大注目の「大豆ミート」ソーセージ、ビールが一番すすむのは?
注目高まる食トレンドワード「大豆ミート」。そろそろ家飲みにも取り入れていこうか、と考えている方もいるのでは? そこで今回は、ビールのお供「ソーセージ」の大豆ミートバージョンを食べ比べ! 気になる味や食感はどうなのか検証します。
なんと! ソーセージの本場ドイツでも肉食離れが加速
イエノミスタイルでも、過去に「大豆ミート」を主役にした記事をいくつかお届けしてきました。
なかでも肉食離れが進んでいる国がドイツ。英「ガーディアン」紙によれば、すでにドイツ人の42%が何らかの形でお肉の消費を意図的に減らしているとのこと。
ドイツといえば、ビールジョッキ片手にソーセージ。そんな国でこれほど肉食離れが進んでいるということは、ドイツのみなさんは、ビールをグビッとやるときも、大豆ミートで作られたソーセージをお供にしているのかもしれませんね。
とは言っても中身は大豆なんでしょ? 本当にビールに合うの?? ということで肉食系編集部員が、日本で入手可能な「大豆ミートソーセージ」を、ビールを飲みながら食べ比べてみます!
「大豆ミートソーセージ」5商品をビール片手に食べ比べ
①プラントベース・ソーセージ/ Green's Vegetarian
②ベジ・フランク/かるなぁ
③ゼロミート ソーセージタイプ/大塚食品
④BIG BANGERS/PLANT BASED MEAT/ベジタリアンブッチャー
⑤まるでソーセージ/テラフーズ
■調理方法
各商品にメーカー推奨の調理方法がありますが、今回は公正を期して全商品「ボイル」「フライパンで焼く」の2通りで調理します。大きく太いフランクフルトタイプはホットドッグも作ってみました。
【大豆ミートソーセージ①】プラントベース・ソーセージ/ Green's Vegetarian
原産国:日本
原材料: 植物油脂(国内製造)、粉末状植物性たんぱく(小麦・大豆を含む)、卵白粉(卵を含む)、糖類(水あめ、砂糖)、香辛料、でんぷん、食塩、乳たんぱく/調味料(アミノ酸等)、pH調整剤、リン酸塩(Na)、硫酸ca、乳化剤(植物性由来)、着色料(クチナシ、カロチノイド)
(※ベジタリアン対応)
カロリー:259kcal/100g
価格: 1,900円(税込)
内容量:1kg(約46本)
メーカー推奨調理法:ボイル、電子レンジ
【冷凍】
購入先: Green's Vegetarian
編集部員F
見た目は、どこからどう見ても普通のソーセージですね。匂いも。
編集部員Y
味も歯ごたえも、かなりソーセージだよ! 燻製感もあるし。
編集部員S
確かに、大豆っぽさは全くないね。ただ豚肉というよりは、鶏肉や魚肉のほうが近い気がする。
編集部員Z
香辛料も効いてて味付けもしっかり目だから、ビールにちゃんと合いますね。
編集部員A
肉由来のエキスなども一切不使用みたいです。
編集部員E
へー! それでよくこの旨みが出せますよね。どうやってるんだろ。
編集部員A
焼いたのはどうでしょう? なぜか焼いたら皮に気泡ができてしまったんですけど…
編集部員 J
焼いたほうが皮の存在感を感じます。味自体は茹でたものと変わらないけど、食感がよりソーセージっぽくなる。
■みんなの評価
ビールがすすむ! ★ ★ ★ ★ ☆
ソーセージらしい! ★ ★ ★ ☆ ☆
【大豆ミートソーセージ②】ベジ・フランク(徳式香腸)/かるなぁ
原産国:台湾
原材料:大豆蛋白、タピオカ澱粉、キャノーラ油、酵母粉末、香辛料、パーム油、じゃがいも、食塩、砂糖/マルトデキストリン、調味料(アミノ酸等)、(一部に大豆を含む)
(※ベジタリアン・ヴィ―ガン対応)
カロリー:217.3 kcal/100g
価格: 748円(税込)
内容量:50g×5本
メーカー推奨調理法:ボイル
【冷凍】
購入先:かるなぁ
編集部員A
次は菜食食材を専門に扱う「かるなぁ」さんというお店で購入した、台湾のフランクフルトタイプのソーセージです。卵や乳製品も使ってないので、ヴィーガン(完全菜食主義者)の方も食べられるそうですよ。
編集部員E
なんだかモチモチしてる…。不思議!
編集部員F
ソーセージというよりパンの食感に似てません?
編集部員A
原材料に「タピオカ澱粉」とあるので、モチモチはそのせいかもしれませんね。
編集部員S
焼くと食感がかまぼこみたいになるんだね。
編集部員Z
味付けはやや甘めでソフト。ビールに合わせるなら、もうちょっと塩味やスパイシーさがほしいところです。
編集部員A
ホットドッグにするとどうですか?
編集部員Y
口のなかで、パンとソーセージが混然一体となる感じ。やっぱりもう少し肉っぽい食感があるといいかも。
編集部員E
でもヴィーガンにも対応しているという点は素晴らしいですよね。
■みんなの評価
ビールがすすむ! ★ ★ ☆ ☆ ☆
ソーセージらしい! ★ ★ ☆ ☆ ☆
【大豆ミートソーセージ③】ゼロミート ソーセージタイプ/大塚食品
原産国:日本
原材料:粉末状大豆たんぱく、植物油脂、粒状大豆たんぱく(脱脂大豆、でんぷん、植物油脂)、粉末卵白、砂糖、食塩、酵母エキス、香辛料/pH調整剤、グリシン、香料、クチナシ色素、くん液、トマト色素、(一部に卵・大豆を含む)
(※ベジタリアン対応)
カロリー:275kcal/1パック(120g)
価格: :430円(税込)
内容量:120g
メーカー推奨調理法:ボイル、電子レンジ
【冷蔵】
購入先:大塚食品
編集部員A
次は、大塚食品が代替肉製品を発売したことで話題になった「ゼロミート」シリーズのソーセージです。「肉じゃないのに、そこそこ美味しい!」という触れ込みですが、どうでしょう?
編集部員 J
「そこそこ」じゃないですよ! 「かなり」美味しい!
編集部員E
輪切りにした断面の肉汁の感じとか、ソーセージそのものですよね。大豆で作ってるのに、なんでこんなにジューシーなんだろう?
編集部員Y
動物性の脂ではないんだろうけど、ジューシーなエキスが出てくるね。味付けもしっかりめだし、ビールがすすむよ。
編集部員A
焼いたのはいかがですか? これも皮に気泡ができちゃったんですが。
編集部員Z
これも①のプラントベース・ソーセージと同じで、焼いた方がソーセージの皮のパリッと感が再現されますね。
編集部員F
噛んだときの弾力といい、あらびき感といい、肉好きの私としてはかなりこれ好きです。
編集部員S
コショウも強めに効いていて、それもソーセージっぽさにつながってる気がする。
■みんなの評価
ビールがすすむ! ★ ★ ★ ★ ☆
ソーセージらしい! ★ ★ ★ ★ ★
【大豆ミートソーセージ④】BIG BANGERS/ベジタリアンブッチャー
原産国:オランダ
原材料:たん白加工品(大豆たん白、小麦たん白)、玉ねぎ、なたね油、卵白、でん粉、香辛料、食塩、砂糖、ぶどう糖/香料、カラメル色素、鉄、ビタミンB12、(一部に小麦・卵・大豆を含む)
(※ベジタリアン対応)
カロリー:153.1kcal/100g
価格: 548円(税込)
内容量:160g
メーカー推奨調理法:焼く
【冷凍】
購入先:ベジタリアンブッチャージャパン
編集部員A
続いて、世界で初めてプラントベースド(植物性)ミートの販売を始めた「ベジタリアンブッチャー」というオランダの会社が販売している、フランクフルトタイプのソーセージです。
編集部員F
パッケージからオシャレですね。輸入食品って感じがします。
編集部員Z
このソーセージ、1本が大きくてボリュームあるね。
編集部員 J
美味しい! 味に奥行きがある気がします。僕、これ好きです。
編集部員Y
ハーブが効いてるよね。だから、こんなに味に深みがあるんだと思う。
編集部員E
これビールにバッチリですね! ビールがハーブの香りをさらに広げてくれるような気がします。ソーセージって、わりとハーブも重要なのかも。
編集部員Z
ボイルより、焼いたほうが断然美味しいと思います。噛めば噛むほど、旨味がジュワッと出てくる。
編集部員S
そうそう、肉汁の再現性が高い。ビールと最高!
編集部員F
ソーセージとしての主張がちゃんとあるので、ホットドッグで食べてもケチャップやマスタードの味に負けてませんね。
■みんなの評価
ビールがすすむ! ★ ★ ★ ★ ★
ソーセージらしい! ★ ★ ★ ★ ☆
【大豆ミートソーセージ⑤】まるでソーセージ/テラフーズ
原産国:日本
原材料:脱脂大豆、おから、蒟蒻粉、食塩、甜菜糖、酵母エキス、香辛料、野菜パウダー(オニオン、セロリ)、モルトデキストリン/水酸化カルシウム、トレハロース
(※ベジタリアン・ヴィーガン対応)
カロリー:65kcal/100g
価格: 821円(税込)
内容量:4本×60g
メーカー推奨調理法:焼く
【冷蔵】
購入先:テラフーズ
編集部員A
ラストは、商品名がユニークなテラフーズの「まるでソーセージ」。日本初の国産ヴィーガンソーセージなんだそうです。
編集部員S
香りがちょっとスナックぽいというか、良い意味でジャンクフードっぽい感じがする。ビールにも合うよ。
編集部員A
スナック感というのは、オニオンやセロリのパウダーが入っているからでしょうか。
編集部員S
あー、なるほど。言われてみれば、玉ねぎの香りがすごくするね。
編集部員E
あと、蒟蒻粉が入っているんですね。だから弾力がすごくある。
編集部員Y
ソーセージそのものかと言われるとあれだけど、味としては美味しいよ。クセになる味というか。これでヴィーガン対応ってすごいよね。
編集部員 J
僕はホットドッグとして食べるのが一番好きです。このジャンクな感じが、ビールをゴクゴク飲みながら食べるのにぴったりだと思います。
■みんなの評価
ビールがすすむ! ★ ★ ★ ☆ ☆
ソーセージらしい! ★ ★ ★ ☆ ☆
食べ比べてみて、分かったこと
お取り寄せした5商品を食べ比べてみた結果、「ビールがすすむ!大豆ミートソーセージ」としてNo.1に輝いたのはベジタリアンブッチャー「BIG BANGERS」。豊かなハーブの香りがビールのホップの香りと相まってベストマッチでした。
そして、みんなが一番ソーセージらしい!と評価したのは、大塚食品「ゼロミート ソーセージタイプ」。肉を使ってないはずなのになぜか溢れ出る肉汁や、強めのコショウ使いが食欲をそそりました。
とは言え、全体的に想像以上の美味しさだったと言えるでしょう。編集部の中には大豆ミート製品自体を食べるのが今回初めてのメンバーもいましたが、「これなら、たまにお肉に置き換えて食べても良いかも」といったコメントが出るほど。
ベジタリアンやヴィーガンでなくても、罪悪感をもたずにおつまみを食べられるって、酒飲みにとっては大変ありがたいことですよね。大豆ミートで家飲み、大いにアリだと思います!
※記事の情報は2021年1月26日時点のものです。
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編集部員A
トップバッターは、Green's Vegetarianのプラントベース・ソーセージです。まず茹でたものから食べてみてください。