コンテくん『男子校の生態』の再現レシピ《肴は本を飛び出して61》
男子校に中学高校6年間通っていたコンテくんの日常を描いた、SNSで人気のエッセイ漫画『男子校の生態』の第2巻、「男たちの調理実習」より「加地くんちの男の料理」を再現! 家飲み大好きな筆者が「本に出てきた食べ物をおつまみにして、お酒を飲みたい!」という夢を叶える連載です。
とある男子校のなんでもないような日常のシーンが疲れた大人の心を癒す。
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身長156cmで童顔・中性的な主人公・コンテくんが、平成の時代に中学・高校と6年間を過ごした男子校の思い出を綴る実録系コミックエッセイ。ちなみに、ご本人は大人になった今、CMプランナーとして絵コンテを描きまくっているためこの筆名になったそうです。
みんなにかわいがられる“姫ポジ”をキープしながら、個性豊かな同級生、先輩・後輩、先生たちとの日々を楽しむコンテくん。
コンテくん /KADOKAWA『男子校の生態 2』「登場人物紹介」より
もう一人の加地くんは、コンテくんとは正反対の高身長&老け顔の理系男子。学年集会で前が見えないコンテくんの脇を抱えてリフトアップしてくれる優しさと、文化祭では来客に先生と間違われるほどの落ち着きがある一方、女子との接点のなさを本気で嘆くかわゆさもある好人物です。
コンテくん /KADOKAWA『男子校の生態』「男子校の姫ポジ」より
コンテくん /KADOKAWA『男子校の生態』「男子校の姫ポジ」より
1巻の後書きには「この『男子校の生態』は男子校あるあるというわけではなく『こういう男子校があるよ〜』くらいのゆるい気持ちで描いています」と記されているのですが、もし私に息子や孫がいたとしたら、こんな学校で過ごしてほしいだろうな〜、と強く思いました。
この作品の素敵なところは、全2巻(2024年11月現在)を通して嫌な人やつらいシーンが登場せず、最初から最後まで明るい気持ちで読み続けられるという安定感。
コンテくん自身のポジティブな性格が大いに影響しているのでしょうが、思春期特有のどんより感がいい意味でサラリとかわされていて、時折フフッとなりながら心穏やかにページをめくれるのがとてもよかったです。疲れきった夜や明け方に、幾度となくほっこりさせてもらいました。
『男子校の生態』ここを再現
大食漢で1日8食(!)がデフォの加地くんは料理上手でもあったようで、余った時間でパパッと手早く作ってくれたのだそう。やだ惚れる〜。
「年内最後の調理実習は自由調理」とのことで、この学校らしいフリーダムさあふれる実習が繰り広げられています。
コンテくん /KADOKAWA『男子校の生態 2』「男たちの調理実習」より
そんななか、加地くんが作ってくれたのはこちら。
◾お品書き
- 加地くんちの男の料理
いつか加地くんのおうちごはんのお話も読んでみたいな。
今回、材料と作り方はページをそのままご紹介させていただけることになりました。家にある材料でちょっと目先を変えて作れるのが嬉しいですね。
コンテくん /KADOKAWA『男子校の生態 2』「男たちの調理実習」より
コンテくん /KADOKAWA『男子校の生態 2』「男たちの調理実習」より
コンテくん /KADOKAWA『男子校の生態 2』「男たちの調理実習」より
初めて読んだ時、これはおつまみとしてのポイントも高いのではないかとときめきました。
コンテくん /KADOKAWA『男子校の生態 2』「男たちの調理実習」より
◾食べてみました
バターがしみてカリッと焼けたパンに半熟の玉子、マヨネーズのコクと味のり&醤油のちょい和風味のバランスが絶妙。こんなレシピを生み出した加地家の普段ごはんがますます気になります。
コンテくんたちはぶどうジュースと一緒に試食パーティをしていましたが、大人の家飲みには同じぶどうでもワインをセレクト。
ちょっとジャンクな調理実習発のおつまみと赤ワインの組み合わせがなんだか面白くて、ゴキゲンな家飲みになりました〜。
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まさか男子校のコミックエッセイを参考に家飲みをする日が来るとは〜。人生、まだまだいろんなところに楽しみが潜んでいますね。そんなことを実感した今回の再現でした。
コミックスに収録されていない男子校話や、そのほかの漫画はコンテくんのSNSで公開されています。 します。
過去の「#僕は変態に絡まれやすい」シリーズはヒヤヒヤしながら読みました。そしてこういう難儀な体験を漫画という形に昇華させて読者を楽しませてくれるコンテくんの懐深さや人間力に感嘆。男子校シリーズの続編、そのほかのシリーズの単行本化も心待ちにしています。
※引用は共通で©コンテくん/KADOKAWAです。
※記事の情報は2024年11月19日時点のものです。
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