ぽかぽか陽気の外飲みに最適。春気分満載のおすすめ日本酒をご紹介!

日本酒と発酵フレンチのお店「SAKE Scene〼福」を経営する簗塲友何里(やなば ゆかり)さんのお酒コラム。今回は、お花見や春のピクニックにもってこいのお酒をご紹介。日本酒連れて外に出よう!

ライター:簗塲友何里簗塲友何里
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お花見に最適な日本酒とは?

外はポカポカ、外飲みも気持ちいい陽気になって来ました。春の外飲み、青空にも映える、春ラベルの日本酒で乾杯しませんか? 各地の日本酒蔵からピンクの春らしいラベルの日本酒の出荷が始まっています。そんな春気分の瓶が並んでいるのを見ているだけで、ウキウキして来ます。
各所で桜も見頃を迎えています。お花見には、どんな日本酒を持参したらよいか迷うところですね。外に長時間置かれることを考えると、温度変化があっても味が崩れない日本酒がよいでしょう。常温で飲んで美味しい、しっかりした味わいの日本酒がおすすめです。

お花見に持参したら株が上がる日本酒たち

数あるお花見向きのお酒の中から、私が経営している発酵フレンチと日本酒の店、SAKE Scene 〼福で取り揃えている、おすすめの日本酒をいくつかご紹介しましょう。お客様の評判も良く、本当におすすめです。ただ、どれも生産量が少ない日本酒のため、酒屋で見つけたら即買いをおすすめします!

残草蓬莱(ざるそうほうらい) 純米吟醸Queeen 槽場直詰生原酒

残草蓬莱(ざるそうほうらい) 純米吟醸Queeen 槽場直詰生原酒
神奈川県の大矢孝酒造が醸す、低アルコール度数12%の原酒です。
甘酸っぱいラズベリーのような爽やかさがありつつ、軽すぎない日本酒のコクが感じられます。旨味もしっかりして絶妙のバランス。お料理とも合わせやすく飲み疲れしないタイプです。
Queeenとは、アルコール度数12%でトランプの12がQueen、そして「良い」のeを1つプラスして名付けられています。低アルコールでしっかりした味わいを出すのは難しく、高度な技術力を持ちながらも、ネーミングは遊び心たっぷり。注目度124%(裏面に表記されています)の日本酒です。

王祿(おうろく)八〇生原酒 2017 春季限定

王祿(おうろく)八〇生原酒 2017 春季限定
島根県の王祿酒造による東出雲町産山田錦80%精米の春季限定の日本酒です。
お米をたくさん磨かずとも、これだけ綺麗な味わいを出ていることに驚きます。さらに米の旨味もしっかり感じられ、きれいな酸の高さが味わいを引き締めてくれます。このお酒は、-5℃で低温熟成し、味が整い次第出荷しています。トロっとした丸みを帯びた、奥行きのある味わいが楽しめます。お花見で持ち込まれる、どんな料理に合うでしょう。

奥播磨(おくはりま) 春待ちこがれて 山廃純米生原酒

奥播磨(おくはりま) 春待ちこがれて 山廃純米生原酒
桜をイメージした、ピンクの花がぎっしり描かれた華やかな限定ラベル。兵庫県の下村酒造のお酒です。
精米歩合80%の山田錦を使い、山廃仕込みをしているこのお酒は、力強さとお米の旨味をしっかり感じる骨太な味わいで、ラベルの可愛らしさとの対比が特徴的です。温度を上げて飲むと、旨味と奥行きが味わいに出てきます。お食事の後半で、この日本酒で締めてはいかがでしょうか。私は、毎年このラベルが出始めると「春が来たな~」と実感しています。
 

萩の鶴(はぎのつる) さくら猫ラベル純米吟醸生原酒

萩の鶴(はぎのつる) さくら猫ラベル純米吟醸生原酒
桜の木の下で、日向ぼっこする猫の姿が可愛いラベルの日本酒は、宮城の萩野酒造で醸されています。
華やかな香りと旨味と甘味、うすにごりのフルーティーさもあり軽快な日本酒です。陽気が良い日に冷やしてクイッと飲むと、心もウキウキして春気分を満喫できそう。先ほど「常温でおいしいお酒がおすすめ」と書きましたが、あまりのラベルの春っぽさにご紹介しました。この猫のように、舞い散る桜の花びらを頭にのせて、お昼寝したくなりますね。

期間限定、春の日本酒を楽しみましょう

今回ご紹介したのは、春限定酒のほんの一部です。この時期たくさんの春ラベルが各蔵から出荷されています。目で見て、味わって、思いっきり春の訪れをお祝いしましょう。
華やかな春気分満載の日本酒達を、ぜひ楽しんでくださいね。


※記事の情報は2018年3月30日時点のものです。
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