自分はお酒に強い? 弱い? アルコール体質が分かる遺伝子検査をやってみた!

イエノミスタル編集部員たるもの、酒飲みの嗜みとして己のアルコール体質を知っておきたい。遺伝子検査ができるキットがあるという話を聞きつけ、早速取り寄せ、調べてみました!

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お酒が強い・弱いとは?

長年、「お酒強いね~」などと言われ続けてきましたが、はてさて何を持ってして「お酒が強い」と言うのでしょうか? まずはアルコールが体内でどのように分解されるのか調べてみます。

国税庁のWebサイトによると、お酒を飲んでアルコールが体内に入ると、80%以上が肝臓に運ばれ、アルコール脱水素酵素(ADH)によって分解され、アセトアルデヒドという中間代謝物質となります。さらにアセトアルデヒド脱水素酵素(ALDH)により分解されて酢酸になり、最終的に炭酸ガスと水にまで分解される、というのがアルコール分解のメカニズムです。

アセトアルデヒド脱水素酵素(ALDH)には1型と2型があり、お酒が強い人と弱い人の差は、この酵素の活性遺伝子の型によると言われているのだそうです。

アルコール体質検査とは?

今回、検査に使用したのは「Nomity」というキットです。Webサイトによると
エタノールを分解する酵素「ADH1B」と、強い毒性をもつアセトアルデヒドを分解する酵素「ALDH2」。アルコール体質は、この2つの酵素の活性の組み合わせで決まります。

とありますので、そのあたりを調べる検査のようです。今回はイエノミスタイル編集部員から5名を選抜、実際に検査を受けてみました。

メールで注文し、料金(1件3480円+送料)を振り込み、1週間ほどでキットが到着。
nomityのキット内容

取扱説明書に記載されているQRコードから専用アプリをダウンロードし、届いたキットのシリアル番号やメールアドレスなどの登録をします。
nomityアプリ

アプリの準備が整ったら、封入されていた柄のついたスポンジ(口腔用スポンジという名前だそうです)で、歯茎の外側、内側、頬の内側をこすり、唾液を採取。検査台紙にスポンジを押し当てて唾液を含ませます。シートが濡れると赤くなるので分かりやすい! しっかり濡れていることを確認したら、台紙のフタをして乾燥させるだけでサンプル採取は完了です。
Nomity検査台紙

検査台紙を封入されていた返信用封筒に入れ、ポストに投函。簡単です!
Nomity検査台紙を返信用封筒に入れる

投函してから待つこと約1週間。登録したメールアドレスに判定完了のお知らせが届き、アプリで結果が見られる…というのが大体の流れ。

分類される体質のタイプは5つ。NomityのWebサイトから抜粋してご紹介します。

A型(日本人の3%)
酔っぱらって、明るく楽しく、気持ちのいい状態が持続するので、お酒が大好きになってやめられなくなります。しかし、強いからといって飲みすぎると、朝までお酒が残るので、車の運転やお仕事に影響が出ないよう注意が必要です!

B型(日本人の50%)
お酒に強いタイプですが、調子に乗ってたくさん飲むとその分アルコールを分解する肝臓への負担は大きいです。事故やハラスメントなど飲みすぎのトラブルにも気をつけましょう。

C型(日本人の3%)
酔いが持続するのでお酒好きになりやすく、また不快症状が麻痺しているため、「お酒に強い!」と勘違いしやすいです。高濃度の毒素「アセトアルデヒド」にさらされて、がんのリスクが非常に高い体質。実は、飲んだ次の日辛くないですか?

D型(日本人の40%)
お酒を飲むと顔が赤くなるタイプです。飲みすぎると頭痛や吐き気などの不快症状が出てしまいますので、ゆっくりと少量で楽しみましょう♪習慣的に飲み続けると徐々に慣れていきますが、がんのリスクが高まるなど体へのダメージは深刻です。

E型(日本人の4%)
お酒を分解するときに産生される毒素「アセトアルデヒド」を分解できないため、ごく少量のお酒でも急性アルコール中毒など深刻な状態に陥る危険性が高いです。自分の体質を理解して、ノンアルコールで楽しみましょう。

今回は5名の編集部員に体験してもらったので、その結果と感想を聞いてみたいと思います。

Q1|アルコール体質検査と聞いて、検査前にどんなイメージを持った?

今回の検査を受ける前、「アルコール体質検査」と聞いてどんなイメージを持ったかを聞いてみました。
編集部員A

編集部員A

私はほぼ毎日晩酌するくらいお酒が好きなので、体質的にもアルコールに強い方だと思っています。が、これまで体質検査をしたことはなかったので、「検査で実はアルコールに弱い体質だと判明したら、この先どうやってお酒と付き合っていけばいいんだろう…(猫好きなのに猫アレルギーという悲劇があるように)」という不安がよぎりました。自覚と検査結果はある程度一致しているのか否かが、一番気になりました。

編集部員R

編集部員R

アルコール体質、そういえば気にしたことがなかったと思いました。大酒飲みというほどでもないですが、特別お酒が苦手だと思ったこともなかったので、どのような体質か興味があると思いました。

編集部員H

編集部員H

かなり前にパッチテストをやった記憶はありますが、今はどんな検査で判定できるんだろうと気になりました! 自分の体質を知ることで、お酒と長く楽しく付き合うためのヒントが見つけられそうなので楽しみです。

編集部員S

編集部員S

そういう時代なのか!という感じ。

編集部員E

編集部員E

お酒が強いかどうかは遺伝子で決まっているのか!と驚きました。

Q2|自分のアルコール体質はどんなタイプと予想?

検査前の自覚タイプはどんなレベルでしょうか? 各人のお酒の強さを自己判断してもらいました。
編集部員A

編集部員A

Nomityのタイプ別で言うと、お酒に強い「B型」と予想します。お酒はある程度の量を飲むほうだと思いますし、日本人の2人に1人がこの型に当てはまるということなので。

編集部員R

編集部員R

それなりに量は飲めるのですが、顔が真っ赤になるときがあったり、次の日にアルコールが残ったり、なんとなく肝臓の機能があまりよくない気もしていたので(体感)、実は体に合ってなかったりするのかも?と思っていました。

編集部員H

編集部員H

父や父方の祖父母の血を引いていればお酒に強いと思うのですが…。私自身はお酒を飲むとすぐに顔が赤くなるので、体質的にはそんなに強くないと予想しています。

編集部員S

編集部員S

かなり飲める、というか飲んじゃうほう。アルコール耐性はかなり高いと思う。父、父方母方の叔父全員酒飲みなので宿命のようなものなのだと感じています。

編集部員E

編集部員E

そんなに無茶な飲み方はしないけど、飲めば飲めちゃうので「強い方」ではないかと予想します!

Q3|検査結果は何型でした? その感想は?

皆さんの気になる結果を聞いてみました! 「お酒に強く、たくさん飲めるタイプ」のB型が4人と今回検査をした人の80%を占めました。NomityのWebサイトによるとB型は日本人の50%だそうなので、イエノミスタイル編集部は平均よりお酒に強い人が多いと解釈できますね。
編集部員A

編集部員A

自覚通りB型でした!
遺伝子的にも「お酒が飲める体質」であることが分かって、少しほっとしました。本当はアルコールを受け付けない体質なのに、実は無理してお酒を飲んでいたんだとしたら、どうしようと不安だったので。 ただ、検査結果に書かれていたように、お酒が飲める体質ということは肝臓をいためやすいということですし、それよりも悪いことは他者にアルコールハラスメントを与える可能性があるということなので、今後それだけは気を付けていかないとなと思いました。

編集部員R

編集部員R

B型でした!
それなりに飲める体質でよかったと思い安心しました(笑)。両親ともにお酒をよく飲むので、遺伝なのでしょうか? エタノールもアセトアルデヒドも分解速度が速いということだったので、後にかなり残るときはシンプルに飲み過ぎなのだとわかりました。また、肝臓の疾患にも気を付けようと思いました。

編集部員H

編集部員H

D型でした。
予想通りの結果でしたが、まったく飲まない方がいいということにならずほっとしました(笑)。とはいえ注意すべき病気なども書かれていたので、「少量飲酒をこころがけましょう」という言葉は心にしっかり刻んでお酒を楽しみたいと思います。

編集部員S

編集部員S

B型でした。
なんとなく思っていた体質が科学的に裏付けられてしまった。この酒飲みの宿命とどう向き合っていくか、やはりこれからも飲むんだろうな、と思いつつ、ちょっとは飲み過ぎ気にしてみようと思います。…が、変に自信がついたという感もなくはない…。

編集部員E

編集部員E

B型でした。
ダヨネ!という感じです。たくさん飲みたい欲求はないのですが味は大好きなので、今後も無茶せず、長くお酒と付き合っていけたらと思いました!

Q4|アルコール遺伝子検査はどうでした?

一連の検査の流れを振り返っての感想を聞きました。
編集部員A

編集部員A

アルコール体質検査キットは、どちらかというと「どうも自分にはお酒が合わない」と思っている人が、それを確かめるために利用することのほうが多いと思いますが、私のようにお酒が好きで、「これからも長く楽しんでいきたい」と考える人が利用しても有効なものだと思います。自分の体質を知ることでお酒との距離感をはかるきっかけになるし、その結果(病気などで)好きなお酒を完全にやめないといけないという事態を回避できるかもしれないので。 せっかくアプリに登録したので、検査が終わっても自分の体質に合わせたアドバイスや読み物の配信が定期的に届くといいなと思いました。

編集部員R

編集部員R

自分の体質を知ることができると、「自分に合った飲み方をしよう」と意識が変わるのでよいことだと感じました。適量飲酒を心掛けながらこれからもお酒を楽しみます!

編集部員H

編集部員H

残念ながらあまりお酒に強いた体質ではなかったですが、リスクだけでなく自分の体質に合ったお酒の楽しみ方も教えてもらえたので、前向きな気持ちになれました。自分なりのペースを改めて考える、良いきっかけになりました!

編集部員S

編集部員S

飲む人の注意喚起になるかは、その人次第だと思いますが、むしろ飲めない人が「飲まないエビデンス」として使えるのかなと思います。飲み会でソフトドリンクが頼みやすくなるとか。

編集部員E

編集部員E

検査前は「編集部員、全員B型じゃね?」と思っていましたが、D型の人も。仕事で一緒にお酒を飲むこともあるので、これからは意識しよう!と思いました。当たり前ですが、お酒に強いかどうかは人によって違うので、本人が気をつけるのはもちろん、その体質を共有できているのはいいことだなと思いました。

編集部員のアルコール体質検査レポートは以上です! 自分の体質とお酒の関係に向き合うよい機会になったのではないでしょうか。皆さんもご自身の体質に合ったお酒ライフを楽しんでくださいね!

※記事の情報は2024年3月8日時点のものです。
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