白州蒸溜所がパワーアップ! 見学ツアーの内容や見どころ、限定ショップアイテムを現地レポ!
今年50周年を迎えたサントリー白州蒸溜所が10月2日にリニューアルオープン! 新たにできた施設の見どころやバージョンアップした見学ツアーの内容、お土産リストに入れたい限定ショップアイテムなど最新情報を現地からレポートします。
白州蒸溜所はどんなところ?
白州蒸溜所は1973年の竣工当時から「森林公園工場」という考え方のもと、自然との共生を最優先にしたウイスキーづくりを行ってきました。
そして今年50周年を迎えるこの蒸溜所では、現在、京都郊外にある山崎蒸溜所とともに大規模な施設改修が行われていて、このほどその第一期リニューアルが完了。いよいよ10月2日から一般公開されます!
白州蒸溜所へのアクセス方法は?
小淵沢駅から白州蒸溜所までは無料シャトルバスが運行。あるいはタクシーに乗って、10分ほどで到着します。
どこが変わった? 白州蒸溜所のリニューアルポイント
4施設のうち2023年10月から楽しめるのは「ビジターセンター」と「セントラルハウス」。2024年以降は「バードサンクチュアリ」と「フォレストテラス(レストラン)」が順次完成予定とのこと。
■リニューアル施設①|ビジターセンター(2023年10月~)
「ビジターセンター」は、白州蒸溜所とサントリー天然水 南アルプス白州工場の共通の玄関。いわば“白州の森への入り口”です。見学ツアーの受付もここで行われます。ちなみにこの施設の建築資材には、南アルプスの山々の水を磨く花崗岩が使われているんだとか。
ビジターセンターには両工場のギフトショップも併設されているので、先にお土産の目星をつけておいて、帰りにゆっくり購入するのもよさそうです。
■リニューアル施設②|セントラルハウス(2023年10月~)
「セントラルハウス」では、広々としたテイスティングラウンジを新たに開設。壁一面の窓の向こうには、白州の森が四季折々の姿を見せてくれます。
テイスティングラウンジはセルフサービス。発券機で気になるウイスキーとフードを注文してカウンターで受け取るスタイルなので、自分のペースでゆっくり楽しめそうです。
セントラルハウス内にもギフトショップを併設。
■リニューアル施設③|バードサンクチュアリ(2024年4月~)
年間50種類もの野鳥が観られるというこの保護区では、「南アルプス天然水」のパッケージにも描かれているルリビタキやカワセミ、フクロウやオオタカなどの猛禽類、さらに運が良ければキジなどの珍しい野鳥も観察できるそう。
遊歩道には野鳥たちの声を聞くことができる集音機も。見かけたら耳を澄ませてみましょう。
■リニューアル施設④|フォレストテラス(2024年7月~)
「ウイスキー博物館」は、ほぼ以前のまま
白州蒸溜所のアイコン的建物である「ウイスキー博物館」は一部展示の見せ方を新しくしつつも、展示内容はほぼ既存のままとのこと。
白州蒸溜所見学ツアーも刷新! 選べる2コース
①白州蒸溜所 ものづくりツアー(2023年11月~)
参加費:3000円
所要時間:90分
開催日:年末年始、工場休業日をのぞく毎日
対象:20歳以上
参加方法:予約抽選制
内容:
サントリーシングルモルトウイスキー「白州」が生まれるものづくり現場を見学し、その場所でしか感じられない香りや温度を五感で体感するツアー。テイスティングでは「白州」や希少な「モルトウイスキー原酒」、「白州森香るハイボール」を味わいます。見学ツアー後には「白州オリジナルテイスティンググラス」のプレゼントも。
参加費:3000円
所要時間:90分
開催日:年末年始、工場休業日をのぞく毎日
対象:20歳以上
参加方法:予約抽選制
内容:
サントリーシングルモルトウイスキー「白州」が生まれるものづくり現場を見学し、その場所でしか感じられない香りや温度を五感で体感するツアー。テイスティングでは「白州」や希少な「モルトウイスキー原酒」、「白州森香るハイボール」を味わいます。見学ツアー後には「白州オリジナルテイスティンググラス」のプレゼントも。
②白州蒸溜所 ものづくりツアー プレミアム(2023年11月~)
参加費:5000円
所要時間:130分
開催日:月曜日・金曜日
対象:20歳以上
参加方法:予約抽選制
内容:
サントリーシングルモルトウイスキー「白州」ブランドが生まれるものづくり現場を見学し、その場所でしか感じられない香りや温度を五感で体感するツアー。グレーン製造設備や樽詰め作業など「プレミアム」ツアーでしか立ち寄れない製造エリアの見学、貯蔵庫内での特別なテイスティングを通して、白州蒸溜所ならではのつくり手のこだわりや、自然環境をじっくりと知ることができます。テイスティングでは「白州12年」や希少な「モルトウイスキー原酒」などを試飲。見学ツアー後には「白州オリジナルテイスティンググラス」と「グラスホルダー」のプレゼントも。
参加費:5000円
所要時間:130分
開催日:月曜日・金曜日
対象:20歳以上
参加方法:予約抽選制
内容:
サントリーシングルモルトウイスキー「白州」ブランドが生まれるものづくり現場を見学し、その場所でしか感じられない香りや温度を五感で体感するツアー。グレーン製造設備や樽詰め作業など「プレミアム」ツアーでしか立ち寄れない製造エリアの見学、貯蔵庫内での特別なテイスティングを通して、白州蒸溜所ならではのつくり手のこだわりや、自然環境をじっくりと知ることができます。テイスティングでは「白州12年」や希少な「モルトウイスキー原酒」などを試飲。見学ツアー後には「白州オリジナルテイスティンググラス」と「グラスホルダー」のプレゼントも。
また、上記ツアーに参加せずとも、有料テイスティングやウイスキー博物館、ギフトショップなどは要予約で楽しむことができます。
【現地レポ】五感で楽しむ! 見学ツアーの見どころガイド
まずはビジターセンターで受け付けを済ませ、緑の木立の中を散策しながら「蒸溜棟」へ。
ガイドさんによれば、白州の森は秋には紅葉、冬には雪景色、春には桜などの花々が楽しめ、それを目当てにこの蒸溜所を訪れるお客さんも多いそう。
蒸溜棟に到着しました。
中へ入って左側のパネル展示では、シングルモルトウイスキー「白州」に使う原料が紹介されています。「白州」の味わいの特徴である繊細で柔らかいスモーキーフレーバーのカギとなるピーテッド麦芽の現物も展示されていて、匂いを嗅いでみることも。
さらに部屋の壁の中央には、製造工程を紹介するプロジェクションマッピングが。映像と音を駆使した解説で、原料がどのような工程を経てウイスキーになるのか知ることができます。
施設内部へと進むと、むわっとすごい熱気です。目の前には巨大な仕込槽。
小窓から中をのぞかせてもらうと、麦芽と水を攪拌(かくはん)して麦汁を仕込んでいる真っ最中。仕込みに使う水はもちろん、南アルプスの自然が育んだ天然水です。
続いて隣にある発酵槽エリアへ。近づくと、少し酸っぱいような匂いが漂ってきました。
さらにその先に進むと、仕込んだもろみを蒸溜するための大小さまざまな蒸溜釜(ポットスチル)が。金色に輝く銅製の釜が16基並んでいる景色は壮観です。
ここまでが蒸溜棟エリア。次に、蒸溜した液体(ニューポット)を木樽に詰めて寝かせるための貯蔵庫へと向かいます。
見学ツアーの締めくくりは、お楽しみのテイスティングタイム! 「白州蒸溜所 ものづくりツアー プレミアム」コースの参加者は、この貯蔵庫で「白州12年」やその構成原酒を、スタンダードコースの場合はテイスティングルームに移動して、「白州」や原酒を味わうことができます。つくりの現場を見たうえで飲むウイスキーは、美味しさもひとしおです。
まさに五感を刺激されながら巡った「白州蒸溜所 ものづくりツアー」。この森の空気と水、ゆったりとした時間が「白州」というウイスキーを育むことを肌で知ることができました。ウイスキー初心者からマニアまで大満足すること間違いなしの内容です!
また、白州蒸溜所の見学ツアーは20歳以上が対象ですが、同じ敷地内にある「サントリー天然水 南アルプス白州工場」では子供も参加できる見学ツアーが用意されているので、家族連れでも楽しめます。この森で飲んだ水の美味しさを記憶に留めつつ、大人になって再びこの場所で「白州」を味わうのもきっと得難い体験となるはずです。
▶「サントリー白州蒸溜所」ホームページ
※記事の情報は2023年9月29日時点のものです。
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