お花見満足度アップ大作戦
『さけ通信』は「元気に飲む! 愉快に遊ぶ酒マガジン」です。お酒が大好きなあなたに、酒のレパートリーを広げる遊び方、ホームパーティを盛りあげるひと工夫、出かけたくなる酒スポット、体にやさしいお酒との付き合い方などをお伝えしていきます。発行するのは酒文化研究所(1991年創業)。ハッピーなお酒のあり方を発信し続ける、独立の民間の酒専門の研究所です。
待ちに待った春がようやくやってきました。豪雪と強い寒気が襲ったこの冬もようやく終わり、明るい日差しが差し込んでいます。各地から続々と桜の開花情報が飛び込んでくる今、おいしく楽しいお花見に出かけましょう。
お花見で飲みたいのは日本酒とビール
ほぼ毎日酒を飲む方を対象にしたアンケート「酒飲みのミカタ」(企画運営:酒文化研究所)によると、お花見で飲みたい酒の上位には日本酒とビールが双璧です。日本酒は「珍しいもの」や「カップ酒」が、ビールは「いつものビール類」「プレミアムビール」が並びました。アンケートの詳細はこちら。
お花見は外でおこなうことが多いもの。日本酒ならアルミのカップ酒が便利です。ガラスカップよりも小さく軽く、すぐに冷えます。落としても割れず、後片づけも簡単。しかも日光を通さないので品質管理の面でも安心です。3~4種類は揃えるスーパーやコンビニが増えてきました。今年のお花見ではぜひ試してみてください。使いやすさに納得されると思います。
ビールはいつものビールもいいですけれど、イベントを盛り上げるならプレミアムと行きたいところ。わすか数十円の違いで、参加者の気分は上がり、幹事役の評価がぐんとアップします。さらにSNSへの投稿を意識するなら、大きなボトルのビールを1本加えてみてください。周りの方がそれとなく見ているのがわかるはずです。
桜のシーズンに人気なのはインスタ映えすると評判のロゼワインです。スパークリングワインもあるので、辛口タイプをお試しください。肉にも魚にも合わせやすい万能タイプです。ロゼワインはオレンジがかったものから濃いピンクまで色味がバラエティに富んでいます(カラーサンプルの写真参照)。気分や服装に合わせて選んでみましょう。
旬のトマト&びっくり料理
おつまみの人気はの「鶏のから揚げ」と「焼鳥」だそう。おつまみお重を持っていくならこの2つは外せません。意外と人気なのが「おにぎり」「ちらし寿司」などのご飯もの。長時間飲むからでしょうか、しっかりお腹にたまるものが欲しくなるのはわかります。
桜の下でBBQを楽しむなら、そのままでも焼いてもおいしいトマトをお忘れなく。春には濃厚な味わいのものが豊富に揃いますし、赤い色が春らしさを盛り上げてくれます。水洗いしてスライスしたり、串に刺して焼いたり、お酒のお供にピッタリです。
そして下味をつけたブロック肉(塩、胡椒、クミン、ローズマリー等をもみ込んで一晩おく)の表面を焼いて、薄切りにしてみてください。レタスや玉ねぎスライスを下に敷いて盛り付けると、みんなから「わぁ!」と歓声が上がる逸品になります。
もうひとつおすすめしたいのは鶏の燻製です。下味をつけたチキンはジップロックに入れてそのまま湯煎してください。70℃~80℃のお湯に浸けて45分くらいキープします。火の入ったチキンを、鍋にスモークチップをひと掴み入れて、高さをつくってチキンを置き蓋をして火にかけます。煙が出始めたら5~10分くらい燻して出来上がりです。テーブルに鍋ごと出すととても盛り上がるひと品です。
花冷え対策 ホットも忘れずに
お花見では寒さ対策もお忘れなく。日が落ちると急に気温が下がります。日本酒をお燗できる鳩徳利やポットにホットワインを用意しておくと喜ばれます。徳利に日本酒を入れBBQコンロにそのままかけてください。時にはワイルドな燗酒も楽しいものです。
ホットワインは赤ワインと相性のいい、シナモン、オレンジ、八角(アニス)を加えて加温します。砂糖やハチミツで好みの甘さに調整してください。熱々のものをポットに入れて持参します。
ホットミルクをポットにもって行って、ウイスキーやラムを割るのもおすすめです。ミルクのほのかな甘さと油脂が蒸溜酒の味わいをマイルドにまとめてくれます。
※記事の情報は2018年3月26日時点のものです。