【現地レポート】「獺祭」がニューヨークに新工場をオープン
世界でもっともよく知られている日本酒はおそらく「獺祭(だっさい)」でしょう。国内ではデパートの酒売場で売上ナンバー1、銘酒酒場から高級店まで幅広く提供されています。「獺祭」が9月に稼働させたニューヨークの新工場をレポートします。
アメリカCIAの要請で「獺祭」新工場を建設
日本の本社蔵をそのままコピー、排水処理設備に大きな投資
20人ほどのグループに分かれて工場を見学していきます。見学通路が設けられ各製造工程をガラス越しに見ることができます。麹を造ったり、発酵する醪(もろみ)を管理したり、酒を搾ったりする設備の多くは、日本から輸入したもの。山口県の本社にある本蔵をコンパクトにしてそのまま持ってきたような印象を受けました。
藍より青し、ニューヨーク生まれの「獺祭Blue」
日本から輸入された「獺祭2割3分」と飲み比べると、「獺祭Blue50」のほうがわずかに甘い口当たりで、バランスをとって酸が多かったように感じました。
地域からの期待に応えて羽ばたく「獺祭Blue」
食事がほどよく進み、おなかがいい加減になったころを見計らって、セレモニーが始まりました。来賓の挨拶が次々に進みます。地元の方の多くが、酒蔵建設はこの地域の発展に貢献してくれると感謝と熱い期待を述べ、全面的にバックアップするとスピーチ。それを受けるように「獺祭」の桜井博志会長は、地域の一員として貢献していきたいと挨拶しました。
ヤンキースタジアムに「獺祭Blue」が登場
けれどもこの日の目的はバックスクリーンです。そこに「獺祭Blue」の文字が浮かび上がると、球場の一部から大きな歓声が。もちろん私たちのいるブロックでした。
※記事の情報は2023年10月5日時点のものです。
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