キンキン&シャリシャリが最高な「みぞれ酒」を7種のお酒で作ってみました。

暑い時期にはお酒をシャリッと凍らせた「みぞれ酒」がぴったり! 「ウイスキー」「日本酒」「ロゼワイン」「梅酒」「しそ焼酎」「泡盛」「JJ(ジャスミン焼酎のジャスミン茶割り)」の7種類をアルコール度数20%以下に調節し、冷凍庫で一晩凍らせて飲んでみました。

ライター:泡☆盛子泡☆盛子
メインビジュアル:キンキン&シャリシャリが最高な「みぞれ酒」を7種のお酒で作ってみました。
暦の上ではまだ初夏とはいえ、すでに本格的な夏日がちらほらしてくる季節です。これ以上暑くならんといてー!と天に向かって願ったところで気温は下がってくれたりせず。ならば自力で涼しくなるまでよ。と、思いついたのが「みぞれ酒」でした。

ここでいうみぞれ酒とは、お酒を凍らせてみぞれ状にしたもののこと。元々は、「凍った日本酒をしっかりと冷やした酒器に注ぐことで“過冷却”という現象が起こりお酒がシャーベットのようになった状態」を表す言葉のようです。

そういえば、私が20年以上前に初めて飲んだみぞれ酒も日本酒でした。

それをいろんなお酒で試してみて、ひんやり涼しい家飲みを楽しもうというのが今回のテーマ。

みぞれ酒にするお酒を選ぶ

コンビニやスーパーで入手しやすいお酒5種類+ちょい変わり種2種類の合計7種類を凍らせてみました。家庭の冷凍庫で凍らせるには、アルコール度数が20%以下でないと難しいそうなので、それを基準に選んでいます。
選んだお酒
左から、
① ロゼワイン アルコール度数13%
② しそ焼酎 アルコール度数20%
③ 梅酒 アルコール度数10%
④ 日本酒 アルコール度数15%
⑤ ウイスキー アルコール度数37%

ワインをロゼにしたのはこの時期にやたらと飲みたくなるから。白も赤も度数は同じくらいなので、試される際はお好みのお味でどうぞ。

焼酎は「いいちこ」で試したかったのですが、近隣の店では25%のものしか買えず断念。

ウイスキーは1:3の水割りにすれば凍るという先達のお知恵を拝借します。
選んだお酒
⑥ 泡盛 アルコール度数12%
⑦ JJ(ジャスミン焼酎のジャスミン茶割り) アルコール度数4%

泡盛はすでに加水されてアルコール度数が低めになったカップのもの。沖縄旅行のお土産として手にしたことがある方もおられるかも?

そして、流行の「JJ」。こちらはグンとアルコール度数が低めなタイプです。無炭酸なので凍らせても大丈夫だと採用いたしました。

7種類のお酒を凍らせます

お酒は各200ml前後をフリーザーバッグに入れ、平らにした状態で冷凍庫に入れます。1パックずつは薄いのですが重ねると意外にスペースを取るので、事前に冷凍庫の中身を整理する必要がありました(物を詰め込みがちな我が家の場合)。
フリーザーバッグに入れる ウイスキー水割り 日本酒
フリーザーバッグに入れる ワイン 焼酎 梅酒
フリーザーバッグに入れる JJ 泡盛
数時間で一部がシャリッと凍り始めたものあり、ただ冷えているものありと少しずつ差が出てきました。このまま一昼夜寝かせます。

冷凍庫に入れた翌日

丸1日経つと、すべてのお酒がしっかりと凍りました!

袋詰めして冷凍庫に入れただけなのに、何か偉業を成し遂げたような気持ちになれます。

うー、味見が楽しみ!
しっかりと凍った ウイスキー水割り 日本酒
しっかりと凍った ワイン 焼酎 梅酒
しっかりと凍った JJ 泡盛
自家製みぞれ酒を撮影をするために冷凍庫から出すと、アルコール度数の高い焼酎がすでに溶け始めています。一方、一番度数の低いJJはカチコチに凍ったまま。やはり度数の違いは凍り方に影響するんですね〜。面白いなぁ。

ではでは、味わってまいります。

袋の上から軽く揉むようにしてみぞれ状にしました。今回は撮影中に溶けることを考えて粗めのフレーク状にしていますが、すぐに飲む場合は好みの加減にクラッシュしてくださいね。

そうそう、凍った袋を素手で揉むと予想以上に冷たくてヒーッとなったので、タオルなどで包むのがおすすめです。

みぞれ酒①|ウイスキーの水割り

みぞれ酒①|ウイスキーの水割り
あらかじめ水割りにしているので、ちょうどいいアルコール加減。

ミントジュレップ(ウイスキーにクラッシュアイスを入れたカクテル)が大好きなのでその簡易版という感じでとても良い! 良い! 夏の間は冷凍庫に常備したい。

残りはミントの葉を買ってきてちぎり入れよう。これは食中酒というよりお酒だけでも楽しめそうです。

みぞれ状ではなく製氷器でしっかりと凍らせたものをハイボールの氷代わりにしている記事を拝見したことがあるのですが、そちらも試してみたくなりました。

みぞれ酒②|日本酒

みぞれ酒②|日本酒
初めて飲んだみぞれ酒が日本酒だったためか、おなじみ感、安定感のある味。

氷が滑らかで、喉をスッと通っていく瞬間がなんとも快いです。これは、おいしい刺身が食べたくなるお酒ですね〜。

みぞれ酒③|ロゼワイン

みぞれ酒③|ロゼワイン
かちわり(氷にワインをぶっこむ飲み方)にするより上等な味に感じられます。

蒸し暑〜い日の食前酒に最高なのでは。淡いロゼ色がかわいいから、おもてなしにもよさそうですね。セビーチェなどシーフードの前菜に合わせたら、一気におしゃれな家飲みになることでしょう。

みぞれ酒④|梅酒

みぞれ酒④|梅酒
こちらはデザート感満点! ストレートの梅酒だと濃厚に感じる甘みが、いい塩梅に和らいでいます。清涼感たっぷり。

あまりお酒が得意ではない実家の母に出したところ、「あら、これいいわね!」とスイスイ味わっていました。

みぞれ酒⑤|しそ焼酎

みぞれ酒⑤|しそ焼酎
今回使ったのはしそ焼酎。凍らせても、その香りがちゃんと残っています。ストレートなので結構パンチのある味ですね。ここに炭酸を少々加えるとちょうどよくなりそう。

コックリとした豚の角煮とか味噌味のものとかに合わせてスイーッと飲みたい。

みぞれ酒⑥|泡盛

みぞれ酒⑥|泡盛
いい意味で泡盛らしさが薄まっているので、「泡盛ってきついんでしょ?」という初心者さんでも試しやすいと思われます。

沖縄人は泡盛を薄めの水割りで飲むのが定番なのですが、それをそのまま凍らせた感じ。島の居酒屋でも「シャリキン泡盛」と謳って出したらウケそうです。あればシークヮーサー(沖縄の柑橘)を搾るとなおよし。

みぞれ酒⑦|JJ

みぞれ酒⑦|JJ
ジャスミンの香りがしっかりと残っていて、とーっても飲みやすい。アルコール度数が低いため凍っても溶けにくく、最後まで心地いいシャリシャリ感を楽しめました。

お茶割り焼酎を凍らせとくの、アリだな〜。

酢の物や煮物など和のおつまみにも、揚げ物にも合うでしょう。食中のお口直しにシャーベット的に味わうのもいいかも!

***

どれもそれぞれによかったみぞれ酒。

そのまま味わうもよし、元のお酒を注いでダブル酒で贅沢するもよし、とバリエーションを楽しめそうなのも最高です。

この先まだまだ続く暑さに負けないためにも、みぞれ酒を家飲みの味方につけておきましょう。そうしましょう。


※記事の情報は2024年5月21日時点のものです。
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