「お取り寄せ」を送り合ってリモート飲み会をしたら最高だった

おうち時間を楽しむために、親しい友人や知人と「リモート飲み会」を楽しむ人が増えました。リモート飲み会ならではの楽しみ方をしてみよう! ということで、今回は予算を決めてお取り寄せおつまみを送り合う飲み会を開催。地元愛に溢れたおつまみやまさかのお取り寄せなど、それぞれのセンスが光る宴会の様子をお届けします。

ライター:泡☆盛子泡☆盛子
メインビジュアル:「お取り寄せ」を送り合ってリモート飲み会をしたら最高だった
すっかり日常の一部として定着した感のあるリモート飲み会。顔を見ながら話せるし、酔っぱらったら家だからそのまま寝られるしで便利なものですよね。

ただ飲んでおしゃべりできるだけでもありがたいのですが、「友人たちと、今だからできる楽しいことをしたい」と思い、LINEのグループトークでこんな提案をしてみました。
 
泡☆盛子

泡☆盛子

予算を決めてお取り寄せを送りあい(AさんがBさんに、BさんがCさんに〜みたいに)、みんなの手元に届いたタイミングで『うちにはこれ来たー!』と披露しながら飲むのはどうでしょうか?

ちなみに、メンバーは当サイトの記事にもたびたび登場してもらっている食いしん坊チーム。

マイたまごサンドを持ち寄ったり〜〜
「小鍋立て」を披露しあったり〜〜〜
このようになにかと面白がってくれる人たちなので、今回も、「おもろーーー」「何がくるか、当日ワクワクしちゃうね」「ほぉ、面白そうですねぇ……」「乗った!」と即レスをもらいました。頼もしいっ。

条件としてこの2つを設定。
◎予算は送料込みで3500円(若干の増減はOK)
◎なるべく手間をかけずに食べられる酒のつまみ限定


そして、当日までの流れはこんな感じでした。
① リモート飲み会の開催日時を決める。
② 誰が誰に送るのかを決める。今回はLINEの投稿にコメントをつけた順番にしました。
③ 住所、電話番号、アレルギーや苦手な食材の有無を知らせ合う。
④ 荷物の到着希望時間帯などがある場合は送り手に知らせる。
⑤ 各自で素敵なお取り寄せをみつくろい、発注。

開催決定から当日までは1週間ほどでしたが、その間に「送りたかったものの漁が始まってなくてあかん……」「支払い方法がよりによって代引きしかない!」などといった困難に立ち向かいつつ、なんとか全員手配完了。

各自が届いたブツとお酒を用意し、画面ごしに集まりました〜。
リモート飲みイラスト

お取り寄せ送り合いその1
泡→Aさん

宮城県石巻市『丸ほ 保原商店』パッケージ
宮城県石巻市『丸ほ 保原商店』より
・宮城県産生かき使用 オイスターコンフィ
・あぶり焼かき
・宮城県産 燻製かき
 
宮城県石巻市『丸ほ 保原商店』中身
<送り手のひとこと>
牡蠣大好きっ子のAさんのために各地の牡蠣珍味を物色したよ〜。あぶり焼きっていうのが珍しいなと思って、ぜひ食べてほしかった。500円ほど予算オーバーしてしまったけど、それは愛が多めってことで。

<もらった人のひとこと>
牡蠣づくしめっちゃうれしい! 調理せずに全部そのままつまめるのもいいねぇ。コンフィのオイルが激うまだから後でパスタとかアヒージョに使いたい。

<みんなの声>
「予算オーバーしてもうてるやん〜。愛が多めって、ほかの人が少ないみたいに言うのやめて(笑)」
「あぶり焼かき、たしかに珍しいね。ワインにも日本酒にも合いそう」

結局、この夜Aさんはひとりでワインを2本(!)とビールなどを飲んでいました。

翌日は激しい二日酔いだったそうで……。牡蠣のタウリンもかなわないほどの飲みっぷりでしたね。

お取り寄せ送り合いその2
Aさん→Bさん

京都府京都市『リンデンバーム』中身
京都府京都市『リンデンバーム』より
・ウインナーバラエティ
・ミュンヘナーヴァイスヴルスト
・レバーペースト
・鴨とイチジク、ナッツのテリーヌ
 
京都府京都市『リンデンバーム』盛り付け
<送り手のひとこと>
Bさんがいつも好んで飲んでいるクラフトビールや自然派ワインに合うシャルキュトリーを送ると決めてた。第一候補の店は送料がとっても高くて諦めちゃったよ……。でもここのウインナーもパテも最高だから楽しんでほしい。

<もらった人のひとこと>
リンデンバーム、大のお気に入りだよ〜! ミュンヘナーヴァイスヴルスト(白くてプリッとしたソーセージ)も大好き。え、それ知ってたっけ? 偶然? すごい。

鴨のテリーヌもおいしいね。ちょっとワイン取ってくる!

<みんなの声>
「(全員で)あー、リンデンバームは間違いないわ」
「京都市内からやったらそら送料安いよね。お取り寄せってなんとなく遠方のものやと思い込んでたな。その手があったか〜」(※全員京都市内在住です)
「盛り付けがお店みたいでおいしそ!」

Bさん宅にはみごとに全員が知っているおいしいものが届いたのでした。

たしかに送料問題はネックで、クール便利用だと商品と同価格に近くなるパターンも多かったです。それをかいくぐるのもまた一興かな。

お取り寄せ送り合いその3
Bさん→Cさん

高知県幡多郡『明神水産株式会社』パッケージ
高知県幡多郡『明神水産株式会社』より
・一本釣り藁焼き鰹たたき 漁師の塩たたき2節セット
 
かつおのたたき調理中
かつおのたたき盛り付け
<送り手のひとこと>
私の故郷、高知の名物です。ちょうど今が旬だからタイミングよかった! しかも父の日セール中で(〜2020年6月17日)予算内に収まったのもラッキー。

地元ではおなじみの塩たたき、京都ではあまりないんじゃないかな。いつかみんなで高知に食べに来てほしいな〜。

<もらった人のひとこと>
2本も入っているので、家族で十分いただけます。ありがたい。塩、たれ、にんにく、しょうがと薬味もセットで付いてましたよ。

すでにたたきになっているけど、自分で炙ってみたらさらに美味しいですねぇ。今夜は日本酒のおつまみで、明日はご飯か麺にのっけて豪快に楽しむつもり。
かつおのたたき翌日アレンジ
翌日、めちゃくちゃ美味しそうな丼になっていました

<みんなの声>
「故郷の味、いいねいいね。今はみんな地元に帰れないからなんか沁みる」
「この塩(くろしお天日塩)、私も好きで取り寄せてる! 海のミネラルの味がして美味しいの」
「居酒屋だと2、3切れずつしかあたらないけど、お取り寄せならこんな豪快に食べられるんだね。これはいいや」

ふだんの飲み会でもよくCさんの故郷の話を聞いていますが、あらためて高知への愛が伝わってくるセレクトでした。早くみんなで旅の計画を立てられる日常に戻りたいですね。

お取り寄せ送り合いその4
Cさん→Dさん

福井県坂井市『越前三國湊屋』パッケージ
福井県坂井市『越前三國湊屋』より
・焼き鯖へしこ
・甘海老寿司
 
福井県坂井市『越前三國湊屋』中身
福井県坂井市『越前三國湊屋』盛り付け
<送り手のひとこと>
本当は僕の大好物、北海道のシャコを送りたかってんけど、漁がまだ始まってなかった。残念。

代わりに選んだこのお店は、焼き鯖寿司が名物。でもあえてそれははずして、珍しい甘海老にしました。それと、珍味好きなDさん向きの「へしこ」(鯖を1、2年ぬか漬けにしたもの)ね。普通は生の鯖で作るところ、ここのは焼き鯖を使っているのがポイントやて。

<もらった人のひとこと>
これめっちゃ美味しい!(※Dさんの素敵な口癖です) 甘海老の棒寿司ってほんまに贅沢やねぇ。ご飯ものやけどこれでだいぶ飲める。

へしこは焼いてあるから香ばしさもプラスされて最高や。お茶漬けもせなあきませんね〜。

<みんなの声>
「甘海老寿司、色味も綺麗でお上品」
「焼き鯖寿司は京都でもよく見かけるから、甘海老というセレクトはナイス!」
「焼き鯖のへしこってどんな味なんやろね。気になる〜」

京都のお隣、福井から届いた珍味に全員興味津々でした。まだまだ知らない美味、たくさんありますね。

お取り寄せ送り合いその5
Dさん→泡

東京都中央区日本橋『大金鳥店』中身
東京都中央区日本橋『大金鳥店』より
・焼き鳥6種類(ハツモト、スナボン、親鳥、ひな手羽先、コラーゲン、さえずり)
・ひな胸肉(手羽元、ささみ付き)
・鴨ささみ
(地方発送については要相談)
 
東京都中央区日本橋『大金鳥店』盛り付け
東京都中央区日本橋『大金鳥店』鴨ささみ
<送り手のひとこと>
泡さんなら調理してくれると思ってナマ肉を送りました(笑)。「ジュージュー焼いてね」というヒントだけ事前にお伝えしてたのはこれです。

私が東京でとても信頼している鶏肉屋さんで(※Dさんは京都と東京で料理教室を開催しています)、変わった部位もおいてはるし、なんといっても鮮度が段違い。お肉が綺麗でしょ? 焼き鳥のさえずりというのは首のリンパのことで、コラーゲンは手羽先の先端の皮だけを削ぎ取って集めたものですって。

<もらった人のひとこと>
まさかの鶏肉セットにびっくりしました。でも、見たことない部位てんこもりで大コーフンしてます!

リモート飲みしながら、まずは焼き鳥を3種類ずつ焼いてみました。コラーゲン串、ぷるっぷるで美味しい。初めて食べる鴨ささみはウスターソースで下味をつけて低温調理に。鶏より野趣がある感じでいいおつまみ。楽しいなぁぁぁ。

<みんなの声>
「なんかすごいの届いてる(笑)」
「焼き鳥むっちゃ美味しそう。焼くのたいへんそうだけど」
(泡注:ホットサンドメーカーなら簡単ですよ!)

ひと晩では食べ切れない量だったので、翌日までたっぷりと楽しませてもらいました。
焼き鳥6種類
焼き鳥の続きで昼飲み。サイコー!
胸肉は低温調理にかけて、カオマンガイもどきにしました
胸肉は低温調理にかけて、カオマンガイもどきにしました

***

初めての試みでしたが、結果は大成功! リモート飲み会の最中から「第2回もやろうよ〜」の声があがり、遠からず開催することになりそうです。

送る相手の好きなお酒や食べ物を思い出しながらリサーチするのは、とても楽しい経験でした。お互いに招き合っての家飲みはまだしばらく難しそうなので、こんな形でお酒時間を共有してみてはいかがでしょうか。


※記事の情報は2020年6月4日時点のものです。
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