和酒アンバサダー育成プログラム「JSSA」レポート①
日本酒や本格焼酎、泡盛の海外市場を開拓するために、世界各国のアンバサダーを育成する「Japan Sake & Shochu Academy(JSSA)」。今年で8回目を迎える本プログラムの様子をお届けします。
各国から集まった精鋭12名が参加
今回は定員12名のところ80人を超える応募があり、しかも応募者はソムリエやバーテンダー、インポーター、レストランやショップの経営者などのキャリアを持った方たちばかりです。応募者多数の場合には小論文による選考があり、この難関を潜り抜けた合格者は、中国、ベトナム、台湾、フィリピン、ブルガリア、フィンランド、イギリス、カナダ、ブラジル、オーストラリアなど出身国は多彩です。
講義では日本酒の歴史、味のタイプ、製法や原料の違いによる味わいの違いやフードペアリングの考え方。さらに、日本酒や本格焼酎のベースとなっている酵母や麹についてエキスパートが解説します。
本格焼酎と泡盛は原料ごとにタイプの異なるものを飲み比べ、飲み方で味わいがどのように変わるかを体験します。
これが日本酒を深く知る試飲サンプルだ
麹づくりから甘酒づくりを体験
初日に米を洗って蒸し、冷ましてから麹菌を振ります。使用する麹は日本酒に使う黄麹と泡盛や焼酎で使う黒麹の2つ。4班に分かれて黄麹の米麹を2班が作り、残り2班が黒麹を使います。
翌日は、米がくっついて塊になっているものを丁寧にほぐし、再度、布で包み保温します。こうすると3日目には米麹ができあがりました。
3日目の晩に甘酒を仕込みます。ポットに70℃のお湯を入れ、米麹を投入し、さらに炊いたご飯を加えて一晩おきます。4日目の昼には甘酒ができあがり、黄麹の甘酒はまろやかで甘いオーソドックスな味わい。黒麹の甘酒はごま豆腐のような灰色で、クエン酸で甘酸っぱくなります。
※記事の情報は2024年3月7日時点の情報です。
『さけ通信』は「元気に飲む! 愉快に遊ぶ酒マガジン」です。お酒が大好きなあなたに、酒のレパートリーを広げる遊び方、ホームパーティを盛りあげるひと工夫、出かけたくなる酒スポット、体にやさしいお酒との付き合い方などをお伝えしていきます。発行するのは酒文化研究所(1991年創業)。ハッピーなお酒のあり方を発信し続ける、独立の民間の酒専門の研究所です。
- 1現在のページ