おいしい新発想! 奈良漬けフリットがうまいっ
おつまみとして定番の一品、お漬物。そのままでおいしいものですが、ひと手間でまったく別の風味を楽しめます。先日、その味わいに「感動した!」というフードライターの白央篤司さんが、その味を紹介してくれました!
「そのままで食べられるのに」「ちょっと面倒」「第一それ、うまいの?」なんて思われるかもですよね、ごもっともです。
でも!!!
味わって私は…ハマりました。「こういうおいしさが世の中にはあるのか」と興奮しつつ、その晩にイエノミスタイルの編集さんへ「記事にしましょう!」と企画メールを送ってしまったほど。
新たな味の世界を教えてくれたのは、料理研究家の稲葉ゆきえさん。 “スヌ子”の愛称でご存じの方も多いでしょうね。
稲葉ゆきえさん プロフィール
ブログで始めた料理発信から注目され、2009年に料理教室を開設。独創的かつ手軽でおしゃれなレシピに定評がある。自他ともに認める大のお酒好き、和洋問わず各国のお酒とおつまみにも造詣が深い。大のスヌーピー好き(かつご自身もちょっと似てる?)から“スヌ子”の名でも親しまれている。
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「いろいろな漬物が、揚げものに向くんです」とスヌ子さん。そんな中で今回ご紹介したいのが、奈良漬けです。
ちょっとクセのある奈良漬け独特の感じが、揚げることで丸みを帯び、病みつき感のあるつまみに化ける――これはもう体験してもらわないことには伝わりません。特別にレシピを教えてもらいましたので、ぜひお試しあれ。
「奈良漬けフリット」のレシピ
・奈良漬け(瓜)
・天ぷら粉
・片栗粉
・サラダ油
・オリーブオイル
・コショウ
…すべて適量
<作り方>
① 奈良漬けは酒粕を付けたまま、2㎝大程度に切る。ポリ袋に入れ、片栗粉を軽くまぶす。
② ボウルに天ぷら粉、コショウ少々を入れ、とろりと薄めの衣になるよう、冷水を少量ずつ加える。
③ ①の余分な粉をはたいて②にくぐらせ、中温の揚げ油に落としてからりと揚げる。
油はサラダ油とオリーブ油を4:1でやるのがおすすめ。
稲葉さん
お漬物をたくさんいただいたとき、目先を変えて、おいしく食べ切りたかったんです。卵焼きに混ぜたり、煮込んだり、いろいろやってみた中で、家族に大好評だったのがフリットでした。
白央
特に奈良漬けフリット、ハマりましたよー。
稲葉さん
奈良漬けは、酒粕に火が通るとキャラメルのような香ばしさが生まれて後を引きますね。べったら漬けも同じような感じになるんですよ。
白央
おお! 次回やってみますね。
奈良漬けフリットの作り方について質問なんですが、天ぷら粉をまとわす前に片栗粉をつけるのは、なぜでしょう。
稲葉さん
天ぷら衣だけですと、揚げて少し置くと水分が出て、ベチャッとしてしまうんです。そこで片栗粉を先につけてみたら、時間が経ってもサックサク!が叶いました。
白央
なるほどー。ちなみに揚げ油、「サラダ油とオリーブ油を4:1」でやるのはどうしてでしょう?
稲葉さん
このフリット、ワインに合うと思うんです。ほのかにオリーブが香ることでよりワインに合うようになる。スパークリングワインにもすごく合うんですよ!
白央
あ、ワインに合うの分かります! 次回はスパークリングを用意しなきゃだ。またぜひ、おいしいおつまみを教えてください。 ありがとうございました。
※記事の情報は2022年2月24日時点のものです。
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白央
いやースヌ子さん、漬物を揚げるって発想にまず驚きました!