2020年、お酒のプロが注目した商品ランキングBEST10

本サイト「バイヤーズレポート」で流行りそうなお酒を紹介してくれている酒類卸イズミックの青田さんが、特に心に残ったお酒をランキング形式で振り返ります!

ライター:青田俊一青田俊一
メインビジュアル:2020年、お酒のプロが注目した商品ランキングBEST10
名古屋の酒類卸イズミックの青田が、2020年バイヤーズレポートで紹介したお酒のなかから心のベスト10をご紹介します。

10位|ボトルが映える華やかロゼ

ボトルが映える華やかロゼ
10位はジャケ買い間違いなしのロゼワイン、『ドメーヌ・ポール・マスの「ル・ロゼ」』。このワインに限らず、食事に合わせやすいロゼワインは今年はよく飲んだ気がします。ロゼワインはなかなかマイナーな存在かもしれませんが、この汎用性の高さがもっと認知されることを期待しています。

9位|高コスパシャンパーニュ

シャンパーニュ ヴォレロー ブリュット・レゼルヴ
9位は高コスパシャンパーニュ「シャンパーニュ ヴォレロー ブリュット・レゼルヴ」。シャンパーニュは正直あまり家で飲む機会がなかったのですが、おうち時間が増えている今、これくらいのお値段で飲めるのであれば、ちょっと贅沢したいときにカジュアルに楽しめますね。

8位|箱ワイン

アルパカ BIB
8位は箱ワイン。あのチリワインの定番「アルパカ」の箱ワインが今年は登場し注目を集めました。おうち時間が増えている今だからこその大容量ワイン、大変重宝すると思います。来年も新商品に期待したいところです。

7位|ワイン酵母仕込みの日本酒

越後鶴亀 ワイン酵母仕込み 純米吟醸
7位はワイン酵母仕込みの日本酒「越後鶴亀 ワイン酵母仕込み 純米吟醸」。ここまでワインが続きましたが、ここで日本酒です。ここのところ注目を集める変わり種酵母の日本酒。日本酒も多様性の時代を迎え、各蔵で様々な酵母を用いた個性あふれる醸造が盛んになってきています。来年はどんな日本酒が出てくるのか楽しみです。

6位|お値打ちイタリアワイン

テッレ・エ・ボルギ
6位はお値打ちイタリアワイン。ピエモンテ州のワイン「テッレ・エ・ボルギ」。銘醸地ピエモンテのワインがこのお値段でこのクオリティという、驚きのコスパワインでした。他にも紹介した記事の中では「マンモス ジンファンデル」も高コスパでおすすめのイタリアワイン。来年もイタリアワインをたくさん飲みたいと思います。

5位|旨濃い赤ワイン

ナーリー・ヘッド 1924 バーボン・エイジド ダブル・ブラック カベルネ・ソーヴィニヨン
5位は旨濃い赤ワイン。果実味が凝縮した濃厚かつフルーティな味わいの赤ワイン。赤身のお肉によく合うのが特徴です。記事ではバーボン樽で熟成させたカリフォルニアのワイン「ナーリー・ヘッド 1924 バーボン・エイジド ダブル・ブラック カベルネ・ソーヴィニヨン」をご紹介しましたが、ジンファンデルの記事で紹介したワインもまた旨濃い系の赤ワイン。ここのところ旨濃い系の赤ワインがちょっとしたトレンドですが、この傾向は来年も続きそうです。

4位|ヴィーガンワイン

エル・コンベルティード
4位はヴィーガンワインの「エル・コンベルティード」。ヴィーガンはやはり外せないキーワードでしょう。日本ではまだまだ需要は少ないですが、環境問題への意識の高まりから今後も注目のアイテムであることは間違いないでしょう。

3位|お家でレモンサワー

大関 レモンサワーの素 凍らせ専用
3位は「大関 レモンサワーの素 凍らせ専用」。やっぱりレモンサワーは外せません。なかなか外飲みができなかった1年でしたが、家飲みでも手間暇かけず居酒屋のようなレモンサワーが楽しめる商品の存在は嬉しいところでした。もはや家飲みの定番とも言えるレモンサワー、来年もまだまだ盛り上がりを見せそうです。

2位|ビネガーサワーの缶チューハイ

ビネガーサワー
2位はビネガーサワーの缶チューハイ。外出自粛からの健康志向の家飲みにマッチした商品でした。来年は大手メーカーの参入もあるような気がするカテゴリーです。

1位|クラウドファンディングと日本酒

100人の唎酒師
1位は「100人の唎酒師」。今年は新型コロナウイルスの影響で多くの蔵元が苦境に立たされました。特に外食や輸出、インバウンドを主戦場にしていた蔵元ほどダメージが大きかったように思います。そんな蔵元の窮地を救う兆しとなったのが、クラウドファンディングでした。数年前からクラウドファンディングを活用する蔵元は多かったのですが、今年は特にその傾向が顕著でした。

この「100人の唎酒師」もそんなクラウドファンディングから生まれた商品。来年もこの状況が早々に好転する気配もないので、「飲んで応援」を合言葉に少しでも蔵元に貢献していけるといいなと思うところです。
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今年は新型コロナウイルスに振り回された1年でした。好調なメーカーもないわけではないですが、外食の落ち込みでほとんどのメーカーが苦戦を強いられているのが現状です。2021年はもっと明るい1年になることを願い、家飲みで「飲んで応援」をがんばっていきたいと思います。

※記事の情報は2020年12月31日時点のものです。
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