンビール、アメリカンペールエール、サングリア、ハードサイダー(シードル)、ミルクセーキ
金曜日は笑える洋画と一緒に楽しむ家飲みメニューということで、彩り豊かな見た目で陽気な気分になりました! また、映画をより一層楽しめるというオーダーに応えたラインナップにもなっています。
▼タコス(トルティーヤと呼ばれる生地に肉や野菜を挟んだメキシコ料理)
▼ポテトスキン(ジャガイモに穴を開けてベーコンやチーズ等をトッピングし、オーブンで焼いたオードブル)
▼左からメキシカンビール、アメリカンペールエール、ハードサイダー(シードル)、サングリア、ミルクセーキ
【実際に食べてみた感想】
個人的には金曜日の晩酌にメキシコ料理を選んだことがなかったのでとても新鮮で、テンションが上がりました!
メキシカンビールはあっさりした味わいなので、味が濃くて辛いタコスによく合いました。また、塩味が効いているポテトスキンとも合って、食が進みました。アメリカンペールエールは、ホップの華やかな香りやフルーティーな味わいが特徴で、お酒単体でもとても美味しく、それぞれの料理とも相性抜群でした。
シードルはリンゴで作られたスパークリングワインで、リンゴの甘みと酸味が楽しめました。サングリアも果物がたくさん入っているので、ミルクセーキ※と同様、デザートのような感覚で食後に楽しめました。
※ミルクセーキとは牛乳に卵と砂糖、バニラエッセンスが原料の飲み物で、食後のデザートに楽しまれることが多い。
映画「ナポレオン・ダイナマイト」については、「最も笑いを提供してくれる作品」ということでしたが、個人的には少し言い過ぎかなと思いました。アメリカの田舎に住む高校生が主人公の学園物語で、シュールな世界観でクスッと笑える作品でした。
笑い疲れないという意味で、疲れが溜まった金曜日の夜にピッタリな気もしますが、もう少し分かりやすく笑える作品でもよかったかなと思いました。
ただ、お酒や料理は映画の世界観とマッチしていて、より一層を楽しい時間を過ごすことができたので、またやってみたい! 他の映画でも試してみたいと思える晩酌になりました。
***
今回実践してみて、人間が満足する、一番の家飲みメニューが見つかったかというと、
結論…、果たしてこれが家飲みの最適解といえるかどうかは分かりませんでした。
ChatGPTはすべての回答に根拠があり、最適解のように思えたのですが、実際に試してみると、野菜が少ない、味が濃いものが多いなど、トータルバランスに偏りがあるように感じました。また、味の好みなどは条件を追加しないと反映されないので、最適解と思えるメニューにたどり着くには工夫が必要みたいです。
しかし、ChatGPTが提案してくれたからこそ試せたメニューが多く、いつもと違った晩酌になったのは確かです! お酒と相性がいい料理も多かったので、組み合わせに悩んだ時にも使えると思いました。
本記事(前編)では、平日の晩酌シチュエーションを検証しましたが、後編の記事では、休みの日に複数人で楽しむ家飲みシチュエーションを検証してみました。
「休日のホームパーティー編」ということで、一人飲みよりも考えなければいけない要素が増えそうですが、今度こそ、家飲みの最適解は導き出せるのでしょうか?
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