ぽかぽか陽気の外飲みに最適。春気分満載のおすすめ日本酒をご紹介!
日本酒と発酵フレンチのお店「SAKE Scene〼福」を経営する簗塲友何里(やなば ゆかり)さんのお酒コラム。今回は、お花見や春のピクニックにもってこいのお酒をご紹介。日本酒連れて外に出よう!
お花見に最適な日本酒とは?
各所で桜も見頃を迎えています。お花見には、どんな日本酒を持参したらよいか迷うところですね。外に長時間置かれることを考えると、温度変化があっても味が崩れない日本酒がよいでしょう。常温で飲んで美味しい、しっかりした味わいの日本酒がおすすめです。
お花見に持参したら株が上がる日本酒たち
残草蓬莱(ざるそうほうらい) 純米吟醸Queeen 槽場直詰生原酒
甘酸っぱいラズベリーのような爽やかさがありつつ、軽すぎない日本酒のコクが感じられます。旨味もしっかりして絶妙のバランス。お料理とも合わせやすく飲み疲れしないタイプです。
Queeenとは、アルコール度数12%でトランプの12がQueen、そして「良い」のeを1つプラスして名付けられています。低アルコールでしっかりした味わいを出すのは難しく、高度な技術力を持ちながらも、ネーミングは遊び心たっぷり。注目度124%(裏面に表記されています)の日本酒です。
王祿(おうろく)八〇生原酒 2017 春季限定
お米をたくさん磨かずとも、これだけ綺麗な味わいを出ていることに驚きます。さらに米の旨味もしっかり感じられ、きれいな酸の高さが味わいを引き締めてくれます。このお酒は、-5℃で低温熟成し、味が整い次第出荷しています。トロっとした丸みを帯びた、奥行きのある味わいが楽しめます。お花見で持ち込まれる、どんな料理に合うでしょう。
奥播磨(おくはりま) 春待ちこがれて 山廃純米生原酒
精米歩合80%の山田錦を使い、山廃仕込みをしているこのお酒は、力強さとお米の旨味をしっかり感じる骨太な味わいで、ラベルの可愛らしさとの対比が特徴的です。温度を上げて飲むと、旨味と奥行きが味わいに出てきます。お食事の後半で、この日本酒で締めてはいかがでしょうか。私は、毎年このラベルが出始めると「春が来たな~」と実感しています。
萩の鶴(はぎのつる) さくら猫ラベル純米吟醸生原酒
華やかな香りと旨味と甘味、うすにごりのフルーティーさもあり軽快な日本酒です。陽気が良い日に冷やしてクイッと飲むと、心もウキウキして春気分を満喫できそう。先ほど「常温でおいしいお酒がおすすめ」と書きましたが、あまりのラベルの春っぽさにご紹介しました。この猫のように、舞い散る桜の花びらを頭にのせて、お昼寝したくなりますね。
期間限定、春の日本酒を楽しみましょう
華やかな春気分満載の日本酒達を、ぜひ楽しんでくださいね。
※記事の情報は2018年3月30日時点のものです。
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