ピンチョス仕立ての沖縄料理で旅気分の家飲みを。
暑い夏にぴったりの沖縄料理をピンチョスにアレンジ! 沖縄以外でも手に入りやすい食材を使って5品作ってみました。おすすめの泡盛の飲み方も合わせてご紹介します。
最近は沖縄のみならず全国のスーパーでも、ゴーヤやポーク缶などの食材が手に入りやすくなりましたね。沖縄育ち、関西在住の私にとっては嬉しい限り。
今回は、定番の沖縄料理をちょっとアレンジして、飲兵衛好みのピンチョスに仕立ててみましょうというご提案です。
ひと口サイズの「ゴーヤチャンプルー」や「にんじんしりしり」をつまんで、涼しい部屋で家飲みしながら沖縄旅行気分を味わってみてください。
※それぞれのピンチョスに、過去の記事で紹介した泡盛ドリンクの中から、相性のよさそうなものを添えてみましたので、よかったらあわせてお楽しみくださいませ。
▼あわせて読みたい
沖縄料理ピンチョスアレンジ|お品書き
- ゴーヤチャンプルー
- にんじんしりしり
- ポークたまご
- スーチカー
- ミミガー
沖縄料理ピンチョスアレンジ①|ゴーヤチャンプルー
ゴーヤと豚肉またはポークランチョンミート、豆腐、卵を炒めたもの。塩・こしょう、醤油少々であっさりめの味付けに仕上げることが多い。沖縄の家庭では、顆粒の「ほんだし」を使用することもある。
<材料>
・ゴーヤ
・厚揚げ
・けずり節
・ポークランチョンミート
・卵
・塩
<作り方>
① ゴーヤは縦割りにして中の種を除き、好みの厚さにスライスする。電子レンジ(500W)で1~2分加熱する。※苦味が気になる場合は軽く塩を振って10分ほどおいてから調理する。
② 卵に塩を混ぜ、厚さが1cmくらいになるように焼く。厚揚げをひと口サイズに切って炒め、ボウルなどに入れてけずり節を全体にまぶす。
③ ポークランチョンミート、玉子をひと口サイズに切る。
④ 下から厚揚げ、玉子、ポークランチョンミート、ゴーヤの順に串に刺す。
■食べてみました
沖縄では「島豆腐」と呼ばれる硬い豆腐を使いますが、手に入りにくいので厚揚げで代用しました。味付けにほんだしを使う代わりにけずり節をまぶして風味をプラス。 ひと口で頬張ると、ちゃんとゴーヤチャンプルーの味です。
玉子を抜いたミニマムバージョンだとさらにおつまみ感がアップ。島人好みの泡盛の水割りや、シュワッと炭酸割りにとても合います。
【おすすめの泡盛ドリンク】
◎泡盛ホッピー ゴーヤの苦味と、ホッピーのほんのりビターな風味がマッチします。お好みですが、泡盛を気持ち多めにするのがおすすめ。
沖縄料理ピンチョスアレンジ②|にんじんしりしり
にんじんを「しりしり」(すりおろす、の方言)して炒め、卵でとじる家庭料理。沖縄では、しりしりするための専用のしりしり器(目の粗いスライサー)が売られている。
<材料>
・にんじん
・塩
・卵
<作り方>
① にんじんは千切りにして(あればしりしり器でしりしりする)塩を全体にまぶし、フライパンで好みの食感になるまで炒める。
② ①に溶き卵を注ぎ入れ、大きく混ぜながら焼く。
③ ひと口サイズに切り分けて串に刺す。
■食べてみました
私の実家ではにんじんしりしりにツナを加えていましたが、今回はシンプルバージョンで。ボリュームがほしい場合はぜひツナ入りでどうぞ。
にんじんはシャキッと感を残すのがおすすめ。素朴な味わいが箸休めにちょうどいいです。
もしかしてこれはにんじんしりしりというよりにんじん入り玉子焼きなのでは?とうっすら思ったのは忘れることにします。
【おすすめの泡盛ドリンク】
◎泡盛のレモンティー割り 玉子&にんじんのマイルドな味わいを邪魔しないように、優しい甘さのレモンティー割りを合わせてみてください。
沖縄料理ピンチョスアレンジ③|ポークたまご
缶詰のポークランチョンミート(沖縄では通称「ポーク」)をスライスして焼き、玉子焼きと合わせたもの。家庭や食堂の定番メニューの一つ。おにぎりの具としてもおなじみです。
<材料>
・ポークランチョンミート
・卵(塩・こしょう少々を加えて混ぜておく)
・マヨネーズ
・ケチャップ
<作り方>
① ひと口サイズに切ったポークランチョンミートの両面を香ばしく焼く。
② ①のフライパンを拭き、マヨネーズを油代わりに熱して卵を流し入れて焼く。
③ ポーク、玉子焼きの順に串に刺し、玉子焼きの上にケチャップ少々をあしらう。
■食べてみました
今まで数えきれないほど食べてきたポークたまご。お店によって、ポークの切り方や厚さ、焼き加減、卵と一体化させるか否かなどスタイルはさまざまです。
このピンチョススタイルはぜひポークをカリッと焼き、玉子はふんわり気味に仕上げて食感のコントラストを楽しんでください。
ポークの塩気がお酒を呼びます。オリオンビールなど、ライトでドライめなビールをガブガブいっちゃいましょう。
【おすすめの泡盛ドリンク】
◎泡盛のさんぴん茶割り さんぴん茶はジャスミンティーのこと。ポークのパンチのある味をいい感じに中和してくれるさっぱり味のお茶割りが合います。
沖縄料理ピンチョスアレンジ④|スーチカー
豚三枚肉(バラ肉)の塊にたっぷりの塩をまぶして塩漬けにした保存食。塩抜きをして塊のまま茹で、薄くスライスして味わう。沖縄そばやチャーハンの具としても活用できる。
<材料>
・焼肉用豚バラ肉スライス(厚さ6、7mmほどが望ましい)
・塩
・すだち(あればシークヮーサー)
<作り方>
① 豚バラ肉スライスの両面に塩をまぶし、キッチンペーパーとホイルに包んで冷蔵庫でひと晩寝かせる。
② たっぷりの水が入った鍋に入れて火にかける。
③ 強火で沸騰してきたら弱めの中火にして20〜30分ほど茹でる。
④ 火を止めてそのまま冷まし、食べやすくカットして串に刺し、スライスしたすだちをあしらう。
■食べてみました
塊肉で作る場合は3日〜1週間ほど寝かせる時間が必要なので、手軽に作れるようスライス肉を使用しました。塩分が気になる方は茹でる前にさっと水で流してくださいね。
茹でることで余分な脂は落ちて程よいコクが残ります。ここは必ずバラ肉で作っていただきたく。
【おすすめの泡盛ドリンク】
◎泡盛ソーダ すだち入り 沖縄独自の柑橘「シークヮーサー」があればそれがベストですが、なければすだちで代用できます。豚肉のコクと柑橘の爽やかな風味がマッチ!
沖縄料理ピンチョスアレンジ⑤|ミミガー
豚の耳を茹でてスライスしたのがミミガー。スライスしたものときゅうりの和え物は、沖縄の行事食の一つで、ピーナツバターに砂糖や酢などを加えたタレで和えることが多い。
<材料>
・ミミガー(ローソンやファミリーマートの冷蔵おつまみコーナーで売っていることが多いです)
・きゅうり
<作り方>
① きゅうりはスライサーで縦にスライスし、軽く塩を振ってしばらくおきしんなりとさせる。
② きゅうり、ミミガーをリボン状に波うたせ、交互に串に刺す。
■食べてみました
コンビニのミミガーはしっかりと味がついているため、他の味付けはなくて大丈夫です。
きゅうりを縦スライスするのはちょいとお手間ですが、ミミガーと食感を揃えることで快い歯応えになりますよ。見た目の不思議さもあって、ちょっと珍しいピンチョスとして存在感を発揮します。
【おすすめの泡盛ドリンク】
◎泡盛モヒート ミミガーは前菜的なおつまみなので、食前酒としても優秀なモヒートと相性がいいと思います。ミントやライムの涼やかな香りがきゅうりのさっぱり感とリンクしているのもいい感じ!
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沖縄育ちに私にとってはなじみ深い島の料理が、ピンチョスにすることによってちょっとオシャレなおつまみになりました。なんだか嬉しいな。
この夏、沖縄旅行に行った方はそれを思い出しつつ、行っていない方も目と舌で沖縄気分を楽しみながらサマータイムをお過ごしくださいませ〜。
※記事の情報は2024年8月6日時点のものです。
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