にんじん一本あればいい! 買いものいらずのベジつまみ
【庄司いずみのベジつまみ㉑】冷蔵庫の野菜室にたいてい転がっている買い置き野菜の代表格・にんじんを使った、忙しくてもチャチャッとできる簡単ベジつまみを5品紹介します。人参の甘味や栄養成分が増す旬のこの時期に、ぜひお試しください。
お正月が明けて日常生活が戻ってくると、何かとせわしないですね。お休み中に仕事や用事がストップしていたツケがたまって、ちょっと飲もうかと思っても、「買いものする時間がない」なんてこともありそうです。
冷蔵庫にあるものだけでなんとかおつまみを! そんなとき、心強いのが「にんじん」です。
日持ちがいい買い置き野菜の強い味方。ふだんから1本くらいはストックがありそうですが、おせちのなますやお煮しめのために用意したにんじんが、2~3本残ってはいませんか?
今日はそのにんじんで、ベジつまみを作りましょう!
にんじんの優しい甘さはつかれた胃腸に優しいですし、風邪やインフルエンザの流行る季節、カロテンが粘膜を丈夫にし、免疫力アップ! お肌のうるおいも保ち、にんじんは冬の体の味方です。
【にんじんベジつまみ①】しょうゆにんじん
このままポリポリ食べてよし。ごま油やラー油を垂らせばおつまみにもよし。薄味なのでおかず作りにも便利。サラダに入れたり、おつゆや炒めものの具材にするなど、使い回しできる上、冷蔵庫で5日は持つから助かります。
【にんじんベジつまみ②】きんぴら
が、しょうゆにんじんがあれば、にんじんだけのきんぴらがお手軽です。油で炒め、味はすでについているから、ゴマなど混ぜれば出来上がり。1分もかかりません!
写真はゴマとともにクミンシードで風味をつけて、エスニック風にしたもの。薄味だからほんの少々、塩やコショウで味を補うとビールに合いますよ。
【にんじんベジつまみ③】わかめ入りかき揚げ
しょうゆにんじんをボウルに入れてカットわかめをひとつまみ。おろし生姜を少々混ぜて、小麦粉を振り入れ、一口ずつにまとめて揚げるだけ。
しょうがのポカポカ効果とたっぷりのカロテンで、風邪も撃退! 生姜風味ではなくにんにくを効かせるのもいいですね。
そういえば……。しょうゆにんじんは、切り方にルールはありません。太めに切ってもいいし、輪切り、銀杏切り、半月切りなど、使い勝手のいい状態で切り、しょうゆをまわしかければいいのです。
【にんじんベジつまみ④】ザブジ
しょうゆにんじんを好みの量、小口切りのししとうは少々。これだけあれば作れます。
マスタードシード、コリアンダーシードなど好みのスパイスと油を火にかけ、パチパチいったらしょうゆにんじんとししとうを加えます。
あとは味つけ。ターメリックパウダーやチリパウダーがあれば好みの量を。なければカレー粉、それもなければコショウでも入れて、塩少々で味を補えます。軽く蒸し焼きして、にんじんが柔らかくなれば出来上がり。これがビールに合うのです!
【にんじんベジつまみ⑤】蒸しにんじんのみそフライ
小ぶりなにんじんなら、1人1本! にんじんフライのご紹介です。にんじんをそのまま揚げるとコリコリ堅くて食べにくい。じっくりじっくり蒸してから揚げるのがコツです。
●日本酒に! 蒸しにんじんのみそフライ(1人分)
材料
- にんじん 小1本(縦半分に切る)
- 塩 小さじ1/8
- 酒 大さじ1
- みそ 小さじ2
- 小麦粉 適量
- 長いも 30g(すりおろす)
- パン粉 適量
- 揚げ油 適量
- 飾り野菜 適量
作り方
- にんじんに塩をすり込み、3分おく。
- 蒸気のあがった蒸し器に①を入れ、5~6分、串がスーッと通るまで蒸す。
- ①に酒で溶いたみそをぬり、小麦粉をまぶして長いも、パン粉の順につけて熱した油でカラリと揚げる。
- 飾りの野菜を添えて盛りつける。
にんじんがゴロゴロ残っているときにお試しくださいね。
※記事の情報は2020年1月14日時点のものです。
庄司いずみさんのロングインタビューがこちらで読めます【Aktio Note】
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