背徳的な美味しさ!ドーナツがバンズになった「ルーサーバーガー」をおつまみに。
ハンバーガーのバンズの代わりにドーナツを用いた究極の背徳飯「ルーサーバーガー」。今回は食べやすいミニミニサイズのドーナツを使って、おつまみルーサーバーガーを作ってみました! ゾクゾクするほどの背徳感と、塩気と甘さの絶妙なハーモニー、ぜひお試しください!
私はつい最近友人に教わって知ったのですが、その正体はハンバーガーのバンズ(パン)をドーナツに替えたものだそうです。ド、ドーナツでハンバーグをサンドするだって!? とんでもねぇ話だ! と、甘じょっぱい食べ物大好きな私(※)は大コーフン。
そんなの美味しいに決まってますもんね。そしてカロリーは天に届くほど高いに決まってますよね。肥満体で高血圧な身で食べるのは危険すぎる。でも…でもこれを食べずにこの先の人生を送るのはもう無理です。
(※)朝マックのマックグリドル(メイプル風シロップが染みたパンケーキでしょっぱさ抜群なソーセージなどをサンドしたもの)が好きすぎて24時間売ってほしいし、買えない時間帯は自作したこともあるほど。
というわけで、ハナイキ荒くルーサーバーガーを目指した…かったのですが、私が調べた限り、地元の京都では食べられるお店を見つけられませんでした。ならばこれも自作するまでよ、と挑戦したのがこちらです。
大口を開けてむしゃりとかぶりつくと、ドーナツの甘さとハンバーグのしょっぱさが層になり、ほぼ同時にそれらの味が舌に伝達されるという衝撃の味わい。マックグリドルよりも具が多いので、ベーコンやチーズの塩気、トマトのみずみずしさがさらに味の奥行きを出しているように思えます。こりゃ不思議な食べ物だ〜というのが正直な感想。
後半になると、甘い・しょっぱいのミックスに舌や脳が慣れたのか(麻痺したともいう)素直に「うめ〜」と半笑いで完食しました。シュガーレイズドがふんわりとエアリーな生地なので、思ったよりはヘビーじゃなかったのも救い。で、今調べてみたらシュガーレイズドは1個225kcalだそうです。同じミスタードーナツの生地みっちりタイプドーナツ「オールドファッション」は293kcalだから、ルーサーバーガーって実はかなりカロリー低めなんじゃないかしら(確実に麻痺してますね)。
そこで、せっかく面白い料理がマイレシピに加わったのだからおつまみにもしてみたい!と考えるのは家飲み人(いえのみんちゅ)の性。
ただ、フルサイズのドーナツで作ると1個で満腹になってしまうのが問題。「そんなときはミニサイズにすればいいわけサー」と沖縄訛りの天啓が降臨し、あっさりと問題解決。
『カルディ』で見つけた「ミニドーナツ」を使って、おつまみ仕様のルーサーバーガーを作ってみました!
■おつまみミニミニルーサーバーガーお品書き
- トマト&目玉焼きバーガー
- てりやきチキンバーガー
- フィッシュバーガー
- ベーコンチーズバーガー
【ポイント】
◎ミニドーナツ(特にミルク味)は生地がほろりとしていて崩れやすいので、横半分にカットする時はまな板においてそっと上から押さえつつ少しずつ包丁を進めましょう。包丁やプティナイフはよく切れる状態で。
◎ハンバーグは市販品を使用していますが、もちろん手作りでも!
おつまみミニミニルーサーバーガー①|トマト&目玉焼きバーガー
・ミニドーナツ
・市販のハンバーグ(パッケージの表示通りに加熱しておく)
・プチトマト
・うずらの卵、塩
・レタス
<作り方>
① うずらの卵で目玉焼きを作り、軽く塩を振っておく。
② ハンバーグはミニドーナツのサイズに合わせてカットし、プチトマトはスライスする。
③ 下からレタス、ハンバーグ、プチトマト、目玉焼きの順でサンドする。
※倒れやすいのでピックで安定させると良い。
ミニドーナツは見た目以上に存在感があります。フワッとしたミスドのシュガーレイズドと比べるとオールドファッション寄りのしっかり生地なので、最後まで口の中に残って甘さのインパクトが強め。これに負けないように、しょっぱさはやや強めにするくらいがちょうどいい。この点、市販のハンバーグはソースの味が濃いめで良かったです。目玉焼きは味付けなしだと物足りなかったので塩を振るレシピにしました。
おつまみミニミニルーサーバーガー②|てりやきチキンバーガー
・ミニドーナツ
・市販の焼き鳥(モモ・タレ味)
・レタス
・マヨネーズ
<作り方>
① 焼き鳥を串から外し、モモ肉ひと切れをバーガー1個に使う。
② 下からレタス、モモ肉、マヨネーズの順にサンドする。
『モスバーガー』の王道和風バーガーをミニサイズに。焼き鳥のひと切れがちょうどいいサイズで、そのうえタレの味は要するに照り焼き味なので、完璧な流用ができました。
これまた具の味が薄いとドーナツに負けてしまうのでご注意。試作時に悪あがきでヘルシーな豆乳マヨネーズを使ったら味がぼやけて残念なことになったのです。ぜひ、普通のマヨネーズをお使いください。砂糖まぶしドーナツに挟まれた焼き鳥、オツな味でしたよ〜。
おつまみミニミニルーサーバーガー③|フィッシュバーガー
・ミニドーナツ
・市販の白身魚フライ
・キャベツ千切り
・タルタルソース
<作り方>
① 白身魚フライはミニドーナツのサイズに合わせてカットする。
② キャベツ、白身魚フライ、タルタルソースの順にサンドする。
揚げ物で揚げ物を挟むという背徳感にゾクゾクしますね。さらにタルタルソースは多めでいっちゃいましょう。いいんです、このサイズだから大丈夫!
これはこれで美味しかったのですが、今思えばピクルス的なものをプラスするとさらによかったかも。もうひと塩気、あってもいいかもしれません。
おつまみミニミニルーサーバーガー④|ベーコンチーズバーガー
・ミニドーナツ
・市販のハンバーグ
・ベーコン
・スライスチーズ
<作り方>
① ハンバーグはミニドーナツのサイズに合わせてカットする。
② ベーコンはカリッとするまで両面を焼き、余分な脂をキッチンペーパーなどで除いておく。
③ 下からハンバーグ、ベーコン、チーズの順でサンドする。
※倒れやすいのでピックで安定させると良い。
この組み合わせが私の中ではNo. 1でした! ベーコンとチーズのダブル塩分アイテムがいい仕事をしてくれます。カリッとしたベーコンの食感もいいアクセント。いい意味で「あたまわるい味だな〜」と喜べる一品です。
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試作から撮影本番までなかなかに体を張ったと思える企画でした。
当分ドーナツはいいかな…となるかと思いきや、この強烈な甘じょっぱ体験で脳内麻薬がドバドバと出たのか、撮影後も残った食材でおかわりしちゃったんですよね〜。ひゃー。 恐るべし、ルーサーバーガー。
それにしてもこの危険なメニュー、どこのどなたが思いついたものなのでしょうか。
Wikipediaによると、こんなきっかけで生まれたようです。
アメリカ合衆国のR&B歌手であるルーサー・ヴァンドロスが創作したと言われている。1979年にインディアナポリスでコンサートが開催された。その日のランチはハンバーガーのケータリングであったが、手違いからバンズが不足してしまった。ルーサーは、朝食の残りであったドーナッツを半分にスライスし、バーガーをはさんで食べ始めた。他のツアーメンバーが何を食べてるのか尋ねたところ、ルーサーは「ルーサー・バーガーさ」と答えた。Wikipediaより引用
おかげで約40年後の世界でこんなにかわいいおつまみに出合うことができましたよ!
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