コレが分かったらかなりのお酒通!? お酒グッズクイズ①

持っていなくても困らないけど、あれば家飲みはもっと楽しく、お酒はもっと美味しくなる。そんなお酒に関するグッズをクイズ形式で紹介していきます。第1回は、このペンのような細長いグッズです。ヒントなしに写真を見ただけで分かった人はかなりのお酒通かも!?

2024.10.11

イエノミスタイル編集部

プロや愛好家も御用達。とあるお酒の秘めたる魅力を引き出すツール

ヒントは、刻印された「GLENCAIRN（グレンケアン）」というブランド名と上部の独特なフォルム。長さは13cmほどで、全体のシルエットも何かに似ていませんか？　

「GLENCAIRN」の文字の下にある穴も、このツールでは重要な役割を果たします。

グレンケアンとは、「グレンケアン・クリスタル・スタジオ」としてスコットランドのグラスゴーで誕生したグラスメーカーで、2002年の発売以来、500万個以上を売り上げるブレンダーズグラスで有名です。このツールの上部のフォルムも、そのグラスをモチーフにデザインされています。

ブレンダーズグラス、スコットランドとくれば、関係するのはもちろんウイスキーですね。分かりましたか!?

それでは、答えを発表しましょう。

その名も「グレンケアンピペット」です!!

といっても名前だけではよく分かりませんね。

ピペットとは、比較的少量の液体を必要なだけ吸い取り、計量や移動するための化学実験器具のこと。簡単にいえばスポイトのようなもので、これで少量の水を吸い取って、ウイスキーに1滴ずつ垂らして飲むための道具が「グレンケアンピペット」です。

では、なぜ加水するのかといえば、わずか1滴の水を垂らすことで、ウイスキーに閉じ込められていた香り成分を表層に浮かび上がらせ、香りを感じやすくするためだそうで、その効果は科学的にも証明されています。

水の中に先端を沈め、上部の穴を指で塞ぐと1mlほどの筒の中に水を保持できる。指を離せば、水滴が落ちる仕組み

この楽しみ方を「ワンドロップ」といい、愛好家はウイスキーの奥に秘められた香りを楽しむために、ピペットで少しずつ加水しながら味わうそうです。ウイスキーに力を入れるバーへ行ってストレートを注文すると、ウイスキーとともに水とピペットが差し出されることもありますね。

数滴ずつ加水 — 安価なブレンデッドウイスキーよりも、シングルモルトウイスキーで試すと特徴が分かりやすい

もちろん、加水してウイスキーの魅力を引き出すだけなら、スプーンで水を垂らしてもスポイトを使ってもOK。でも、こんなにカッコいいピペットを持っていたら、ウイスキーを楽しむモチベーションも変わりますよね。気分も上がれば、ウイスキーの味わいもきっと美味しく感じる、はず!?

ご協力いただいたのは……

バー・ツールナランハ

板橋区にあるジャグリングと風船、バーツールの専門店。もともとはジャグリンググッズを取り扱っていましたが、フレアバーテンディングの道具を置くようになったのをきっかけにバーツールを拡充。日本におけるバー業界最大級のイベント「Tokyo International BarShow」にも出展するなど、多くのプロや愛好家に愛されています。