【あさりの酒蒸し選手権】一番酒蒸し上手なお酒はどれだ!?

なんとなく日本酒や料理酒を使うのが通例となっている「あさりの酒蒸し」。でも、それほんとにベストアンサー? ひょっとして、実はもっと酒蒸し上手なお酒があるのでは? そんな何気ない問いから、第1回あさりの酒蒸し選手権を開催します!

メインビジュアル:【あさりの酒蒸し選手権】一番酒蒸し上手なお酒はどれだ!?

あさりの酒蒸し、世間ではどんなお酒が使われている?

あさり
まずは、世間の実態を調査するため「あさり 酒蒸し レシピ」でGoogle検索。上位10サイトで紹介されているレシピでは、どんなお酒が使われているのか調べてみると…

料理酒(料理用清酒)・・・1サイト
酒・・・9サイト

なんと、ほとんどのレシピサイトでは「酒」としか書かれておらず、日本酒ともなんとも指定がありませんでした。

つまり、どんなお酒を使うかは作る側の裁量にゆだねられている? だったら、もっと自由にいろんなお酒であさりの酒蒸しを楽しんでもいいはず!

ということで、今回7種類のお酒であさりを酒蒸しに。編集部員に食べ比べしてもらい、どれが一番おいしいかジャッジしてもらおうと思います!

あさりの酒蒸し選手権にエントリーしたお酒たち

あさりの酒蒸し選手権にエントリーしたお酒たち
①日本酒代表:「白鶴 まる」
②白ワイン代表:「サンタ・ヘレナ・アルパカ・シャルドネ・セミヨン」
③赤ワイン代表:「サンタ・ヘレナ・アルパカ・カベルネ・メルロー」
④ビール代表:「アサヒスーパードライ」
⑤焼酎代表:麦焼酎「いいちこ」
⑥紹興酒代表:「紹興酒 会稽山 陳三年」
⑦ウイスキー代表:「ジョニーウォーカー レッドラベル」
酒蒸し調理イメージ
酒蒸しとしてのお酒のポテンシャルを最大限に引き出し、それぞれの味を公平にジャッジするために、調理は極めてシンプルにあさりと酒のみ。あさり200gに対して大さじ3の酒で蒸していきます。他の調味料や薬味は一切使いません。

あさりの酒蒸し①|日本酒「白鶴 まる」で!

まずは王道の日本酒から。海の幸ならば!ってことで、「えんや~ま~る~♪」でおなじみの「白鶴 まる」で蒸しました。
あさりの酒蒸し①|日本酒「白鶴 まる」で!

ちなみにスープの色は、このような薄ーいベージュです。
ちなみにスープの色は、このような薄ーいベージュです
\食べてみた!/
 
編集部員E

編集部員E

うん、おいしい。調味料入れなくても、あさりとお酒だけで十分塩気あるね。

編集部員J

編集部員J

磯の香りも結構来ますね。

 編集部員R

編集部員R

でも、その磯っぽさも含めてなんかホッとする。

編集部員H

編集部員H

あさりの酒蒸しといえばこれこれ!っていう基準になる味ですね。


おすすめ度:★★★★☆(4)

あさりの酒蒸し②|白ワイン「アルパカ・シャルドネ・セミヨン」で! 

次は、冷蔵庫にあった飲み残しの「アルパカ」。「あさりの白ワイン蒸し」というれっきとした料理があるくらいなので、おいしくないわけないでしょう。
あさりの酒蒸し②|白ワイン「アルパカ・シャルドネ・セミヨン」で! 

こちらがスープ。日本酒の時より少し暗めの色です。
日本酒の時より少し暗めの色です。
\食べてみた!/
 
 編集部員R

編集部員R

あー、やっぱり日本酒とは味が違うんですね。スープ、白ワインの風味がします。

編集部員E

編集部員E

スープに酸味があるね。そして白ワインのほうは日本酒のときより磯感が少ない。

編集部員H

編集部員H

味もあっさりしているような…。日本酒のほうがあさりの旨みは感じました。

編集部員J

編集部員J

魚介類の磯っぽさが苦手な人は白ワインで蒸したほうがいいのかも。


おすすめ度:★★★☆☆(3)

あさりの酒蒸し③|赤ワイン「アルパカ・カベルネ・メルロー」で! 

白ワインがイケるなら、赤ワインで酒蒸しにしてもおいしいんじゃ…? 肉は赤ワインで煮込んだりしますしね。コスパワインの定番「アルパカ・カベルネ・メルロー」でやってみました。
あさりの酒蒸し③|赤ワイン「アルパカ・カベルネ・メルロー」で! 

スープはご覧の通り、「おいしそう!」とは言い難い色です。
スープはご覧の通り、「おいしそう!」とは言い難い色です。
\食べてみた!/
 
編集部員E

編集部員E

赤ワインの香り、すごく残ってるねー。果実っぽい香り。

編集部員H

編集部員H

見た目はドキドキする感じですが、食べるとおいしい!

 編集部員R

編集部員R

うん、違和感ないですね。むしろ私は、味としては白ワインより好きかも。スープも奥行きのある味でおいしい。

編集部員J

編集部員J

白ワインのほうは少し酸味が立っていたけど、こっちはまろやかですね。


おすすめ度:★★★★☆(4)

あさりの酒蒸し④|ビール「アサヒスーパードライ」で! 

次は「アサヒスーパードライ」。ビールも煮込み料理に使ったりするので、あさりもおいしく酒蒸しにしてくれそうな予感がします。
アサヒスーパードライで酒蒸し

スープの色はこんな感じ。色味的には、白ワインのときと似ています。
スープの色は白ワインのときと似ています。
\食べてみた!/
 
編集部員E

編集部員E

炭酸のおかげか、あさりの身が他のお酒のときよりもプリっと仕上がっているように見える。

編集部員J

編集部員J

わ! にがっ! ビールの苦味がそのまま出ちゃってます。

編集部員H

編集部員H

ほんとだー。スープを飲むと苦味がずっと舌に残りますね。

 編集部員R

編集部員R

貝の身のほうも旨みが消えてしまって、味が平板な感じがします…。


おすすめ度:★☆☆☆☆(1)

あさりの酒蒸し⑤|麦焼酎「いいちこ」で!

焼酎といっても芋や米などいろいろありますが、今回はすっきりしていてクセのない麦焼酎「いいちこ」で試してみました。
あさりの酒蒸し⑤|麦焼酎「いいちこ」で!

スープの色は、日本酒よりも淡く透明感があります。
スープの色は、日本酒よりも淡く透明感があります。
\食べてみた!/
 
編集部員J

編集部員J

おいしい。味わい的には日本酒と似ていますね。

編集部員E

編集部員E

私は日本酒より焼酎のほうが好きかも。今思うと日本酒はわりと自己主張強めだったけど、焼酎のほうは素直な味で上品。

編集部員H

編集部員H

スープも澄んだ味でやさしい。磯っぽさもほどよく消えている感じがします。

 編集部員R

編集部員R

料理上手な人が作ったみたい。あさりの身もふっくらしていていいですね。


おすすめ度:★★★★★(5)

あさりの酒蒸し⑥|紹興酒「会稽山 陳三年」で!

紹興酒といえば中華料理には欠かせないお酒。そんな紹興酒であさりの酒蒸しを作るとどうなるのか?

調理の段階で、お醤油を入れたようなえも言われぬ香ばしく芳醇な香りが漂ってきて、あきらかに他の酒蒸しとは香りが違います。で、できたのがこちら。
あさりの酒蒸し⑥|紹興酒「会稽山 陳三年」」で!

スープはいかにもおいしそうな琥珀色です。
スープはいかにもおいしそうな琥珀色です。
\食べてみた!/
 
編集部員E

編集部員E

すごくいい香り~。お醤油入れたみたいな香ばしさもある。

 編集部員R

編集部員R

あ、これおいしい! スープに甘味があって、ちょっと煮物っぽい味がします。

編集部員H

編集部員H

あさりの旨みに、さらに紹興酒由来の旨みが足されている感じがしますね。

編集部員J

編集部員J

旨みは強いんだけど塩味は和らいでいて、僕これ好きです。


おすすめ度:★★★★(4.5)

▼「紹興酒」について詳しくはこちら!

あさりの酒蒸し⑦|ウイスキー「ジョニーウォーカー レッドラベル」で!

何かの本で、スコッチウイスキーの聖地・アイラ島では、生ガキにシングルモルトウイスキーをかけて食べるというくだりがありました。ならば、あさりとウイスキーの相性もきっと悪くないはず。

シングルモルトではないけれど、コンビニでも買えるスコッチ「ジョニーウォーカー レッドラベル」であさりを酒蒸しに。
あさりの酒蒸し⑦|ウイスキー「ジョニーウォーカー レッドラベル」

スープの色は紹興酒よりも淡めの琥珀色でした。
スープの色は紹興酒よりも淡めの琥珀色でした。
\食べてみた!/
 
編集部員J

編集部員J

スモーキーな香りがぐいぐい前にきますね。お酒感はそこまでないけど。

編集部員H

編集部員H

この燻製感、結構好き嫌いが分かれそう。後味にも燻した感じが残ります。

 編集部員R

編集部員R

燻製の香りが強いぶん、ちょっと貝の旨みを感じにくいかも。

編集部員E

編集部員E

でも、このスモーキーな感じがたまらないという人もいそう。もう少しウイスキーの量を減らして蒸すといいのかもね。


おすすめ度:★★☆☆☆(2)

【結果発表】あさりの酒蒸しに使うお酒、ベストアンサーはこれ!

1位:麦焼酎「いいちこ」

酒蒸し上手No.1に輝いたお酒は麦焼酎「いいちこ」。あさりの旨みを上手に引き出し、スープも澄んでいて上品なお味。磯っぽさもほどよく和らげてくれました。

これまで、あさりの酒蒸しといえば日本酒一辺倒だった方にとって、焼酎での酒蒸しはきっと嬉しい発見になるはず。芋や米など、他の焼酎でも試してみたいものです。

2位:紹興酒「会稽山 陳三年」

紹興酒マジックで、旨み増し増しのあさりの酒蒸しに。調味料は入れていないのにお醤油のような香ばしい香りや甘味がプラスされ、まるで煮物のような味わいでした。

3位:赤ワイン「アルパカ・カベルネ・メルロー」

見た目の色さえ目をつぶれば、むしろ白ワイン蒸しより奥行きのある味わいでおいしい!という声多数。あたりまえを疑ってみるって大事ですね。

-----------------
こうして食べ比べてみると、想像以上に使うお酒によって味に違いが出ることに驚きました。蒸すので当然アルコールは飛んでいますが、お酒由来の味が結構あさりに染み込むんですね。ぜひ、皆さまも家にあるいろんなお酒であさりの酒蒸しを楽しんでみてください!

※記事の情報は2021年10月29日時点のものです。
  • 1現在のページ