秋冬のフルーツは白和えにしなきゃ損かもよ!
恵みの秋から冬へと移りつつあるこの時季、美味しいものが目白押しであります。我ら酒飲みは魚やら牡蠣やらに目が向きがちですが、たまにはフルーツなんぞで一杯やるのはいかがでしょう? そのままでも合わないことはないのですが、ちょっとひと手間でさらにアテ度がギュインっとアップしちゃうんですよこれが。その秘策とは、「白和え」! 豆腐をすりつぶした衣に胡麻などで風味をつけて具材と和える、和食でおなじみのあれです。牡蠣ならぬ柿を使った白和えは割と一般的ですよね。今回はそれにヒントを得て、柿以外の旬フルーツも白和えにしてみました。
手前右から時計回りに、いちじく、ぶどう、栗、りんご、洋梨、柿。
どれもスーパーで手に入るものばかりです。
《ポイント》
- 充填豆腐ではなく、ちゃんと大豆で作られた豆腐を使う。
- 水切りはできればしっかりと(重石をして1時間置くか、キッチンペーパーに包んで電子レンジで加熱)。できなければ多少水っぽい衣になりますが、まぁ大丈夫。
- 豆腐はすり鉢で丁寧にするに越したことはありませんが、気の短い酒飲み(私だ)はジップロックなどに入れて外からもみもみするスーパー手抜き法を採用してもいいでしょう。
- 衣の味付けはお好みで。今回は、フルーツの甘さを引き立てるため塩を少々加えました。
【シンプル部門】柿
柿は固め、熟れごろとお好きなタイプでどうぞ。私は柿をくり抜いて器にするのが好きなので、ちょっと柔らかめのものを選んでいます。お店では菊菜を一緒に和えることもありますよね。そっちも捨てがたい〜。菊菜を加えるなら和え衣にしっかりと胡麻を効かせる方がよいです。
【ちょい足し部門・クリームチーズ】洋梨、ぶどう
和え衣に、室温に戻したクリームチーズを加えます。と、コクがプラスされつつちょいとデザートのような趣も。ワインによく合います。クリームチーズと豆腐をなじませるにはジップロックもみもみ法は通用しないので、すり鉢でするか、泡立て器でよく混ぜてください。ぶどうにはそのまま添えて、洋梨にはカルダモンを軽く振りました。清涼感のある香りが洋梨の濃厚な甘さと和え衣のほのかな酸味をつないでくれる気がしたので。
【ちょい足し部門・アーモンド、胡麻】りんご、いちじく
香ばしさを足したくて、砕いたアーモンドと煎り胡麻を使いました。りんごは皮の色味が目のご馳走なのでむかずに、ぜひ。仕上げにアーモンドを散らしています。いちじくもよほど硬くない限り皮ごと食べる派です。和え衣に煎り胡麻を混ぜ込みましたが、すり胡麻の方がより味がなじんでよかったと反省。試される方はぜひすり胡麻で。
【なんていうか新味部門】栗
正直、数合わせで呼びました、栗。でもまさか一番美味しい結果になるなんて! 前出の4種類はこれまでにも作ってきたのですが栗は今回初チャレンジ。鬼皮やらなんやらが面倒くさいので丸ごと茹でてやりました。火が通ったら包丁で半割りにしてスプーンで実をかき出します。この時、ぽろぽろと崩れた部分を甘じょっぱく味付けして和え衣に混ぜたら大正解。栗の白和えにして共和えと相成りました。ほっくりと甘〜い栗に、さっぱりとした衣としょっぱさのあるぽろぽろ栗が絡んでいい感じ! いろんなタイプの酒に合うと思われます。
ビジュアルも味も一風変わったフルーツ白和え、いかがでしたでしょうか。
ちなみに、個人的な「飲ませるランキングベスト3」は以下の通りでした。
1 栗
2 いちじく
3 洋梨
白ワイン1本では足りませんでしたわ、ホホ。
※記事の情報は2017年11月25日時点のものです。