もう余らせない! 大根1本で作る10品の簡単おつまみ

みずみずしい大根が美味しい季節になりました。今回は、1本丸ごと食べ尽くせるおつまみ術をご紹介します。

ライター:泡☆盛子泡☆盛子
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余白
葉付き大根
皮や葉まで余さず食べられる大根は、1本あれば立派な家飲みパーティができるほどの万能食材。「お鍋やおでんのために買った大根がほんのちょっとだけ余っちゃった」「葉付きの大根だったのに使い方がわからない」なんてことありませんか? そんな時はちょっとアレンジを加えて、家飲みがはかどる素敵なおつまみに変身させちゃいましょう!

大根を使った簡単おつまみ10品
・スライス大根の明太子巻き
・スライス大根のギョニソしそ巻き
・大根の皮の即席漬け
・コロコロ大根と柿の寿司酢マリネ
・大根しりしりカレー風味
・大根葉の玉子焼き
・射込み大根
・鮭と水菜の雪見鍋
・麻婆大根
・大根葉とちりめんじゃこの塩焼きそば

スライス大根の明太子巻き

スライス大根のギョニソしそ巻き
<材料>
・スライス大根
・明太子(薄皮から出してほぐしておく)

① 大根はスライサーなどで薄切りにして、薄く塩を振りしんなりとさせる。
② ①をさっと水洗いして水気をとり、明太子を広げてくるりと巻く。

うっかり赤い器に盛ってしまったせいでわかりにくいですが、明太子の赤がほのかに透けて見えるのが粋な酒肴です。これは日本酒で決まり!

スライス大根のギョニソしそ巻き

スライス大根のギョニソしそ巻き
<材料>
・スライス大根
・しそ(半分にカットしておく)
・魚肉ソーセージ
・マヨネーズ

① 明太子巻きと同じ要領でスライス大根を下準備する。
② しそ、魚肉ソーセージの順で巻いて半分にカットし爪楊枝やピックに刺す。

ジャンクさがたまらない“ギョニソ”をヘルシーな大根と合わせることでなんとなく帳尻を合わせた気分になれる……かもしれません。辛いのがお好きな方はマヨネーズに七味唐辛子や一味唐辛子を振っても。ハイボールやサワーと合わせて気軽につまめます。

大根の皮の即席漬け

大根の皮の即席漬け
<材料>
・大根の皮
・めんつゆやだし醤油
・柚子の皮

① 大根の皮を食べやすいサイズにカットし、密封袋などに入れ、めんつゆまたはだし醤油を適量注ぐ。
② 袋の上から軽く揉んで全体をなじませ、冷蔵庫で半日以上おく。
③ 食べる時に柚子の皮の千切りを添える。

捨ててしまいがちな大根の皮も立派なおつまみになります。ぽりぽりっという歯ごたえのよさがたまりません〜。ひやおろしとともに秋冬の恵みを堪能してください。

コロコロ大根と柿の寿司酢マリネ

コロコロ大根と柿の寿司酢マリネ
<材料>
・大根
・柿
・市販の寿司酢やマリネ酢
・生ハム(切り落としで充分です)

① 大根と柿はサイコロ切りにして寿司酢に1時間以上漬けておく。漬けすぎると柿が溶けてしまうのでご注意(私は溶かしました……)。
② 生ハムを添えて盛り付ける。

歯ごたえよくさっぱりとした大根と、濃厚な甘みのある柿の味のコントラストが楽しい前菜です。これだけで食べても、生ハムで巻いて食べてもお酒が進むのは間違いありません。 よーく冷やした白ワインやテキーラと合わせてみてください。

大根しりしりカレー風味

大根しりしりカレー風味
<材料>
・大根
・カレー粉
・ツナ缶
・黒胡椒
① 大根は皮ごと「しりしり」用スライサーでカットするか、太めの千切りにしてカレー粉を全体にまぶしておく。
② 熱したフライパンで①とツナ缶を炒める(火を通しすぎないほうが大根の食感を楽しめる)。盛り付けて黒胡椒をかける。

我が故郷・沖縄の家庭料理「にんじんしりしり」をアレンジしてみました。「しりしり」とは方言で「すりすり」という意味で、目の粗いスライサーですりおろすようにカットしたにんじんをツナ缶や卵と合わせて炒めるのが定番。おつまみ向きになるよう、カレー風味にしてみました。これはビールが進みます。残ったらご飯のお供にもなりますよ。

大根葉の玉子焼き

大根葉の玉子焼き
<材料>
・大根葉(塩を入れた湯で茹でておく)
・卵
・けずりぶし
・醤油
・ごま油

① フライパンに多めのごま油を熱して細かく切った大根葉を香ばしく炒める。
② けずりぶしと醤油を加えた溶き卵を①に流し入れて両面をしっかりと焼く。

タイ料理屋さんで食べたパクチー入りの揚げ焼きのような玉子焼きが好きで時々まねするのですが、パクチーを大根葉に代えてみてもいけました! 大根葉は焦げる直前くらいでしっかりと炒めるとコクが出て美味しいです。焼酎のお湯割を飲みながらちびちびつまみたい感じです。

射込み大根

射込み大根
<材料>
・大根
・市販のつくね生地
・めんつゆ
・おろし生姜

① 大根は食べたい大きさに切って中をくり抜き下茹でする。
② つくね生地を穴に詰めて、めんつゆを使っただしで火が通るまで煮る。
③ だしごと器に盛り、おろし生姜を添える。

野菜などの材料をくり抜いて中に食材を詰める料理「射込み」。この季節はスーパーなどでお鍋用につくね生地を売っているのでそれを利用し簡単にアレンジしてみました。箸がすっと入るほど柔らかくなった大根とふわっとしたつくねは相性抜群。お燗をつけて温まりながら味わってくださいね。

鮭と水菜の雪見鍋

鮭と水菜の雪見鍋
<材料>
・鮭(塩と日本酒をまぶしておく)
・水菜
・お好みの鍋つゆ
・大根おろし

① 小鍋に鍋つゆを沸かし、ひと口大に切った鮭を加えて静かに火を通す。
② 鮭に火が通ったら水菜と大根おろしを加え軽く温める。

シンプルな具で小鍋立てにする酒飲み好みのスタイルです。鮭は鰤やタラなどほかの魚や、豚肉、鶏肉、厚揚げなどに代えても。メイン食材と野菜それぞれ1種類に絞るのがポイント。大根おろしを全体にまぶしながら召し上がってください。これも日本酒かなー。

麻婆大根

麻婆大根
<材料>
・大根
・豚バラ肉(薄切り。適宜カットしておく)
・お揚げ(適宜カットしておく)
・麻婆豆腐の素

① 大根は乱切りにして下茹でする。
② 鍋で豚バラ肉、お揚げ、大根を炒め、麻婆豆腐の素を加えて炒める。

パンチの効いたおつまみも欲しいところですよね。豆腐の代わりに大根を使ってみました。挽き肉ではなく薄切り肉を使うことでおかずよりもおつまみっぽい仕様に。味付けはお好みの麻婆豆腐の素を使ってください。黒ビールやハイボールなどでガツンといっちゃってー!

大根葉とちりめんじゃこの塩焼きそば

大根葉とちりめんじゃこの塩焼きそば
<材料>
・大根葉(塩を入れた湯で茹でておく)
・ちりめんじゃこ
・ごま油
・中華麺
・塩、胡椒

① 鍋にごま油を熱して大根葉とちりめんじゃこを炒め、中華麺を加えて塩、胡椒で味付けする。
② 全体に具をなじませながら焼き上げる。

ラストは、シメにもさらなるおつまみにもなる塩焼きそば。大根葉のほろ苦さが大人向けの味わいです。ここでもう一度ビールをプシュッと開けるのもいいのではないでしょうか。


前菜、メイン、シメとそれぞれの用途に使い分け、1本丸ごとを使い切りました! 改めて大根のポテンシャルの高さに感嘆っ。冷蔵庫に大根があれば、家飲みのおつまみには事欠かないと実感しました。皆様もこの冬はぜひ大根のおつまみでグイグイやっちゃってくださいね。


※記事の情報は2018年11月24日時点のものです。
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